【目次】
ショート【5選】
【1】時間が経っても髪がヘタレない、ふんわりショート
\ACQUA aoyamaの伊藤和明さんレクチャー!/
ショート代表:渡辺理美さん(38歳/会社員)の場合
髪が細くて柔らかいので、ボリュームが出にくい渡辺さんの髪。「40代になると髪が細くなるエイジング毛が増えてきます。渡辺さんの場合、フェイスラインにエイジング毛が多いので、どうしても寂しい印象になってしまいます。前髪をつくっておくとエイジング毛の多い生え際をカバーでき、雰囲気も明るくなります」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>「立ち上げすぎ?」と思うくらい根元を立ち上げる
「すぐにペタッとしてしまう髪をスタイリングするのは大変。朝、スタイリングをする前に髪を根元からしっかり濡らしてから、手で地肌を擦るように乾かしてください。髪が爆発しているみたい!と思うくらいが、実はちょうどいいんです。あとは落ち着かせたい部分を手ぐしで整えれば、時間が経っても頭頂部がペタッとしません」(伊藤さん)。
<STEP.1>髪の根元をしっかり濡らす
<STEP.2>根元を立ち上げることを意識してドライヤーをあてる
<STEP.3>トップをつぶさないようにして、バームやワックスをなじませる
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- 顔まわりの髪が細くなったら前髪をつくる
- スタイリング前に髪を根元から濡らす
- 『立ち上げすぎ』と感じるほど、根元からしっかり立ち上げる
「立ち上がりをキープしながらツヤ感も出すには、スタイリングもできるクリームやバームがおすすめです」(伊藤さん)。伊藤さんのおすすめは、『モイ バーム ウォークインフォレスト』¥2,600 37g(ルベル)。「トップを揉み込んだあとは、手に残ったバームで前髪をつまんで束感を出してください」 (伊藤さん)。
時間が経っても髪がヘタレない、ドライヤーでの乾かし方2ステップ
【2】ドライヤー使いでふんわり! 360度菱形に見える、美シルエットショート
\AFLOAT RUVUAの楢木寛レクチャー!/
ショート代表:小林 智さん(46歳/通訳)の場合
あなたが髪のボリューム不足を感じている地点、それはどこですか? 生え際? 前髪? 後頭部? 40代、50代の女性に圧倒的に多い答え、それは「頭頂部」。あなたも、つむじのあるあたりを鏡を見ると地肌が透けて見えたり、そこまでつながる分け目が広く感じたりしていませんか?
このような「頭頂部」に関わるお悩みを解決するには、実は全体のシルエットも重要なポイントになります。AFLOAT RUVUAのヘアスタイリスト・楢木 寛さんに、ぺたんこトップをボリュームアップさせるショートヘアの髪型を教えてもらいました。「小林さんは髪がやわらかく、セットで立ち上げてもペタンコになりがちな髪質。そのため、セットだけでは頭頂部にボリュームは出せません。トップに少しだけレイヤーをいれて、根元を立ち上がりやすくしておけばボリュームアップが狙えます」(FLOAT RUVUA店長・楢木 寛さん)。正面はもちろん、横からもバックからも菱形に見えるシルエットをつくれば、自ずと頭頂部にふんわりとした立ち上がりが生まれます。
<スタイリング方法>ハンドブローで分け目をつけず根元を立たせる
髪を乾かすとき、分け目や髪の生えている方向に沿っていませんか? 実はコレがペタンコ髪の原因。「生えている方向に逆らうようにドライヤーをあてると髪が自然と立ち上がり、立ち上がったふんわり感が長持ちします」(楢木さん)。
<STEP.1>根元を逆立てるように「後ろから前に向かって」ドライヤーをあてる
<STEP.2>手ぐしで前髪を右にとかしながらブロー。同じように左にとかしながらブローしたあとに右分けにすると、根元から自然な立ち上がりが出現
<STEP.3>頭頂部の髪を直径3㎝ほどのマジックカーラーで5分ほど外巻きに
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- 全体のシルエットを菱形に整えて頭頂部のボリュームをアップ
- 分け目をつけず、地肌を見せないようにする
- 毛流れに逆らってブローをするとスタイルが長持ち
「毛流れに逆らってブローをすると前髪が割れなくなるので、分け目がつきにくくなります。地肌が隠れると薄毛印象もなくなりますし、白髪も目立たなくなりますよ」(楢木さん)。
「毛流れに逆らう」ドライヤー使いで、ショートヘアの頭頂部が立ち上がる!
