【目次】

「丸顔さん」に似合う前下がりボブスタイル


◆丸顔が小顔になる菱形ボブ

「毛先のラインが輪郭に沿っていると顔の丸みを目立たせてしまうので、沿わせないことがポイントです。シルエットもストレートな印象ではなく、ふんわりと。全体のフォルムは菱形を意識するとキュッと引き締まった小顔に見せることができます。

髪の厚みを残しすぎると野暮ったい印象になってしまうので、髪の表面には厚みを残しつつも、ハチの下、とくに耳後ろは厚みを削って前下がりに。すると正面から見た時に、フォルムがスッキリと引き締まった印象に仕上がります。首元がもたついて見える、年齢サインが気になると言う方にもぴったりです」(Cocoon銀座店 店長 SHUNさん)。

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

「全体にうねるクセがあるため、ナチュラルな仕上がりで柔らかい毛質に見えるストレートパーマをかけています。ピシッと伸ばしているわけではなく、ゆくゆく髪が伸びてきても違和感なくなじむので、気兼ねなくチャレンジしていただけます」(SHUNさん)。

<スタイリング方法>根元にはボリューム、毛先にはゆるいカールをつくって

「根元にボリュームがないと、ふんわりとした印象にならないだけでなく、ハチの張りも目立ってしまいます。頭頂部に高さを出すことで頭の形もきれいに。この一手間で女性らしいニュアンスも生まれます」(SHUNさん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>根元にボリュームを出す
地肌を指の腹でしっかりと擦るようにドライ。
地肌を指の腹でしっかりと擦るようにドライ。
<STEP.2>ホットカーラーで巻く
カタチがつきやすいのでホットカーラーがおすすめ。前髪と頭頂部の毛束を根元から巻き込んで。
カタチがつきやすいのでホットカーラーがおすすめ。前髪と頭頂部の毛束を根元から巻き込んで。
<STEP.3>指で摘むようにワックスをつける
ワックスを指先になじませたら、巻いた髪をほぐすように指でつまむ。束感を作るようなイメージでつけるのがポイント。
ワックスを指先になじませたら、巻いた髪をほぐすように指でつまむ。束感をつくるようなイメージでつけるのがポイント。

「ハードな質感と少量でスタイルがキープできるワックスがおすすめ。重いものよりも軽いテクスチャーを選ぶと、油分の重みでスタイルが潰れる心配がありません」(SHUNさん)。

Cocoon銀座店 店長 SHUNさん
Cocoon銀座店 店長 SHUNさん

「面長さん」に似合う前下がりボブスタイル


◆小顔見せが叶うフェミニンボブ

「ポイントとなるのは顔周り。適度な動きや立体感を加えることで、大人世代にも似合う華やかさを出すことができます。薄毛が気になるという方も、顔周りがふわっとするだけで地肌の透け感を和らげることができるので、フレッシュで若々しい印象に見せることができます。さらに薄く透けるような少量の前髪をつくることで、小顔効果&抜け感もプラス」(SUNVALLEY トップスタイリスト 土田美沙子さん)。

40代 髪型_1,ボブ_1
完成
40代 髪型_2,ボブ_2
サイド
40代 髪型_3,ボブ_3
バック

「1本1本がしっかりとしていて太くて硬め、ヘアスタイル次第では広がりがちでまとまりがでにくいモデルさんの髪。ドライヤーでざっと乾かしてもまとまりが出やすいようカットしていますが、軽く巻くことを想定し、ベースはあご下3㎝くらいのやや前下がりのボブに。全体的にレイヤーは入れず切りっぱなしに近いスタイルにしています。顔周りのみ、動きや立体感を出したいのでレイヤーをバランスよくプラス。前髪は眉間の毛くらい、少量でつくり、重めのボブに程よい抜け感が出るよう調整を」(土田さん)。

