【目次】

【基本】ロングのポニーテール


■ボリュームUP&小顔効果のある「ポニーテール」のつくりかた

頭頂部にボリュームを、毛先に動きを
頭頂部にボリュームを、毛先に動きを

下準備をきちんとすれば、こなれたスタイルは思いのままに

連日の暑さと湿気、ある程度髪を伸ばしている女性にとって、まとめ髪は死活問題。とはいえ、忙しい毎日のなかで「こなれた雰囲気に髪をまとめる」のは、なかなか難しいもの。「暑いから」「時間がないから」「パーティー風にしたいから」などの理由で、1パターンなまとめ髪になってしまっていませんか?

「こなれたまとめ髪」、ハードルが高そうに思える髪型もありますが、実はきちんと下準備さえしておけば、こなれた雰囲気をつくり出すのは簡単なんです。

今回は、逆毛でボリュームを出すことにより、年を重ねてペタンとしてしまった髪もアンチエイジング&小顔効果がある「大人の女性のための洗練されたポニーテール」のスタイリングのコツを、3つのステップでお伝えします。

トップにボリュームを出し、毛先に艶と動きを出すことで、シンプルなポニーテールが、知的で清潔感が漂うスタイルにバージョンアップされます。きちんと下準備したぶん、髪をまとめるときは手グシでザクッとまとめることが、ラフさやこなれ感を生み出す秘訣です。

<STEP.1>前髪の後ろ~後頭部を3つにブロッキングし、逆毛を立てる
(手順は左から右へ)
(手順は左から右へ)
  1. まずは太めのヘアアイロンで、髪の中央から毛先にかけて、挟んでスッと引っ張るようにして毛先を軽くカールする。こうすることで、髪に艶が蘇ります。
  2. 前髪の後ろから後頭部までを3ブロックに分ける。根元から10cmくらいまでハードスプレーをかけ、上下に何度かコームを動かし、逆毛を立てていきます。
  3. 後ろから前のブロックへと順に逆毛を立てていき、いちばん後ろの3つめのブロックは逆毛を立てた状態です。こうすることでトップがふんわりとなります。
  4. 小指を小刻みに左右に動かしながら、ジグザグの分け目をつくる。分け目をはっきりさせないことで、無造作でこなれた雰囲気が生まれます。
<STEP.2>ボリュームを出した髪を、サイドからひとまとめに
(手順は左から右へ)
(手順は左から右へ)
  1. ふんわりとしたボリューム感を出すために、サイドや襟足の根元に、内側から全体にまぶすようにざっとハードスプレーをかけていきます。
  2. 髪をまとめる前の下準備が完了した状態。このくらい、立ち上がりやふんわりしたボリューム感を出すことが大前提です。
  3. 手指を大きく開き、手グシでサイドから後ろへザクッと髪をひとまとめにする。まとめる位置は、耳上の延長線上から指2本分上の位置がベストです。
  4. まとめた髪を片手で押さえながら、もう一方の手で、トップの毛束を上に引き上げボリュームを出す。形が決まったらゴムで結びましょう。
<STEP.3>前髪はキープ、トップの毛束を上に引き上げる
(手順は左から右へ)
(手順は左から右へ)
  1. 前髪を毛の流れを生かしながらサイドに流し、ハードスプレーでキープさせる。べったりとタイトにしないのが、 このスタイルのポイントです。
  2. もう一度、ゴムの結び目を押さえながらトップの毛束を少しつかんで上に引き上げる。高さが出ることで小顔効果も期待できます。
  3. 結んだ毛の上部から、少し毛束を取って、ゴムを隠すように根本にくるりと巻き付けていきます。
  4. アメリカピンを、ポニーテールの根元にグッと差し込むようにして、巻いた毛先を留め、ハードスプレーで固定する。ゴムが隠れることで洗練度がアップします。「洗練ポニーテール」の完成。