【3】今っぽさを残しつつボリュームアップ! 洒落感パーマヘア
\GARDEN Tokyoの本木亜美レクチャー!/
ショート代表:松下佳代さん(40歳/看護師)の場合
「トップや後頭部がペタッとしがち」「ボリューム不足で丸い顔がさらに大きく見える」、こんな丸顔さんの悩みを解消できるショートヘアを提案してくれるのがGARDEN Tokyoトップスタイリストの本木亜美さん。「丸顔を目立たせないポイントは、『髪全体のボリューム感』と『キュッと抑えた襟足』です。シルエットにこのメリハリを作ることで丸顔を小顔に見せることができます。ボリュームが出にくい場合は、ふんわりとした空気感とクセっぽいニュアンスが出るパーマをかけるといいですよ」(本木さん)。
松下さんの髪質は、やわらかく、ペタッとしやすいのが特徴。「ペタッとしがち、ボリュームが出ないというお悩みは、カットでレイヤーを入れつつ、根本からふんわりと立ち上がる低温デジタルパーマで解消!今っぽい束感やニュアンスが作りやすいのも特長で、悩みを解消しながら今っぽさも出したいという大人の女性によくおすすめしています」(本木さん)。
<スタイリング方法>大事なのはシルエット。耳を出して抜け感アップ!
「分け目がついていると仕上がりに影響が。その場合は、根本を濡らして左右両方からドライヤーの熱を当てましょう。根本を起こすように乾かすことでフラットな状態に戻すことができます」(本木さん)。
<STEP.1>ドライヤーでハチ周りを起こす
<STEP.2>襟足を抑える
<STEP.3>全体にスタイリング剤を揉み込む
<STEP.4>もみあげを耳にかけてスッキリ!
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- 根本を起こしてふんわりさせる
- 襟足は必ず抑える
- 耳にかけて抜け感を出す
「スタイリング剤をつける時は、シャンプーをする時のようにわしゃわしゃと崩しながらつけてみて。ムラなくつくだけでなく、空気感も出やすくなります。表面になでつけるような付け方はNG。一度崩して、その後に整えるくらいが丁度いいです。最後に、襟足にもつけるのがポイント。襟足は首に沿ってなでつけるようにしっかりとなじませて」(本木さん)。
【4】レイヤーで立ち上がりやすいようにした、ボリュームアップヘア
\kakimoto arms SHINJKUの中島健之さんがレクチャー!/
ショート代表:田口奈帆子さん(42歳/会社員)の場合
実年齢よりも老け印象に見られる要因のひとつがペタッとした頭頂部。ボリューム不足をカバーするには、いろいろな方法があるよう。kakimoto arms 新宿店のスタイリスト、中島健之さんは「直径32㎜の太めのカーラー3本で頭頂部の根元を立たせるように巻くと自然な立ち上がりが作れます」とアドバイス。1本1本が細くて柔らかいので、ボリュームが出にくい田口さんの髪。「前髪を長く残して女性らしさを出しつつ、後ろはグッと短くして締めています。ボリュームが欲しい頭頂部はレイヤーをしっかり入れて立ち上がりやすいようにしました」(中島さん)。
「田口さんは生え際に白髪が多いので、白髪が伸びてきても気にならないように、後ろよりも明るい色に染めています。日にちが経つと退色するカラーと白髪の伸びるタイミングを考えて染めると、ショートの方でも2ヵ月はもつんですよ」(赤松さん)
<スタイリング方法>太めのカーラー3個で頭頂部を巻いて根元を立たせる
髪が柔らかいと、スタイリングが長持ちしない…というお悩みをよく耳にします。「頭頂部を3つのアパートに分けて、それぞれカーラーで根元を立ち上げておけば、スタイルは長持ちします」(中島さん)。
