【目次】
スタイル別「前髪あり」8選
【1】厚め前髪×ショート
「面長顔のショートヘアは前髪がポイント」と話すのは、銀座にあるGARDEN Tokyoのトップスタイリスト・本木亜美さん。「面長顔の場合、前髪の幅が狭かったり、前髪のサイドが長すぎると、顔を縦長に見せるだけでなく、より強調させる原因に。前髪の量は、おでこがあまり透けて見えないくらいがちょうどいいです。ぱっつんにすると、子供っぽさが出てしまうので、毛先に隙間を入れて抜け感を出すことをおすすめします。サイドは長すぎず短すぎないように、両黒目の外側からラウンドするようにカット。サイドと繋げることで面長顔が目立ちません」(本木さん)。ベースは前下がりショート。「頭頂部が潰れていると、顔の縦の長さが強調されてしまうので、髪の表面と頭頂部にレイヤーを入れて、ボリュームが出やすいように工夫しています。前下がりにすることで小顔効果も! 前髪が割れやすい髪質の方は、前髪パーマで自然なカールをつけると前髪が割れにくくスタイリングも楽なのでオススメです」(本木さん)。
<スタイリング方法>前髪が割れないようにドライヤーで乾かすのが重要!
「前髪が割れてしまうとおでこに目がいき、面長顔が強調されてしまうので、分け目ができないように、頭頂部と前髪の根元をしっかりとドライヤーで乾かしましょう」(本木さん)。
<STEP.1>つむじと前髪の間の毛束をざっくりと取って、根元にドライヤーを当てる
<STEP.2>ドライヤーの熱を前髪の根元に当てる
<STEP.3>頭頂部にワックスをもみ込む
<STEP.4>毛先を握るようにワックスをつける
<スタイリングのコツ3か条>
- 頭頂部にしっかりとドライヤーの熱を当てる
- 前髪が割れないように左右どちらからも乾かす
- 頭頂部にワックスをつけて毛束に動きを出す
「朝起きた時に、前髪が分かれていたら、いくらドライヤーで風を当てても治らないので、根元を濡らしてください。濡らして左右に振りながら乾かすと、前髪の割れがなくなります」(本木さん)。
【2】ワイドバング×ボブ
顔が縦長に見えるという面長さんのお悩みを解決してくれるのは、表参道にあるヘアサロン「ROI」のスタイリスト・今井雄二さん。今井さんは「ボブヘアの場合、顔まわりに縦の直線を作らないように注意が必要」と言います。「直線的な縦のシルエットは、面長感をさらに強調してしまいます。重要なのは、面長の縦長感をやわらげること。前髪を作って顔の縦幅を減らし、外ハネシルエットと毛先の動きで横幅を出しましょう」(今井さん)。さらに、前髪は広めに作るのがおすすめだそう。「前髪をワイドにすることで、縦長感を緩和して、横の印象を作る効果があります。40代は幅の狭い前髪よりも、顔型に合わせた幅広な前髪がおすすめ。そのほうが、あか抜けて見えますよ」(今井さん)。サイドに動きを作るデザインは、年齢による髪のうねりを活かすことも可能に。髪の動きが出にくくペタッとしやすい人も、自然とふわっとしますよ!
<スタイリング方法>巻き過ぎ注意!自然でラフな動きを作って
「髪は巻くというよりも、ラフな動きを作るのが旬。外ハネはやりすぎないこと!前髪はコテで毛先を少し流すと、面長をカバーできます。サイドに膨らみをプラスして菱形に作れば、前髪の効果がアップして輪郭が卵型に!」(今井さん)。
<STEP.1>全体の毛先を外ハネにする
<STEP.2>顔まわりに膨らみを作る
<STEP.3>表面の髪にリバース巻きで動きを出す
<STEP.4>前髪はゆるく内巻きに
<STEP.5>スタイリング剤をつける
<スタイリングのコツ3か条>
- 外ハネをやりすぎない
- リバース巻きは横のボリュームを出すイメージで
- シアバターは空気を含みながらなじませる
「ラフな動きが出るカットをしているので、軽く巻くだけで動きが出ます。とにかく40代はやりすぎ注意です!」(今井さん)。
面長顔カバーヘア|40代は前髪であか抜けして“小顔見せ”に挑戦!
