常日頃、ベストパフォーマンスを維持するためには、疲れを溜め込まず健康でいることが大事。とはいえ、なかなかボディメンテナンスの時間が取りづらいという人におすすめなのが手軽に疲労回復を図れるツボ押し。

ツボによる治療法は古代中国で発見され、東洋医学では2000年以上にわたり、治療や美容法として活用されてきました。正式には「経穴(けいけつ)」と呼ばれるもので、今やWHO(世界保健機関)にも、医学的有効性が認められている治療法のひとつ。

人の体にはエネルギーの通り道である「経絡(けいらく)」があり、ツボは「経絡」の中継地点で刺激を与えることで、体内の臓器にも働きかけることがわかっていて、ツボ押しは体調改善、自律神経の調整に有効なのです。

今回、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれたのが、パソコンやスマホ操作、重たい荷物を運ぶ、などで疲れが溜まった腕をスッキリとさせる「曲池」のツボ。

腕を曲げたときのシワの部分あるツボで、こまめにプッシュすることで、首コリ、肩コリを予防できますし、自律神経のケアにも効果的。デスクワークで集中力が切れたときのリフレッシュにおすすめですよ。

■Step1:「曲池」のツボの位置を確認

肘を曲げたときに、外側にできるシワの端にあるのが「曲池」。肘関節の骨のきわあたりにあります。

「曲池」のツボの位置を確認
 

■Step2:腕を曲げ伸ばしすることで刺激する

反対の手で肘を掴むようにし、中指で「曲池」のツボを押さえる。

中指で「曲池」のツボを押さえる。
 

腕を曲げたり伸ばしたりすることで、力を使わなくても「曲池」のツボをしっかりと刺激できる。曲げ伸ばしは、左右で各10〜20回くらい行いましょう。

腕を曲げ伸ばしすることで刺激する
 

【まとめ|腕のコリがスッキリ。村木さん指導「パソコン疲れ対策のツボ押し」メソッド4か条】
1.パソコンやスマホ操作、重たい荷物を運ぶ作業などで腕はコリやすい。
2.放っておくと肩コリや首コリが悪化し、ひどい場合は腱鞘炎になることも。
3.疲れを持ち越さないためには「曲池(きょくち)」というツボをプッシュするのがおすすめ。
4.腕コリ、首コリの解消、免疫力を上げるなど、万能なツボなのでこまめにプッシュを。

以上、腕のコリがスッキリ。村木さん指導「パソコン疲れ対策のツボ押し」メソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月22日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『鼻のむくみ・ゆがみとり!顔印象変わる 美鼻矯正』(講談社)が発売中。 Instagram
 
体験者:松藤あつこさん
(41歳・化粧品会社経営)
「こんなに腕が張っていて疲れていたとは!今まで無自覚でした。このツボ押しはイタ気持ちよく、腕の曲げのばしを10回行っただけで、かなりスッキリ!腕、肩、首が本当に軽くなるのを実感しますね。これなら簡単だからこまめにできるし、続けやすいメソッドです」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子