<STEP.1>分け目をまたぐように毛束をつかみ、根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>直径32~36㎜の太めのカーラー3本で頭頂部をリバース巻きに
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- レイヤーはハチより上に入れて、頭頂部の根元を立ち上がりやすくする
- 頭頂部のボリュームは、生え際から3本のカーラーで巻いて根元を立たせる
- 生え際の白髪を目立ちにくくするには明るめのハイライトを入れる
「この秋冬の注目スタイルがハンサムルック。前髪を長く残した前下がりのボブスタイルにすることで、女性らしさを出しています。その分、襟足を引き締めてメリハリを作るとフェイスラインも締まって見えます」(中島さん)。
トップのボリューム不足と白髪を上手くごまかす「ショートボブ」
【5】前髪を厚くする「Wバング」で、ボリューム不足を解消したショート
\六本木美容室 白金店の庄司愛理さんがレクチャー!/
ショート代表:鷲尾香穂里さん(52歳/会社役員)の場合
トップのボリューム不足は、頭頂部の根元を立ち上げてふんわり感を作るだけでなく、前髪でもボリュームアップ効果が狙えます。六本木美容室 白金店のスタイリスト、庄司愛理さんは「トップにボリュームが欲しい方の場合、正面から見たとき生え際から地肌が透けて見えるケースも。前髪を厚くするWバングにすると地肌が見えなくなるので、トップのボリューム不足もカバーできます」とのこと。1本1本が細いため、ボリュームが出にくい鷲尾さんの髪質。「トップにボリュームを出しやすいようにカットするだけでなく、地肌が透けて見えないように前髪に工夫しています。生え際を短くしてその上にかかる髪を長めにするWバングにすると、おでこの上にもボリュームが生まれます」(庄司さん)。
<スタイリング方法>トップを3本のカーラーで巻いて根元から立ち上がりをつくる
カーラーで巻くとき頭頂部は分け目をまたぐように縦に2本のカーラーを並べて巻き、頭頂部の後ろはカーラーを1本、横向きにして巻くのがポイント。「毛束を根元から立ち上げるようにカーラーで巻いたら、ドライヤーの温風をあててください。温熱効果でカール感が長持ちします」(庄司さん)
<STEP.1>分け目をまたぐように頭頂部をカーラーで巻く
<STEP.2>頭頂部のてっぺんに2本、後ろに横向きにしたカーラーを1本巻く
<STEP.3>ドライヤーの温風を根元にあてる
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- トップに段を入れてボリュームが出やすいようにする
- 前髪は生え際を短くその上にかかる髪を長くして地肌をカバー
- 髪を乾かすときは指の腹で根元を起こすように擦りながらドライヤーをあてる
「髪が細い方は全体的にペタッとなりやすいので、髪を乾かす段階から根元を起こすように、指の腹で地肌を擦りながらドライヤーで乾かしてください。全体的にふわっと立ち上がるのでスタイリングしやすくなります」(庄司さん)
ボブ【3選】
【1】ペタンコ髪がカーラー使いで変わる! ふんわりニュアンスボブ
\Velvet on the Beachの角園侑希さんレクチャー!/
ボブ代表:高橋まりなさん(38歳/主婦)の場合
トップにボリュームがほしいけれど、膨らみすぎて頭でっかちに見えたり、バランスの悪い逆三角形なシルエットになったりしていませんか?
