パソコン作業やスマホ操作に集中して、前屈みになっている人のほとんどは「巻き肩」状態になっていることでしょう。「巻き肩」とは、肩が前方の内側に入り込んでいる状態のこと。肩から胸にかけての筋肉が縮こまることで猫背になり、老け見えするだけなく、体調不良につながることも。

その理由は猫背が続くと、肩甲骨や肋骨周りの筋肉が硬くなるため、呼吸がしづらくなり、健康維持や美肌のために必要な酸素を十分に取り込めなくなってしまうから。

スマホやパソコン操作をするとき、自然と体が前傾姿勢になってしまうという人は「巻き肩」の自覚がなく、悪い姿勢=猫背がクセになっているのかもしれません。

対策は「巻き肩」をリセットして、肩と胸をしっかりと開くこと。そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが簡単に「巻き肩」をリセットできる方法を伝授。肩と胸が開くことに連動して肩甲骨が正しい位置に戻り、姿勢が改善するし、呼吸も楽になりますよ。今すぐやってみてくださいね。

■Step1:椅子に浅く座り、後ろに手を組んだ状態で座面におく

後ろで組んだ手を座面にピッタリとつけて、肘がまっすぐになるように腕を伸ばします。このとき、椅子には浅く座って、視線は斜め上方向に。腕をしっかりと伸ばすことで、腕のねじれの解消にもなります。

椅子に浅く座り、後ろに手を組んだ状態で座面におく
 

■Step2:ゆっくりと体を左右に動かす

Step1の状態のまま、ゆっくりと体を左右に動かしますが、このとき、お腹が前に突き出ないように気をつけて。左右1セットで20回行いましょう。これで肩と胸が開き、肩甲骨が正しいポジションに戻ります。

ゆっくりと体を左右に動かす
 

【まとめ|巻き肩をリセット&老け見え改善!腕伸ばしストレッチ4か条】
1.スマホやパソコンの操作で長い時間、前傾姿勢でいる猫背がクセに。
2.筋肉が衰える、体が歪むだけでなく、体調不良にも。
3.猫背になるのは、肩が内側に入り込む「巻き肩」になるのが原因のひとつ。
4.「巻き肩」をリセットすれば、体の歪み、コリ、老け見えを解消できる。

以上、「巻き肩をリセット&老け見え改善!腕伸ばしストレッチ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は3月11日の更新です。お楽しみに!

 

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)が発売中。 Instagram
体験者:今野和美さん
41歳
「スマホを見るときに少し猫背になりやすいなとは思っていたものの、巻き肩や腕がねじれの自覚はなかったですね。このストレッチをやってみたら、肩と胸がちゃんと開いて、腕と肩がスッキリと軽くなり、呼吸もしやすくなりました。椅子があればすぐにできるので、こまめに行って巻き肩のクセを治そうと思います」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子