【3】斜め前髪×ボブ
imaii scaena x coloreのディレクター・石原治和さんが今回提案してくれたのは、面長をカバーしてくれるボブスタイル。ポイントは、前髪と全体のフォルムの作り方なのだとか。「前髪は、肌を見せる分量のコントロールという点でとても重要。肌が多く見えていれば、その分顔の面積も大きく見えます。だから、面長さんにとって、縦の面積を広げてしまう短い前髪はNGです。全体のフォルムも、縦長な印象を作らないことが大切なので、長い髪で輪郭を隠すのは逆効果。横に広がるような菱形フォルムを作ると、縦長の印象をやわらげることができます」(石原さん)。
さらにこのボブスタイルは、40代になると気になる輪郭の下がりと、髪のボリュームダウンもカバーしてくれるんです!「カットで前下がりのラインを作っているので、輪郭がリフトアップして見える効果があります。トップのボリュームが気になるという40代の方は多いですが、面長さんはトップに高さを出し過ぎるのもNG。ハチ周りはすっきりタイトにおさまるようにすると、キレイな菱形シルエットに。全体がふんわりボリュームアップして見えますよ」(石原さん)。
<スタイリング方法>ボリュームの出し方、前髪の流し方に注意!
「ペタッとするのはNGですが、面長さんの場合はトップにボリュームが出すぎてもダメ。ハチ周りはタイトに、ボリュームは横に広げることを意識しましょう。前髪は、額を隠しすぎず、出し過ぎず、肌がちらっと見えるくらいが、抜け感が出て顔型もカバーできます」(石原さん)。
<STEP.1>ヘアアイロンで毛先を巻く
<STEP.2>ヘアアイロンでトップを立ち上げる
<STEP.3>ワックスで整える
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛先はふんわり巻いて、サイドに広げる
- トップがペタッとしない位置で分ける
- 前髪は厚くなりすぎないように流す
「毛先をワンカール巻いておくと、耳にかけるだけでボリュームが出て、フォルムの調整がしやすいです。キープ力が欲しい人は、最後に軽めのキープスプレーを」(石原さん)。
【4】薄め前髪×ミディアム
顔の余白が縦に多く見える面長さん。カバーするには「眉毛ギリギリの長さで下ろした前髪を作るのがおすすめ」と、K-two AOYAMA チーフの三田知花さんは言います。「額に前髪がかかることで、縦の余白が減って面長感がカバーできます。前髪は、重くし過ぎると子供っぽいし、眉上だと個性的な印象に。コンサバ派40代なら、眉毛にかかる長さで薄めに、毛先が少し流れるように作るのが王道。前髪を薄めに作ると、割れやぺたんこといったお悩みも目立ちにくくなります」(三田さん)。さらにレイヤーカットでサイドやフェイスラインにボリュームを出すと、面長カバー効果がアップ!「平面的なスタイルは縦長感が強調されるので、面長さんは全体に動きや立体感を出してあげるといいと思います。年齢とともにボリュームが出にくくなった方や、華やかさが欲しい方にもおすすめです」(三田さん)。
<スタイリング方法>根元はふんわり、毛先は外ハネで今っぽく!
「根元のふんわり感は、髪を乾かす時に仕込むのが正解。今回は毛先を外ハネに仕上げてトレンド感あるシルエットに仕上げました」(三田さん)。
<STEP.1>根元から乾かしてボリュームを出す
<STEP.2>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>毛先を外ハネに巻く
<STEP.4>顔周りに空間を作る
<STEP.5>スタイリング剤で仕上げる
<スタイリングのコツ3か条>
- 巻き方はシンプルに
- スタイリング剤はムラなくつける
- メリハリが出るように意識する
「毛先はもちろん、前髪もしっかりスタイリング剤をつけるとツヤ感が出ます。スタイリング効果とトリートメント効果があるスプレーを仕込むと、パサつかずにふんわり柔らかな髪がキープできますよ」(三田さん)。
「下ろした前髪」で面長をカバーして、旬の外ハネミディアムを楽しむ!
