あなたは今、「ひとり」の時間を満喫していますか?
パートナー、家族、友人、そして愛する仕事の仲間たち。つねに人に囲まれ、ときに導かれ、切磋琢磨することで私たちは成長してきました。特にこの数年、コロナ禍という環境のもと、人と触れ合うことの大切さを強く感じた人もいることでしょう。その一方で、「ひとり」内面を見つめること、他人の価値観ではなく自分の価値観で行動し、生きること。その重要性を実感し始めた人も多くいるのではないでしょうか。
特に、もう若くはない、でも余生を見据えるには早すぎる、50歳前後の女性からは「ひとり」を渇望する声も聞こえてきます。ホルモンのアンバランスによる体の違和感やメンタリティの揺れを経験し、それでも人生100年時代、この先何ができるのかを模索する、そんなお年頃。何を生きがいにするのか、どんなことにやりがいを感じるのか。自分や家族のためだけでなく、社会や次世代に何かを還元できないか…。そんなことを考えたとき、目の前にかかる靄(もや)を晴らし、視界をクリアにし、明日へのアクセルを踏む、その原動力となるものとは…さて、いったい?
それこそが、もしかしたら「ひとり」の時間なのかもしれません。ひとりで決断する、ひとりで行動する、ひとりで生きる…。その解釈は人それぞれで、100人いれば100通りの「ひとり」があるように思います。ただ、何にもとらわれずに自分と向き合い、純粋無垢な自分を探しにいく。そんな時間こそが、人生のセカンドシーズンを潤わせる泉となる。そんな気がしてならないのです。
自分ですべてを決められる。その爽快感はクセになる
そこで今回、「ひとり」に関する読者アンケートを実施。さらに自分と向き合い、「ひとり」を楽しむ女性たちを追いかけました。そこで見えてきたのは、人生のすべてを自分で決められる、その爽快感は、この年齢だからこそ格別なものだということ。そうやって自らつかみ取った時間や経験は、今後の人生をよりご機嫌にしてくれるということ。Spend Time Alone and Love Yourself. ソロタイムがもたらす、実り豊かな明日へ。今こそ「ひとり」の贅沢を見つめ直してみませんか。
プレシャスキャリアのリアルを満たす「ソロ活」時間
「ひとり」を充実させるべく一歩を踏み出している女性たちはいつ、どこで、何をしているの?ときにアクティブ、ときに知的、そんなエクストリームなソロタイムは、私たちの参考になるはずです。
@Museum 思い立ったら、その足で行動!桜のアートを愛でに、六本木の美術館へ
「人気の展覧会は、平日の仕事の合間にサッと足を運んで、ソロで楽しむのが私流。なぜって人と予定を合わせると、うっかり会期を逃したり、休日の人混みのなかで鑑賞することになってしまうから。この日は国立新美術館の『ダミアン・ハースト 桜』展へ。感性が潤うことで、その後の仕事にもフレッシュな気持ちで臨めます」(56歳・出版業)
@Home 手書きの豊かさに魅せられ、オンラインレッスンを受講中
「海外で出合った美しい手書き文字に影響を受け、今、プロのカリグラファーからオンラインレッスンを受けています。あえてデジタル時代と真逆のことに挑戦してわかったのは、とんでもない没入感にひたれること。仕事も家族のことも忘れられる時間は貴重です。早く美しい手書きのカードが描けるようになりたい!」(55歳・会社経営)
@Road ハーレーを自分で運転してルート66を走破したい!
「子育てが落ち着き、自分自身と向き合う時間が多くなってきた今、ようやく効率よくひとりを楽しめるように。バイクに乗ろうと思ったのは、祖父がハーレー乗りだったから。ふだん乗っている中型バイクの免許は、思いきって昨年取得。そのまま大型免許もとったので、近い将来、ハーレーでひとり旅をするのが目標です」(48歳・ヨガインストラクター)
@Wine School キャリアアップを目指しワインスクールで猛勉強!
「仕事でワインを扱うことが多いので、知識を深めるため今年からワインエキスパートの資格取得を目指してスクールに通い始めました。自分で働いたお金で勉強するという責任感と共に、絶対諦めないという強い気持ちが沸いています。学びに年齢はまったく関係ないということに気付いた今、毎日がとっても充実しています」(45歳・サービス業)
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- EDIT :
- 兼信実加子、喜多容子(Precious)
- 取材・文 :
- 本庄真穂