そんな髪悩みにこそ、活用したいのが直径1㎝のカーラー。Velvet on the Beachのデザイナー、角園侑希さんは「今、根元を立ち上げる『プリカール』がすごく流行っているんです。頭頂部の根元をただ立ち上げるのではなく、分け目を軸にして両サイドから根元立ち上げて山なりのシルエットを作ると、仕上がりがすごく自然になります」とのこと。
毛量は十分だけれど、トップのボリュームがなく髪が細くて柔らかい高橋さん。「もともとクセがあるので広がりやすい髪質ですね。そんな髪はシルエットにくびれを作るように外はねにするといいですよ。クセや広がりを無理に抑え込まなくてもおさまりやすくなります」(角園さん)
<スタイリング方法>ポイントは毛先ではなく根元。極小カーラーで立ち上げる
「クセがあってうねりやすい髪の方は根元のケアをしっかりしておくと、ブローをしなくてもまとまりやすくなります。カーラーを根元に置いたらドライヤーを上からあてて、しっかり乾かすだけで、立ち上がりの持ちがよくなりますし広がりも抑えられます」(角園さん)
<STEP.1>分け目を境にして2~3つの毛束に分け、その根元に直径1㎝のカーラーを置く
<STEP.2>真上から30秒ほどドライヤーをあてる
<STEP.3>コームなどで分け目をジグザグにする
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- 分け目を中心に、頭頂部を山なりに膨らませて自然なボリュームをつくる
- 毛先ではなく根元をしっかり乾かすことでクセとうねりを抑える
- 分け目をジグザクにしてボリューム感を出しつつ白髪もカバー
「クセやうねりを真っ直ぐにのばそうとすると、変なところにボリュームが出てしまうし、スタイリングに時間がかかってたいへんですよね。根元にカーラーを置いて真上からドライヤーをあてるだけで、ブローをする手間が省けるのでおすすめです」(角園さん)
直径1cmのカーラーさえあればよい!ペタンコ髪が「ふんわりニュアンスボブ」に
【2】うねりとボリューム不足の髪におすすめしたい、ふんわりショートボブ
\MAGNOLiAのSHINさんレクチャー!/
ボブ代表:遠藤千広さん(41歳/医療事務)の場合
髪が柔らかくて1本1本が細いため、ボリュームが出にくい遠藤さんの髪。「顔周りを除く部分の表面に段を入れています。段を入れることで奥行き感が出て、全体の印象が締まって見えるのでトップにボリュームが生まれるんです」(SHINさん)。
<スタイリング方法>頭頂部は前に引っ張り、サイドは後ろに流すようにドライヤーをあてる
髪の自然なクセやうねりを生かすのがSHINさん流。「クセやうねりを矯正するのではなく、手ぐしで整える感覚でドライヤーをあててください。仕上げのスタイリング剤は、せっかく立ち上げた髪をつぶさないように、内側からなじませるのがポイントです」(SHINさん)。
<STEP.1>頭頂部の毛束を握ったら前に引っ張り、その根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>サイドの髪を手ぐしで後ろにとかしながらドライヤーをあてる
<STEP.3>ワックスを髪の内側からなじませる
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- 髪の表面に段を入れて奥行き感をつくる。
- 頭頂部の毛束を前に引っ張りながらドライヤーをあてて立ち上がりをつくる。
- スモーキーな色調でツヤ感を出す。
「年齢とともに髪にツヤ感が失われてきます。カラーリングするときはスモーキーなグレーベージュなどを選ぶとギラつきを抑えて自然なツヤ感が出せるのでおすすめです」(SHINさん)
うねりとボリューム不足の髪におすすめしたい、ふんわりショートボブ
【3】ハリがなくペタッとする髪を救う! 旬の外ハネヘア
\naturaの杵淵雅也さんがレクチャー!/
ミディアム代表:丸尾雅子さん(37歳/主婦)の場合
ミディアム丈になると、髪の重みでペタッとした遊びのないスタイルになりがち。そんな髪悩みに応えてくれるのが、natura店長の杵淵雅也さん。「根元から立ち上がりをつくることが重要です。そのためにも、スタイリングをする前に髪の根元を起こすようにブラッシングをしてください。このひと手間で、仕上がりがぜんぜん違います。あとは顔まわりの髪をサイドに膨らませるように外はねにすると、空気感のあるスタイルになります」(杵淵さん)。