【5】流し前髪×ミディアム
「面長な印象をカバーするには、サイドにボリュームを出すことが大切。シルエットを顔型に合わせた菱形になるように調整するといいと思います。それには表面にレイヤーを入れ、ふんわりとしたカールを作るのがオススメです。また、前髪は目の上ギリギリで流れるように作ると、肌が出る分量を調整できて面長カバー効果がアップしますよ」(MINX青山店 副店長 清水 豊さん)。また、髪表面にレイヤーを入れることで、40代のさまざまな髪悩みが解決できるそう。
「40代は、トップがボリュームダウンしたり、クセが出やすくなったりという悩みが出てきます。ワンレングスベースの表面にレイヤーを入れると、クセをおさめつつ、トップのボリュームアップも期待できます」(清水さん)。ベースは少し前下がりラインのワンレングス。「頭の丸みが上を向いているトップセクションに、厚みを残しながらレイヤーを入れています。後頭部の耳周りの量感をしっかり取って、重く見せないようにするとスッキリとした印象に。前髪は狭く取りシースルーにすることで、抜け感とトレンド感を演出しています」(清水さん)。
<スタイリング方法>毛先は外ハネにしすぎず、表面はしっかり巻いてふんわりと
「40代の外ハネシルエット。成功のカギは、ハネを強くしすぎないことです。毛先を巻くときは半カール程度に。表面はしっかりワンカール巻いて、浮遊感、ボリューム感を作りましょう」(清水さん)。
<STEP.1>毛先全体を外ハネにする
<STEP.2>表面に内巻きワンカールを作る
<STEP.3>スタイリング剤をなじませる
<STEP.4>耳うしろはタイトに仕上げる
<スタイリングのコツ3か条>
- 頭頂部とサイドのボリューム感、分け目のとり方でシルエットを重視
- バームやオイルで自然なツヤ感を作る
- 外ハネの加減に気をつける。表面に内巻きもプラス
「大人髪はシルエットが命! 頭頂部と横のボリューム感、分け目の取り方に気をつけて、菱形シルエットを意識しましょう。自然な艶感をつくることも大切。ウェットになりすぎないように、少量ずつスタイリング剤を使って質感調整を!」(清水さん)。
流し前髪と菱形フォルムで面長カバー!大人悩みを解決するミディヘア
【6】ワイドバング×ミディアム
輪郭が下がり面長な印象になりやすい40代にとって、顔の縦長感を強調するミディアムヘアは少し難しい髪形でもあります。そこでRougy スタイリストの江良 栞さんに、面長さんがミディアムヘアにするときのポイントを教えていただきました。「輪郭が縦長な面長さんは、まず縦の幅を狭めることが大切。それには前髪を作るのがおすすめです。適度に厚みのある前髪を作ると、トップのボリュームダウンもカバーできます」(江良さん)。ベースは、レザーで適度なグラデーションを入れて動きを残してカット。「そこにホットパーマで、全体に大きなウェーブをプラス。ホットパーマはパサつきにくく、ツヤのあるカールが作れるので40代にぴったり。前髪はウェーブとのバランスを見ながら、やや厚めにパツっとカットして大人らしい印象に仕上げました」(江良さん)。
<スタイリング方法>ウェーブを戻すだけの簡単スタイリング!
「根元から中間をしっかり乾かしたら、スタイリング剤でウェーブを戻すだけ。ホットパーマは再現性が高いので、スタイリングが苦手な方にもおすすめです」(江良さん)。
<STEP.1>根元を擦りながら乾かす
<STEP.2>中間から毛先にムースをもみ込む
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を擦ってしっかりドライ
- ムースは少しずつ出して、つけすぎ防止
- スタイリング剤をつけたら放置!