<まとめ髪の下準備のポイント3つ>

(手順は左から右へ)
(手順は左から右へ)
  1. トップに逆毛を立ててボリュームと高さを出す。
  2. 結ぶ位置は耳上から指2本分上が目安。
  3. 毛先をカールして艶とまとまり感を出す。

この3つの下準備ポイントをおさえるだけで、ただのひとつ結びとは洗練度が歴然と違う、大人の女性の風格がただようまとめ髪にすることができます。

以上、毛量が少なかったりぺたっとしてしまった髪の毛でも、ボリューム感と清潔感が両立し、小顔にも見えるポニーテールが完成しました。逆毛にすること、頭頂部を意識して引き上げること、毛先の艶を出すこと。ここを意識してスタイリングすると、知的で凛とした印象の女性になることができます。

簡単にできる「大人のポニーテール」のつくり方

【1】トップの毛量を底上げ! 大人のきれいめポニーテール


■毛束をねじって根元と結び目からトップのボリュームをアップ!

\air-GINZAの長門政和さんがレクチャー!/

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

「ひとつまみの毛束を引き出すだけではボリューム感が出にくいので、束ねる毛束の数を増やして、根元から毛量を底上げするといいでしょう」(長門さん)

<アレンジ方法>

アレンジ前
アレンジ前
<STEP.1>耳から下、頭頂部の左右と3つにブロッキング
髪を3つにブロッキングして、頭頂部の髪をピンで留めておく。
髪を3つにブロッキングして、頭頂部の髪をピンで留めておく。
<STEP.2>耳から下の髪を1つに束ねる
耳の先端くらいの高さで1つに束ねる。
耳の先端くらいの高さでひとつに束ねる。
<STEP.3>頭頂部の片側の毛束を1~2回ねじり、2の毛束と一緒に束ねる
最初の毛束の結び目をまたぐように留めると結び目がモコモコしない。
最初の毛束の結び目をまたぐように留めると結び目がモコモコしない。
<STEP.4>残った毛束も同様に1~2回ねじって束ねる
3の毛束をまたぐようにして、残りの毛束も同様に1つにまとめて束ねる。
3の毛束をまたぐようにして、残りの毛束も同様にひとつにまとめて束ねる。
<STEP.5>束ねたゴムを抑えながら、毛束をひとつまみずつねじってボリュームを出す
毛束を引き出さず、指先でねじるだけでOK。ランダムにバランスよくつまむこと。
毛束を引き出さず、指先でねじるだけでOK。ランダムにバランスよくつまむこと。
<STEP.6>顔周りの後れ毛はバームなどのスタイリング剤をなじませて束感を出す
指先にスタイリング剤をなじませてから、後れ毛をねじりながら束感を出して。
指先にスタイリング剤をなじませてから、後れ毛をねじりながら束感を出して。

<40代ロングのポニーテール アレンジのコツ>

「このアレンジは髪がうねって広がりやすい人にも向いています。毛先をカールアイロンなどで巻いておけば、華やかな雰囲気になるので、フォーマルなシーンにも活用できます」(長門さん)

air-GINZA 店長・長門政和さん。はまっているのがジンギスカン。「北海道で食べたのと同じくらい絶品なのが新橋の『しろくま』。おすすめです」
air-GINZA 店長・長門政和さん。はまっているのがジンギスカン。「北海道で食べたのと同じくらい絶品なのが新橋の『しろくま』。おすすめです」

トップの毛量を底上げできる、大人の「綺麗めポニーテール」

【2】「若作り」と言わせない! 老け見えしないポニーテール


■トップのボリュームと後れ毛で抜け感を表現

\ABBEYの小口瑛李奈さんがレクチャー!/

正面
正面
 
サイド
サイド
バック
バック

<アレンジ方法>

「後れ毛はこめかみ、耳裏、襟足の3箇所だけ!この3点ポイントを守っていただければ理想の抜け感を作ることができます。爪でつまんで細く引き出すのがポイント。後れ毛が多いと疲れた印象になるので気をつけてください。頭頂部も引き出しすぎると崩れてしまうので、ゆるっとさせるくらいを意識して。この一手間で抜け感だけでなく、頭の形も綺麗に見えます」(小口さん)

