ここ数年の我慢のときを経て、レストランでの食事を楽しめる機会も増えてきたこの頃。東京のレストランシーンにも新しい名店が次々と誕生しています。『Precious』3月号・別冊付録『最旬「東京モダンレストラン」17』では、2022年オープンの新店を中心に、美味しいもの好きが通っているお店17軒をピックアップ。

今回ご紹介するのは、フードライター・小石原はるかさんがおすすめする、銀座の「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」。ときにはドレスアップしてのオケージョンにも。感動と驚きの贅沢美食が非日常へと誘います。

おすすめしてくれたのは…小石原 はるかさん
フードライター
健啖でマニアックな気質から食の世界にハマり続け、いつしか文筆業に。食以外のトレンドにも精通し、日常を楽しむ視点でのレストラン評も人気。著書に『東京最高のレストラン』(共著/ぴあ)など。

グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ[銀座]|「グッチ」の美学溢れる世界観で、麗しく、サプライズに満ちた美食を

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メインダイニング

ピーコックグリーンのソファシートが印象的なメインダイニング。アンティークにインスピレーションを得たパターンをハンドペイントであしらったウッドフローリング、『グッチ デコール コレクション』のテーブルウエアなど、エレガンスと遊び心が溢れる。

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エントランスを抜けて、美食の世界へ

エントランスの先の歩廊。手前の壁には『グッチ デコール コレクション』のティアン プリントのウォールペーパー、奥は鏡張りで不思議の国に迷い込んだかのよう。

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酒種が豊富に揃うバー

ルーフトップテラス横のバーには伝説のグラッパ『ロマーノ・レヴィ』など希少なお酒も豊富。夕方のアペリティーヴォ、バーだけの利用も可。

「王道だけど新しく、ユニークな料理に高揚。焼き菓子セットもおすすめ!」(小石原さん)

「グッチ」と、イタリアを代表する三ツ星シェフ、マッシモ・ボットゥーラ氏のコラボによるグッチ オステリアは、オープン1年にして、早くも東京を代表するコンテンポラリーレストランに。

「グッチ」の美学に溢れた世界観でいただくのは、ヘッドシェフのアントニオ・イアコヴィエッロさんが伝統的なイタリア料理に日本の旬の食材や調理法を取り入れた独創性溢れるメニュー。デザートに、日本のトマトの甘さを生かしたパスタのひと皿や、ホタテの甘さが引き立つ「ホタテ マントヴァ風トルテッロ」が供されたりと、緻密に計算された新しい美味しさに、食べるたび価値観をアップデートさせられる。

日本を旅し、食材への造詣を深めているシェフが放つサプライズが楽しみでしかない。

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前菜「ガンベロ ア ラ ピッツァイオーラ」

ナポリ定番の肉料理にインスパイアされた前菜「ガンベロ ア ラ ピッツァイオーラ」は、トマトでマリネしたエビをオレガノのチップスで巻き、カリフラワーのペースト、ハーブやベビーリーフのサラダと共に蓋をして供される。春の芽吹きを感じる、宝箱のような演出にときめく。

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「パッケリ 7種のトマト」

「ラーメンになりたいパルミジャーナ」は、アントニオさんが魅了された日本のラーメンと、故郷の思い出でもあるなすのパルミジャーナを融合。アーリオ・オーリオのソースを絡めた手打ちのパスタに、なすのブロード(だし)を注ぐシグネチャーメニュー。

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「ラーメンになりたいパルミジャーナ」

「パッケリ 7種のトマト」は日本のトマトの甘さを生かしたパスタのデザート。パッケリの中にはバジルソースを忍ばせて。真紅のワントーンが美しい。

※掲載価格は、すべて税込みです。
※掲載している料理や商品は、時期によって変更となる場合があります。
※定休日や営業時間など、最新情報は各店舗へお問い合わせ、またはHPやインスタグラムをご参照ください。

〈レストラン詳細〉

  • グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ
  • 2021年10月グランドオープン。
  • 営業時間/11:30~14:30(日曜は15:30まで)、18:00~23:00(月~土曜)、アペリティーヴォは16:00~18:00、バーは18:00~23:00(共に月~土曜、テラス席のみ)
  • 定休日/不定休
  • 料金/ランチは月~土曜は¥12,000、日曜は¥18,000、ディナーは¥17,000~(サービス料別/要予約)
    席数/テーブル48席、テラス12席(テラス席は天候・気候によりクローズ。アペリティーヴォ、バーのみ利用可能)
  • TEL:03-6264-6606
  • 住所/東京都中央区銀座6-6-12 グッチ並木4F

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PHOTO :
長谷川 潤
EDIT&WRITING :
松田亜子、安村 徹(Precious)