客室露天に貸切風呂と大浴場。箱根の『はつはな』で、湯巡り三昧!
神奈川県・箱根湯本にある「はつはな」がリニューアルオープンしました。ホテルのエントランスは最上階の6階にあり、ホテルロビーを抜けた先に、今回のリニューアルで新たに設けられた、見晴らしのいい「展望テラス」が迎えてくれます。チェックインの前後に展望テラスに出て、しばし佇み、箱根の山並みとその先の相模湾までの眺めを堪能。それだけで、身も心も静かに癒やされていくのがわかります。
![アートと自然が融合したような展望テラス。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/720mw/img_3e3c67df5e297ba12bd66fd006b80d41531832.jpg)
![滞在中は自由に利用できるラウンジ。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/0/720mw/img_d0eb0a9f4dcd019c821114b9b1687ca2598477.jpg)
チェックインは、ロビー脇のラウンジにて。宿泊者専用のラウンジで、滞在中は自由に利用することができます。オリジナルのウェルカムティーで迎えられた後は、フリードリンクサービスとして用意されている、生ビールやスパークリングワインでのどを潤すゲストの姿もありました。もちろん私も。
![チェックイン後に、生ビールで一息。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/d/720mw/img_bd3025362a044daac0576edd0a7994b0509185.jpg)
リニューアルで、より非日常を感じられる宿に進化
ホテルの客室は全35室。その全てに温泉の露天風呂が付くのが大きな魅力です。今回、宿泊したのは「プレミアムCtype」の客室です。
広さは約88平米、リビングに続く正面のテラスには温泉の露天風呂があり、リビングからもテラスからもアクセスできる場所にダブルシンクの洗面台とシャワールームが配されている造り。これがとても使いやすく、「思いたったら湯あみ!」という時にもスムーズです。
![1泊1室2名利用時(2食付き)の1名料金、 ¥68,000~(消費税、サービス料込み、入湯税別)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/5/f/720mw/img_5f476a03fc104685e89016ace81f8e14453761.jpg)
![自家源泉の泉質は、無色透明のアルカリ性単純温泉。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/720mw/img_6f4f1ff90f22f167ee283eef856f9c3f613900.jpg)
客室の冷蔵庫には、ソフトドリンクやホテルオリジナルのクラフトビールが冷えているので、湯上りにテラスのデイベッドに身を任せ、味わうのもいいですね。
![オリジナルの「さくらエール」。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/1/6/720mw/img_16d57b53fbedc2bee53396ce22f68abf445436.jpg)
リビングには、箱根ならではのウェルカムスイーツとホテルオリジナルのティー3種(ロサージュ紅茶、掛川茶、ジャスミン茶)が用意されています。温度帯を変えられる湯沸かしポットがあるので淹れ方に沿って湯を沸かし、丁寧にお茶を淹れて味わうのも癒やしのひと時。
![ホテルオリジナルのお茶。淹れ方も添えられています。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/5/3/720mw/img_5399747fb16285813239978d143f2b22567125.jpg)
環境に配慮しているという一面も。ベッドルームの枕やかけ布団、ベッドパッドには回収された海洋プラスチックを加工した「わた」を使い、プラスチックごみ削減に貢献するため、歯ブラシやかみそりなどのアメニティ類は客室に置いてありません(予約時に持参するように案内があります)。
![バスルームには「OSAJI」のアメニティが、スキンケアからヘアオイルまで揃っています。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/1/3/720mw/img_13ba5bd70ef6a6a9da426fe15790a12a1615169.jpg)
1泊では巡りきれない!? 貸切風呂の楽しみ
客室で露天風呂を心ゆくまで楽しむのはもちろんですが、ホテル内には2か所の大浴場と、今回、新たに設けられた4つの貸切風呂があります。いずれも雰囲気が異なるため、昼に、夜に、そして翌朝など時を変えて湯めぐりする楽しみも!
まずは、予約しておいた貸切風呂へ!