アレンジ前
アレンジ前
<STEP.1>耳後ろでポニーテールを作る
結ぶ位置は耳後ろがベスト。高すぎると若作りに、低すぎるおばさんっぽく見えるので注意。
結ぶ位置は耳後ろがベスト。高すぎると若作りに、低すぎるおばさんっぽく見えるので注意。
<STEP.2>結んだ毛束をゴムに巻きつけてピン留め
結んだ毛束から少しだけ取って、ゴムに巻きつける。毛先はピンで根元に留めて。
結んだ毛束から少しだけ取って、ゴムに巻きつける。毛先はピンで根元に留めて。
<STEP.3>3箇所だけ後れ毛を作る
こめかみ、耳裏、襟足から毛束を細く引き出す。
こめかみ、耳裏、襟足から毛束を細く引き出す。
<STEP.4>頭頂部の毛束を引き出す
爪で頭頂部の毛束をつまみ、上に引き出す。少しゆるっとするくらいでOK。頭頂部の両サイドも引き出すとよりルーズ感がアップ!
爪で頭頂部の毛束をつまみ、上に引き出す。少しゆるっとするくらいでOK。頭頂部の両サイドも引き出すとよりルーズ感がアップ!
ABBEYスタイリスト・小口瑛李奈さん。体を動かすことにハマっているという小口さん。「最近はキックボクシングに通っています!」
ABBEY スタイリスト・小口瑛李奈さん。体を動かすことにハマっているという小口さん。「最近はキックボクシングに通っています!」

<40代ロングのポニーテール アレンジのコツ>

「後れ毛はこめかみ、耳裏、襟足の3箇所だけ!この3点ポイントを守っていただければ理想の抜け感を作ることができます。爪でつまんで細く引き出すのがポイント。後れ毛が多いと疲れた印象になるので気をつけてください。頭頂部も引き出しすぎると崩れてしまうので、ゆるっとさせるくらいを意識して。この一手間で抜け感だけでなく、頭の形も綺麗に見えます」(小口さん)

「古臭い」「若作り」と言わせない!40代からのポニーテールとは?

【3】脱地味!くるりんぱ×後れ毛ポニーテール


■必要なのはゴムだけ! くるりんぱを応用した華やかなスタイル

\U-REALMの瓜生智咲さんがレクチャー!/

完成
完成
 
サイド
サイド
バック
バック

<アレンジ方法>

「毛先をひっぱりすぎると髪がつぶれてしまうので要注意。後頭部の髪を引き出すときは、頭の型が丸くなるように意識しましょう。後頭部が凹んでいるとバランスが悪いので、絶壁の場合は後頭部に丸みをプラスするような気持ちで引き出してみてください」(瓜生さん)

アレンジ前
アレンジ前
<STEP.1>耳上の毛束を後ろで結ぶ
結ぶ位置は耳裏くらい。きっちりとまとめないのがポイント。
結ぶ位置は耳裏くらい。きっちりとまとめないのがポイント。
<STEP.2>結んでいない襟足の毛束を1の上からひとつ結びにする
襟足の髪を左右に分ける。
襟足の髪を左右に分ける。
STEP1で結んだ毛束の上でひとつにまとめてゴムで結ぶ。
STEP1で結んだ毛束の上でひとつにまとめてゴムで結ぶ。
<STEP.3>STEP2で結んだ毛束をくるりんぱする
結んだゴムの上の穴に毛先を通す。通したら、毛先を持ってキュッと絞り安定させる。
結んだゴムの上の穴に毛先を通す。通したら、毛先を持ってキュッと絞り安定させる。
<STEP.4>ねじりができた部分の表面をつまんで引き出す
くるりんぱでねじりができた部分を指でつまんで細かく引き出す。引き出しすぎないよう、ゴムを片手で抑えながら引き出して。
くるりんぱでねじりができた部分を指でつまんで細かく引き出す。引き出しすぎないよう、ゴムを片手で抑えながら引き出して。
<STEP.5>後頭部の毛束を指で引き出す
結び目を片手で抑えながら後頭部の髪の表面を細かく引き出す。
結び目を片手で抑えながら後頭部の髪の表面を細かく引き出す。
U-REALMのスタイリスト・瓜生智咲さん。「海の綺麗な国に行きたいです。日本はずっと寒かったので行くなら暖かい国がいいですね」
U-REALM スタイリスト・瓜生智咲さん。「海の綺麗な国に行きたいです。日本はずっと寒かったので行くなら暖かい国がいいですね」