「髪の根元は、立ち上がるようにドライヤーで乾かしたら、スタイリング剤がつかないようにしましょう。パーマスタイルは結んでもかわいいので、ぜひトライしてみてください!」(江良さん)。
面長カバーは前髪が命!ワイドバングでほんのりモードなパーマスタイル
【7】パーマ・前髪×ミディアム
「面長カバーに一番効果的なのは、前髪を作ること。顔の縦長印象を軽減してくれるし、分け目が目立たなくなるので根元の白髪も目立ちにくくなります。前髪から顔まわりに向かって広がるように作るのがおすすめです」(MAGNOLiA Omotesandoの店長 KAYOさん)。さらにパーマで横にボリュームを出すと、面長カバーの効果がアップ!「髪の中間にボリュームを出して、菱形を作りましょう。前髪との相乗効果で、顔型がきゅっとコンパクトに見え、目元の印象もアップします」(KAYOさん)。ベースはローレイヤーのセミロング。「前髪は目元ギリギリにすることで、子どもっぽくならず大人な印象に。パーマはデジタルパーマがおすすめ。ワンカールベースで巻くことで、内巻きにも外ハネにもスタイリングできます」(KAYOさん)。
<スタイリング方法>前髪が割れないように根元からしっかり乾かして
「40代になると前髪がパカッと割れやすくなったり、クセが出たりします。毛先だけでなく根元を濡らしてから乾かし、しっかりクセを取りましょう」(KAYOさん)。
<STEP.1>前髪の根元を濡らす
<STEP.2>前髪を左右に乾かす
<STEP.3>顔まわりの根元を立ち上げてドライ
<STEP.4>スタイリング剤をもみ込む
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を立ち上げて乾かす
- 表面のツヤは残す
- スタイリング剤をしっかりもみ込む
「パーマのボリュームが取れてしまうので、上からなでつけるようにスタイリング剤をつけるのはNG。全体的にしっかりもみ込んで動きを出しましょう」(KAYOさん)。
前髪からサイドに広がる「パーマ×菱形ロング」で、面長をコンパクトに!
【8】斜め前髪×ロング
「ポイントは立体的に作った前髪と、サイドのボリューム感。縦長感が強調されやすいロングヘアですが、前髪で横のラインを作り、サイドのボリュームで横への広がりを作ってあげると、縦の印象が緩和されます。女性らしいエレガントさも出せるので40代の方にはおすすめです」(LOVEST 二子玉川 by air 副店長 湯田美奈恵さん)。
ボリューム調整のポイントは?
「全体の毛先をすき過ぎてしまうと、先細りになって面長が余計に強調されてしまいます。毛量調整はし過ぎないことが大切。前髪はジャストで切るとペタッとしやすくなるので、少し長めに切りましょう。ブローした時に立体的に見えるくらいの長さを意識して。また、前髪は少し長めに切り、流した時にふんわりするようにしました。毛量調整は先細りしないように注意。レイヤーを入れるとパサついて見えるので、極力段をつけずにカット。全体的にバランスよくドライカットしています」(湯田さん)。
<スタイリング方法>前髪は分け目をつけずにふんわり感重視で!