ふんわりとした立ち上がりをつくるポイントを教わります。
猫っ毛でハリが出にくい丸尾さんの髪。「すぐにペタッとしてしまうので、トップにレイヤーを入れてボリュームが出やすいようにするスタイルがおすすめです。ボリュームゾーンを上にもってきて、首のあたりでくびれをつくるシルエットにすると、首とあごのラインがすっきり見える効果があります」(杵淵さん)。
<スタイリング方法>顔まわりの髪を根元から立ち上げ、ふんわり感をつくる
スタイリングの最初にブラッシングをして、髪の根元を起こすのがポイント。「オールバックにするように、髪全体を後ろにとかしつけます。これだけで髪の根元が起きるのでスタイリングしやすくなります。スタイリングも長持ちしますよ」(杵淵さん)。
<STEP.1>髪全体を後ろにとかす
<STEP.2>顔まわりの髪の根元にドライヤーをあて、根元を立ち上げる
<STEP.3>カールアイロンで毛先を1カール外はねにする
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- スタイリング前のブラッシングで根元を起こす
- 顔まわりの髪は根元を立たせてふんわり感をつくる
- 毛先の外はねでシルエットのくびれを強調する
「髪の表面や毛先だけスタイリングをしても、長持ちしません。ブラッシングやドライヤーで髪の根元を起こして空気を含ませるようにしておくと、ふんわりとしたシルエットがキープできます」(杵淵さん)。
ミディアム~ロング【3選】
【1】ボリューム不足を感じさせない、厚め前髪のミディアムヘア
\DIFINO akasakaの槌田美希さんがレクチャー!/
ミディアム代表:安岡けいさん(48歳/パソコン講師)の場合
クセやうねりが強いと、広がるのを抑えるために無理に真っ直ぐにのばしがち。DIFINO akasakaのスタイリスト、槌田美希さんは「せっかくのクセを生かさなくちゃもったいないです! うねりやクセを生かしたスタイリングをすれば、髪が細くてやわらかくてもほどよいボリュームがつくれます」と提案。やわらかくて毛が細いため、ボリュームが出しにくい安岡さんの髪。「すごくいいクセなので、このクセを生かすようにトップと顔まわりにレイヤーを入れ、流れをつくるスタイルがおすすめです。首のラインに沿うようにくびれをつくると、抜け感が生まれ、ほっそりと長い首が印象づけられます」(槌田さん)。
<スタイリング方法>前髪の「割れ」を防ぐには、分け目に合わせてカーラーを斜めに巻く
前髪を上下2層に分けて巻くと立体感とボリューム感が生まれます。「上段の前髪は、右分けなら右上がりにラインをとって斜めにカーラーを巻くと、気になる「割れ」が防げます」(槌田さん)。
<STEP.1>前髪を上下2層に分け、上段は右上がりのラインをひく
<STEP.2>右上がりのラインに合わせてカーラーを斜めにしたまま内巻きにする
<STEP.3>下段の毛束は前に引っ張りながら毛先から内巻きに
<STEP.4>分け目をきっちりつくらず、指先で前髪を右に分ける
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- トップと顔まわりにレイヤーを入れて、菱形シルエットをつくる
- 首のラインに沿ってくびれをつくり抜け感をつくる
- 2層にした前髪は上段を斜めに巻いて「割れ」を防ぐ
「クセやうねりのある方は、髪がパサつきやすいですよね。オイルとクリームのスタイリング剤を混ぜて使うと、重くなりすぎずツヤ感も出せます。オイル1に対してクリーム2の割合がおすすめです」(槌田さん)
【2】ワンレングスでも貧相に見えない、ミディアムヘア
\air-GINZAの長門政和さんがレクチャー!/
ミディアム代表:渡邉 麗さん(44歳/LOHIA主宰) の場合
年齢を重ねるごとに、髪が細くなり、毛量も減ってくるもの。「髪には生え替わるサイクルがありますが、加齢とともに、髪が抜けて次に生えてくる間の休止期が長くなってしまうんです」と、air-GINZA店長の長門政和さん。このサイクルを考えながら長さを決めないと、ボリュームのない貧相なミディアムになってしまうのだとか。ベストバランスな長さをさらに美しく見せる、プロ技スタイリングをご紹介します。