<40代ロングのポニーテール アレンジのコツ>

「毛先をひっぱりすぎると髪がつぶれてしまうので要注意。後頭部の髪を引き出すときは、頭の型が丸くなるように意識しましょう。後頭部が凹んでいるとバランスが悪いので、絶壁の場合は後頭部に丸みをプラスするような気持ちで引き出してみてください」(瓜生さん)

脱地味!脱若作り!40代ポニーテールは「くるりんぱ」と「後れ毛」が成功ポイント

【4】分け目の白髪をカバーする、お助けポニーテール


■分け目をいつもより外側にずらすだけで、白髪が目立たなくなる!

\suiの深瀬介志さんがレクチャー!/

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

<アレンジ方法>

髪が細くボリュームが出にくいモデルさんの髪質。「髪が細くてボリュームも少ないので、キュッときつめに束ねると毛束が貧弱なポニーテールになってしまいます。ちょっとゆるめに束ね、結び目を毛で巻き付けておくとゴムが隠れるだけでなく、結び目が太く見える効果もあります」(深瀬さん)

「伸びてきた白髪の根元を隠したいとき以外にも、湿気で前髪がうねってしまうときにもこのアレンジはおすすめです。束ねるときも、前髪をピンで留めるときも、ゆるやかに遊びを持たせるのがポイントです」(深瀬さん)

アレンジ前
アレンジ前
<STEP.1>分け目をふだんより外側にする
いつの分け目よりも1~2㎝ほど外側にすること。
いつの分け目よりも1~2㎝ほど外側にすること。
<STEP.2>耳と同じくらいの位置に髪をひとつに束ねて結ぶ
きつくまとめず、ゆるみを持たせて束ねるのがポイント。
きつくまとめず、ゆるみを持たせて束ねるのがポイント。
<STEP.3>毛束の中からひとつまみの毛を取りだし、結んだゴムの上に巻き付ける
ゴムを隠すように沿わせて毛束を巻くこと。
ゴムを隠すように沿わせて毛束を巻くこと。
<STEP.4>毛束の先をアメピンで固定
アメピンが見えないように髪で隠しながら留めること。
アメピンが見えないように髪で隠しながら留めること。
<STEP.5>前髪で生え際を隠すように、ゆるやかにおでこに沿わせて端をピンで固定
生え際を見せないように前髪をゆるませて、飾りピンで留める。
生え際を見せないように前髪をゆるませて、飾りピンで留める。

<40代ロングのポニーテール アレンジのコツ>

「伸びてきた白髪の根元を隠したいとき以外にも、湿気で前髪がうねってしまうときにもこのアレンジはおすすめです。束ねるときも、前髪をピンで留めるときも、ゆるやかに遊びを持たせるのがポイントです」(深瀬さん)

sui ヘアメイク 深瀬介志さん。海外をふらっと1人で旅するのが趣味。「今年はトルコに行ってきました。異国の文化に触れると刺激になります」
sui ヘアメイク・深瀬介志さん。海外をふらっと1人で旅するのが趣味。「トルコに行ってきました。異国の文化に触れると刺激になります」

分け目の白髪をカバーする、お助けポニーテール

この記事の執筆者
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