![温泉棟4階の「明灯(あかり)の湯」。利用は15:30~23:00(最終22:15~)、8:00~10:30(最終9:45~)。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/f/7/720mw/img_f7407bbc9a59c1fdc0e0ba7bb84df0dc574360.jpg)
貸切風呂は1回45分、予約制です。そのひとつ、「明灯(あかり)の湯」は窓の外に光ファイバーを仕込んだ石盤の庭が広がる、アートな温泉空間。湯船に浸かると、外の景色やアートと一体化したように、また、湯から上がってチェアに座って外を眺めれば、アートを鑑賞してるような気分になります。
それぞれの貸切風呂には、リラクゼーションスペースもゆったりととられています。地元・足柄のミネラルウォーターも人数分用意されるので、水分補給しながら、のんびりできます。
![環境に配慮し、ガラスボトルのミネラルウォーターを採用。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/b/720mw/img_bb0c63368e1effdc309c74eeaaf73137344048.jpg)
また、温泉宿気分を味わうなら大浴場へ。1階の「竹の葉」と2階の「山の端(やまのは)」の2か所あり、男女入れ替え制です。
![大浴場『山の端』。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/720mw/img_7284b58e0860d39bb8e5cc8ef364f115586405.jpg)
大浴場や貸切風呂へのアクセスは本館(客室棟)の3階から。細長く続く石畳の廊下を曲がると、小さな冷蔵庫があり、コーヒー牛乳とプチサイズのビールが冷えています。そういった心遣いも嬉しい。
![この先に、大浴場や貸切風呂など温泉を巡る楽しみが。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/5/1/720mw/img_5136b90b0f99c2a9c8d383e77b96adfb2495814.jpg)
思う存分、温泉につかって身も心も開放した後は、客室に戻ってベッドに身を横たえてお昼寝もよし。ディナーまでのんびりとした時間が流れていきます。
地元の食材をたっぷりと盛り込んだディナーを
ディナーはダイニング「はなゑみ」にて。懐石料理をベースに洋のエッセンスを取り入れた、モダン懐石のコースディナーを個室スタイルのプライベート感ある席で、味わいます。
「スタンダードコース」は、先付け、八寸、造り、焼肴、主菜(肉料理)、炊き合わせと食事、水菓子と続きます。その日の料理に合わせたアルコール(または、ノンアルコール)のペアリングも一緒に楽しみましょう。まずは、オリジナルの食前酒からスタート!
![季節の花のあしらいが素敵な食前酒がサービスされます。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/a/b/720mw/img_ab27c53fd873b9a5984c4f89a31f5569544293.jpg)
![スタンダードコースより料理の一例、「造り」。ドリンクペアリング(4杯、¥10,000~)。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/720mw/img_b30028f7db9fd27632341a8be0e6246a303101.jpg)
旬の魚介や野菜を盛り込んだ「八寸」など、目も舌も喜ばせてくれる料理が続きます。魚介は小田原や三崎など神奈川県内の近隣港や静岡などから、メインの肉料理は南足柄で飼育された「相州(そうしゅう)牛」を、炭火焼で。ほかにも秦野市産のバイオ野菜など、地産・近隣の食材を積極的に取り入れているそうです。
![スタンダードコースより料理の一例、「相州牛の炭火焼」。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/a/3/720mw/img_a3387acaa9abb283c242d09e28fa806d464901.jpg)
手元の箸には、箱が添えられており、これも、「よければ、お持ち帰りいただいて、お使いください」という環境への配慮です。
早朝の湯あみと朝食の楽しみ
翌朝はお寝坊するのもいいけれど、少し早起きして、やはり湯あみから。貸切風呂のなかでも、一味違った湯あみができるというのが「川音(かわと)の湯」。当日、追加で予約して利用しました。こちらは、客室のある本館1階にあり、専用の階段を下りていくと、インフィニティスタイルの露天風呂が姿を現します。
![「川音(かわと)の湯」。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/720mw/img_b0be80a54139b98673dc4081ab8c0da9643037.jpg)
浅めの寝湯で空を仰ぎながら、深湯に立って入り自然に身を置いて、ともに川の流れを耳にしながら、森の中で湯につかっているような気分になります。
![森の中の湯あみで森林浴も同時に。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/6/720mw/img_b6eef1e2426651959c21d41b52427200740933.jpg)
朝から存分に湯あみを堪能したら、朝食へ。
朝食もダイニング「はなゑみ」にて。和食と洋食があり、予約時に選びます。和食は種類豊富なお惣菜を、炊き立ての小田原米「はるみ」とともに。ねっとりと甘く、粘りのあるつややかなご飯がなんとも美味です。洋食は、神奈川県産の野菜をたっぷりと、プリッとした歯ごたえが堪らない県内産のソーセージが溜まりません。
窓辺の席なら、緑に包まれたような気分で食事ができます。
![朝食イメージ。洋食(左)と和食(右)。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/a/720mw/img_baaa35ef8541a289bc170bbb41652e2b831508.jpg)
ホテルは箱根登山鉄道の箱根湯本駅からタクシーで10分程度の距離、車なら箱根新道の須雲川インターチェンジの出口正面という好立地。アクセスがいいのも魅力です。ちょっと疲れを感じたら、ゆっくりと温泉三昧できる、大人のための癒しのホテルで癒やされてみてはいかがでしょう。
『はつはな』
住所/神奈川県足柄下郡箱根町須雲川20-1
問い合わせ先
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- TEXT :
- はまだふくこさん ライフスタイルジャーナリスト
- WRITING :
- はまだふくこ