「気をつけるポイントは、前髪に分け目がつかないように乾かすことと、巻き残しがないようにすること。先に毛先を巻いておくと、巻き残ししにくくなりますよ」(湯田さん)。
<STEP.1>前髪にマジックカーラーを巻く
<STEP.2>毛先を内巻きにワンカール
<STEP.3>顔周りをリバース巻き
<STEP.4>表面の髪をミックス巻き
<STEP.5>襟足の髪を中間巻き
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪に分け目をつけない
- 巻き残しがないように全体を巻く
- オイルスタイリングでツヤを出す
「ロングヘアは毛先がパサつきやすいので、髪に潤いとツヤを与えてくれるオイルタイプのスタイリング剤がおすすめです。重過ぎないものを毛先中心になじませましょう」(湯田さん)。
前髪とサイドのボリューム感で、縦長印象を緩和するエレガントロング
レングス別「前髪なし」4選
【1】クールな印象の前下がりショート
Cocoon 銀座店のスタイリスト・SHUNさんによると、面長さんにとってNGなのは「縦長の印象を作ること」と「ペタッとしたフォルム」なのだとか。「ストレートタッチの長め前髪や、丸みのないフォルムは、輪郭をより縦長に見せてしまいます。動きのある毛束を作り、後頭部をふんわりとさせることで、ナチュラルなボリューム感を出して丸みを作ることが大切です」(SHUNさん)。
そんな丸みのあるフォルム作りには、パーマを取り入れるのも効果的です。「全体の毛先にワンカールのパーマをかけてあげるだけで、髪質が柔らかい人でもペタッとなりにくくなり、毛先に自然な動きを出すことができます。オススメは、ダメージの少ないホットパーマ。柔らかい質感に仕上がるので、スタイリッシュな前下がりショートも、女性らしい雰囲気に」(SHUNさん)。また、ベースを前下がりにすると、リフトアップ効果も期待できるそう。「後頭部に向かって上がっていく毛流れが、フェイスラインを引き上げて補整してくれます。でも、ハチ下の毛量を取りすぎると、逆にフォルムが貧相になってしまうので注意して」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>横に広げすぎないのがポイント!後頭部の丸みでスタイリッシュに
「カットで自然とフォルムが出るようになっているので、スタイリングはあくまでシンプルに。横にボリュームを広げるのではなく、トップと後頭部にボリュームを出すことを意識すると、サイドもナチュラルにふんわり仕上がります」(SHUNさん)。
<STEP.1>根元を起こしてドライ
<STEP.2>ワックスを根元からなじませる
<STEP.3>ふんわりと整える
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元がつぶれないようにブロー&スタイリングを
- 毛先にワックスをつけすぎない
- 後頭部はふわっとさせる
「とくに髪が細く柔らかい人は、ワックスをつけすぎるとそれだけでボリュームダウンしてしまいます。あくまで根元を起こすことを意識して、毛先にはあまりつけなくてOKです」(SHUNさん)。
【2】菱形シルエットの小顔見えショートボブ
今回は、面長顔の方に多い「顔が間延びして見える」というお悩みに、ヘアサロン「Cocoon 銀座店」の店長・SHUNさんがアドバイス!「前髪が長めの場合、おでこが目立ってしまい、面長な輪郭をより強調させてしまうことも。そんな時は、長めの前髪をふんわりサイドに流しつつ、耳周りにボリュームをつくって菱形シルエットに。面長な印象を解消できるだけでなく、フェイスラインがキュッと引き締まった印象になります」(SHUNさん)。ベースはフラットなグラデーションボブ。「耳うしろのふくらみやすい部分は、セクション毎にレイヤーを入れて骨格や頭の形が綺麗に見えるようにカット。前髪は頬骨下に設定し、サイドへつなげるように調整しています」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>根元を立たせてボリュームアップ
「まずは髪の根元を起こすことが大切。地肌をこすりつつ、まずは後ろから、次に前からドライヤーをあてる。すると、根元が起きてふんわりとしたボリュームが生まれます」(SHUNさん)。
<STEP.1>根元をこすりながらドライヤーをあてる
<STEP.2>手ぐしで後ろに髪を流しながらドライヤーをあてる
<STEP.3>髪全体にワックスをなじませる
<STEP.4>最後に根元の毛束をほぐして完成
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を起こしてボリューム感を出す
- ワックスは髪の内側から全体になじませる
- トップは持ち上げながらほぐす
「スタイリング剤はミルクタイプのワックスがおすすめ。少量を手のひらに伸ばし、髪の内側から全体になじませるとボリュームが出やすく、スタイルの持ちもよくなります」(SHUNさん)。
40代に似合う【小顔に見えるショートボブ】“小顔見せ” スタイリング術を伝授!
