「賜杯」ってなんと読む?「たまわりはい」ではありませんよ!
明日・11月28日は『フランスパンの日』という記念日です。「いい(11)フラン、ス(2)、パ(8)ン」の語呂合わせで制定されました。さて現在、日本中がサッカーのワールドカップの話題で持ち切りですが…「パン」にもワールドカップがあること、みなさまご存じでしょうか? それは通称「ベーカリーワールドカップ」と呼ばれている『クープ・デュ・モンド・ドゥ・ブーランジュリー』。各国から1チーム3名(「バゲット&世界のパン部門」「ヴィエノワズリー部門」「飾りパン部門」各1名)の代表選手(パン職人)が選出され、世界大会で、その味と技術を競うのです。2020年の大会では、日本は世界2位の成績を収めています。
ということで、本日は「ワールドカップ」=W杯の「杯」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「賜杯」ってなんと読む?
「賜杯」という日本語の、読み仮名4文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「臣下に杯をたまわること。特に叙勲の際に授けられる杯」や、「皇族などが競技・試合などの勝者に贈る優勝杯」を指す言葉です。
<使用例>
「これは、祖父がいちばん大切にしている賜杯なの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 賜杯(しはい)です。
スポーツの大会名に「○○賜杯」とついていることがございます。これは「○○からの優勝杯が用意されている大会」という意味になります。
「賜」という字は常用漢字で、訓読みの「賜る(たまわる)」とともに、音読みの「賜(シ)」も常用漢字表に掲載されています。日常的に使用する字ではないのでうっかり忘れそうですが、「賜杯(しはい)」も常識的に読めないと恥ずかしい表記となりますので、気をつけましょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「二杯酢」ってなんと読む?
「二杯酢」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「酢と、醤油あたは塩でつくる合わせ酢」です。
<使用例>
「このメニュー用の二杯酢には、リンゴ酢を使うと軽やかでおいしいのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 二杯酢(にはいず)です。
合わせ酢の定番に「三杯酢(さんばいず)」があるため、「二杯酢(にはいず)」を「にばいず」と誤読する例が多いようです。しかし「二杯酢(にはいず)」と「三杯酢(さんばいず)」で「杯」の読み方が異なります。「三杯酢(さんばいず)」は、「酢と、醤油または塩、酒または砂糖またはみりんでつくった合わせ酢」のことです。
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本日は、11月28日の『フランスパンの日』のトリビアとちなんで、
・賜杯(しはい)
・二杯酢(にはいず)
・三杯酢(さんばいず)
の日本語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/日本フランスパン友の会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