<スタイリング方法>前髪はカーラーで、毛先と顔周りはアイロンで軽く巻くだけで華やかさアップ

「アイロンの熱を加えることで、硬くニュアンスの出にくい髪も柔らかい印象に。毛先と顔周りをササッと巻くだけで格段に、華やかさとこなれ感が出せます」(土田さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>前髪はカーラーでふわっと感を
40代 髪型_4,ボブ_4
前髪は直径32mmくらいのカーラーで巻き、ふわっとしたニュアンスを出す。
<STEP.2>毛先はアイロンでワンカール内巻きに
40代 髪型_5,ボブ_5
前髪にカーラーをしたまま、毛先を巻いていく。32~38mmのやや太めのアイロンで毛先をワンカール内巻きに。毛束を少しずつとり、軽く持ち上げながら巻くと、よりふわっとした仕上がりに。
<STEP.3>顔周りはリバース巻きにして立体感アップ
40代 髪型_6,ボブ_6
左右の顔周りのひと束ずつは、軽くリバース巻きに。こめかみにかかるひと束にふわっとしたニュアンスを出すだけで華やかに見え、小顔効果も狙え、さらに顔立ちも自然と美しく際立つ仕上がりに。

「スタイリング剤はツヤを出すオイルがおすすめ。毛先や顔周り中心になじませます。前髪は、セミハード系スプレーを。直接吹きかけるのではなく、コームにふり、サッととかしてシースルー感をキープするのがコツ」(土田さん)。

SUNVALLEY トップスタイリスト 土田美沙子さん
SUNVALLEY トップスタイリスト 土田美沙子さん

40代に似合う【シースルーバングのナチュラル&フェミニンボブ】透け前髪と顔周りの毛束でフレッシュな印象度アップ

「ベース型さん」に似合う前下がりボブスタイル


◆輪郭をリフトアップする外ハネボブ

「ベース型さんのお悩みポイントであるエラをカバーするには、裾の長さを顎より下にすること。顎ラインに設定すると輪郭が四角く見えるので注意が必要です。また菱形シルエットになるように表面にレイヤーを入れると、輪郭補整が叶う上、フェイスラインがキュッと上がって見えて小顔効果も。前髪を薄く取り、頬骨にかかるようにカットしましょう。頬骨が程よくカバーされ、垢抜けた印象になりますよ」(kakimoto arms 田園調布店 スタイリストチーフ 森林郁香さん)。

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

「外ハネになるように、やや前下がりにカットしています。ハチ上にレイヤーを入れて、菱形シルエットに。前髪は薄めに取り、頬の一番高いところでカット。広がりやすい髪質なので、内側はしっかり量感調節して膨らまないようにしています」(森林さん)。

「ベースカラーはアッシュブラウン。髪色は、ある程度明るくしてあげるとツヤ感が出せて、肌も明るく見えます。また、ハイライトをブレンドして、柔らかい質感を出しながら白髪もなじませています。髪の乾燥や白髪が気になる方におすすめです」(kakimoto arms 青山店 トップカラーリスト 斎藤嘉一さん)。

<スタイリング方法>顔周りに空間をつくって、エラをカモフラージュ

「エラは隠すより、あえて空間をつくったほうが◎。もみあげ付近の毛束を立ち上げて巻き、ふんわりシルエットにしたほうがカバーできます。ただ外ハネにするだけだと、大人は淋しい印象になってしまうので、レイヤーを活かしてふんわり仕上げましょう」(森林さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>前髪をカーラーで巻く
ある程度全体を乾かしたら、前髪を32mmのカーラーで毛先から根元まで巻きこむ。
ある程度全体を乾かしたら、前髪を32mmのカーラーで毛先から根元まで巻きこむ。
<STEP.2>毛先を外ハネにする
26mmのヘアアイロンを使用。全体の毛先を外ハネにする。
26mmのヘアアイロンを使用。全体の毛先を外ハネにする。
<STEP.3>トップの毛先を巻く
トップの毛束を取り、毛先から2回転巻く。下ろすとエラ上にボリュームが出て菱形に。
トップの毛束を取り、毛先から2回転巻く。下ろすとエラ上にボリュームが出て菱形に。
<STEP.4>うるおいが出るバームでスタイリング
保湿力のあるバームタイプのスタイリング剤を手のひらにのばし、全体になじませる。前髪も整えて完成。
保湿力のあるバームタイプのスタイリング剤を手のひらにのばし、全体になじませる。前髪も整えて完成。