【3】カットとパーマでふんわりミディアム
「年齢を重ねると、フェイスラインのもたつきなどが原因で輪郭が下がるため、以前より顔が間延びした印象になるもの。とくに面長顔さんは、より顔型が強調されるようになります。また髪質の変化により頭頂部から顔まわりの髪がペタッとしやすくなり、それも面長を強調する原因に」(代官山のヘアサロン PearL アートディレクター・CHIEさん)。
そんな面長感を解消するには、顔まわりに“ひし形フォルム”を作ることがおすすめなのだとか。「輪郭補正には顔まわりの作り方が重要です。あご下にポイントとなる動きを作って横幅を出し、サイドから分け目を取ってトップの根元にパーマをプラスすれば、ひし形フォルムが作れます。カットとパーマでひし形になるようにしているので、無理にボリュームを出そうとしなくても好バランスに仕上がりますよ」(CHIEさん)。ベースは
鎖骨の長さの前下がり。「前側にあごの位置からレイヤーを入れています。軽くならないようにしながら、抜け感のある動きになるように調整しました。全体的にうねりのある髪質なので、うねる動きを活かしたパーマを中間から毛先にプラス。クセをカバーしながらスタイリングも簡単に!」(CHIEさん)。
<スタイリング方法>パーマスタイル成功のカギは「自然乾燥」!
「今回は、自然と美しいひし形フォルムになるようにカットしているので、7割ほど乾かした後は保湿をしっかりして自然乾燥。触らないのが一番なんです!」(CHIEさん)。
<STEP.1>トリートメントムースをなじませる
<STEP.2>弱風で7割まで乾かす
<STEP.3>バームをもみ込む
<スタイリングのコツ3か条>
- パーマがかかっているところは根元からしっかり濡らしてクセをリセット!
- 乾かすのは7割!後は自然乾燥させる
- 肩上で跳ねる髪は、あえて気にせず楽しむ
「ドライヤー前のトリートメントムースには、乾燥対策の他、パーマの柔らかい質感を出す効果も。夏は紫外線ダメージでパサつきやすいので、保湿は忘れずに! 髪の潤いは若々しさを演出してくれます」(CHIEさん)。
面長顔さんに似合う【ミディアムヘア】小顔が叶う!パーマで“ひし形シルエット”を実現
【4】ゆったりカールで華やかロング
「髪のボリュームが減ってくると、全体的にペタッとしてしまい、寂しい印象を与えてしまうことも。そんな時は、顔まわりにふんわりとしたボリュームを出し、“菱形シルエット”に仕上げるのがおススメです。面長感もカバーできるし、華やかさもグッと増しますよ。さらに、カットである程度動きが出るように仕上げているので、軽く巻くだけでOK。ゆったりとした大きなカール感がボリュームだけでなく、大人に似合う優雅な雰囲気を作ってくれます」(BEAUTRIUM広尾店 スタイリスト 海野大樹さん)。ベースカットはボリュームが出やすく調整。「レイヤーを入れすぎないことに注意し、自分でスタイリングした時もまとまりやすく仕上げています。髪色は、根元から毛先まで徐々に明るくなるようなグラデーションでカラー。長さがあっても自然な立体感が出せます」(海野さん)。
<スタイリング方法>毛先のゆったりカールと顔まわりのリバース巻きで菱形シルエットを作る
「巻き方としては簡単なプロセスなのですが、細かく巻きすぎないことが大事。ゆったりとしたカールで上品な雰囲気を高めて」(海野さん)。
<STEP.1>マジックカーラーで前髪を立ち上げる
<STEP.2>毛先を内巻きにワンカール巻く
<STEP.3>顔まわりはリバース巻きに
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪は根元からふんわり立ち上げる
- アイロンで毛先を大きくワンカール
- 菱形シルエットを意識して顔まわりを巻く
「仕上げにスタイリング剤をつける場合は、軽めのオイルなどサラッとしたものがベスト。ナチュラルに仕上がり、かつ時間が経っても重さで下がりにくいです」(海野さん)。
40代に似合う【華やかロングヘア】最旬 “ゆるふわカール”で叶える優雅なシルエット
- TEXT :
- Precious.jp編集部