髪が柔らかく、1本1本が細いのでボリュームが出にくい渡邉さんの髪。「もともと彼女の髪質はトップにボリュームをつくるのが難しいんです。ベースはワンレンですが、トップが立ち上がりやすいようにレイヤーを入れています。ミディアムからロングの丈になると、カットの回数を減らす方が多いですよね。長さを整えて手入れすることで、貧相に見えないベストバランスが保てます。長さは重要なんですよ」(長門さん)。
<スタイリング方法>一気に立ち上げない!少しずつの毛束を丁寧にアイロンをあてる
頭頂部の根元を立ち上げるとき、一気にアイロンをあててはダメ。「ひとつまみずつ毛束をとり、カールアイロンで巻くのではなく根元にカールアイロンをあてるのがポイントです。一度に立ち上げようとすると丸みのあるカーブがつきません。少しずつ毛束の根元を立ち上げるだけで、立ち上がりのキープ力も変わってきます」(長門さん)。
<STEP.1>カールアイロンで毛先をワンカール内巻きにする
<STEP.2>前髪の中間から毛先にかけてリバース巻きにする
<STEP.3>つむじ、つむじの前、つむじの後ろの3か所の毛束をひとつまみし、カールアイロンを根元にあてる
<STEP.4>オイルを毛先になじませまとまり感とツヤ感を出す
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- ベストバランスな長さに整えるために、月1回はカットする
- 頭頂部の髪は一度に立ち上げず毛束を少しずつとって立ち上がりをつくる
- 立ち上がりはカールアイロンで挟まず、アイロンを押しあててつくる
「毛先を内巻きにするだけでなく、前髪だけ縦にリバース巻きすると大人のエレガントさが生まれます。このちょっとした巻きを加えるだけで、顔が小さく見える効果もあるんですよ」(長門さん)。
貧相に見えない、40代にふさわしいミディアムヘアの長さとは?
【3】頭頂部のボリューム不足をカモフラージュする、巻き髪ロング
\hair lounge BEACHの佐野友美さんがレクチャー!/
ロング代表:栩木陽子さん(41歳/主婦)の場合
頭頂部の髪がペタ~ッとしてくると、頭皮が透けて見えてしまうことも。そんな残念な髪も、顔まわりの髪をゆるふわ巻きにするだけで、印象がガラッと華やかに変わるようです。「年齢を重ねると、どうしても全体的な毛量が減ってしまいます。失われた重みと厚みを出すには髪に段を入れ、顔まわりに動きが出るようにカールアイロンで縦巻きにするとボリューム感がアップします」(hair lounge BEACH トップデザイナー 佐野友美さん)。
ペタンコな髪をふんわりさせる、カールアイロンテクニックをご紹介します。
髪が柔らかく、ボリュームが出にくい栩木さんの髪。「ロング丈だと髪の重みで余計にペタッとなりがち。でも、顔まわりに毛先を遊ばせるだけでボリューム感はつくれます」(佐野さん)。前髪は頭頂部から流れるようにつくって厚みをプラス。さらに顔まわりに段を入れて、毛先が動くようにカット。「顔まわりが毛先のカールがかかるだけで、華やかな雰囲気になります」(佐野さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで顔まわりの髪を縦巻きに
頭頂部の髪はブラシで根元を立たせるようにブロー。顔まわりは、内側の毛束はカールアイロンを縦にして外巻きにし、外側の毛束も同様にカールアイロンを縦にして内巻きに。「外巻きのカールと内巻きのカールが重なり合って、さらにボリュームがアップします」(佐野さん)。
<STEP.1>ブラシで頭頂部を根元から立ち上げるようにブロー
<STEP.2>顔まわりの髪を上下に分け、カールアイロンで下段の毛束を外巻きする
<STEP.3>顔まわりの上段の毛束をカールアイロンで内巻きにする
<STEP.4>両手で髪の内側からかき上げるようにしてほぐす
<髪細い柔らかい少ない髪型 スタイリングのコツ>
- 頭頂部はブラシで根元から立ち上げる
- 顔まわりの髪は縦巻きにして華やかさにボリュームアップ
- ツヤ髪に見えるように赤みを抑えた髪色にする
「栩木さんの髪は明るすぎないベージュカーキで染めています。赤みを抑えながらツヤ感が表現できる色です。黄みが強いと肌色がくすんで見えてしまうので、カラーリングをするときは肌色が明るく見える色を選ぶといいでしょう」(佐野さん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部