「アイロンで巻いた後はスタイリング剤を毛先中心にしっかりなじませて、ツヤと動きを出しましょう。乾燥して見えないように保湿力のあるバームタイプがおすすめです」(森林さん)。

kakimoto arms 田園調布店 スタイリストチーフ 森林郁香さん
kakimoto arms 田園調布店 スタイリストチーフ 森林郁香さん
kakimoto arms 青山店 トップカラーリスト 斎藤嘉一さん
kakimoto arms 青山店 トップカラーリスト 斎藤嘉一さん

大人ヘア|骨ばって見えがちなベース型の輪郭を、菱形ボブでふんわり柔らか見せ!

「お悩みを解決する」前下がりボブスタイル


◆剛毛で広がる髪をまとまりやすく

「剛毛で広がりやすい髪質でもすっきりとスタイリッシュなボブにしたいというご要望が、40代50代にものすごく多いです。剛毛&多毛ならカットで毛量調整をして広がりを抑えつつ、表面はスッとまとまるようなシルエットに。ブローして髪に熱を与えることでクセをしっかりのばし、ツヤとまとまりのある仕上がりに。ブローの際にはロールブラシを使うのがおすすめ。しっかりとテンションを与えながら伸ばすことで、するんとまとまりやすくなります」(ABBEY 取締役 小田嶋信人さん)。

ミディアムヘア_1,40代 髪型_1
完成
ミディアムヘア_2,40代 髪型_2
サイド
ミディアムヘア_3,40代 髪型_3
バック

「剛毛で多毛なうえ、はちが張っているので表面にレイヤーを入れると頭が大きく見えがち。内側にシャギーを多めにいれてバランスよく毛量を減らしながら、表面はすかずにするっとまとまりやすいシルエットをキープしています。前髪は自然に流れるよう、少しだけレイヤーを入れてニュアンスをつけ、全体的にはやや前下がりのボブですっきりクールな印象に仕上げています。スタイリングしなくてもおさまりがよくなるよう、すそに段はつけず切りっぱなしに。少しだけサイドパートにして、片側の髪を耳にかけることで顔立ちもすっきりスタイリッシュに見えます」(小田嶋さん)。

<スタイリング方法>まとまりのいいツヤ髪に仕上がるよう、ロールブラシを使ってブロー

「洗髪してざっと乾かしただけでも自然にまとまりがでるよう、カットである程度は調整していますが、ブローのひと手間を加えることで、よりふんわり柔らかさが出てこなれた雰囲気に。前髪のみカーラーを使い、自然な立ち上がりをつくることで、トップのぺたんこも気にならなくなります」(小田嶋さん)。

ミディアムヘア_4,40代 髪型_4
スタイリング前
<STEP.1>サイドからバックはロールブラシを使ってブロー
ミディアムヘア_5,40代 髪型_5
ロールブラシに毛先から髪を巻き込み、ドライヤーの温風をあてながらしっかりとテンションを与えながら髪をのばしていく。ロールブラシは自然な丸みを出せる直径5㎝以上のものが使いやすくておすすめ。
<STEP.2>前髪はカーラーでふんわり柔らかニュアンスに
ミディアムヘア_6,40代 髪型_6
前髪は直径5cmくらいの大きめのカーラーで巻く。ドライヤーの温風を軽くあててから外し、ふわっと自然に立ち上がり、柔らかく流れるニュアンスに。

「スタイリング剤はさらっと軽やかになじみツヤを出すオイルがおすすめ。中間から毛先を中心になじませることで、しなやかにまとまる髪に」(小田嶋さん)。

ABBEY 取締役 小田嶋信人さん
ABBEY 取締役 小田嶋信人さん

40代に似合う【するんとまとまるワンレンボブ】剛毛多毛でもスタイリッシュなシルエットは叶う!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
TAGS: