スマホやパソコンの作業でうつむいた姿勢が長時間続くと、あご下から鎖骨にかけての首の前側の筋肉が縮みっぱなしに。

首の前側には、口の開閉や下の動きに関わる舌骨筋群があります。この筋肉が硬くなって縮み、衰えることで、あご下のたるみ=二重あごになってしまうので要注意。

エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、肥満が原因ではない「スマホ二重あご」は、前首伸ばしのストレッチで解決できる、とのこと。その際、舌の位置、ストレッチする方向も大事なポイントなので、この機会にぜひ覚えてください。

また、首の骨がまっすぐになり、頭が前に突き出る「ストレートネック」の予防にもなるので、スマホやパソコンの作業の合間や終了後にこのストレッチを取り入れてくださいね。

■Step1:手の位置、舌の位置を確認

鎖骨に親指を当てるようにして、胸元で両手を重ね、舌は上あごにつけて口を閉じます。これが基本の姿勢。

手の位置、舌の位置を確認
 

■Step2:あごをまっすぐ上に向かって上げる

ゆっくりと天井を見上げるように、あごをまっすぐ上に向かって上げます。手は胸元を軽く抑える程度に。ギュッと押さえないようにしてください。

あごをまっすぐ上に向かって上げる
 

■Step3:斜め右上にあごを上げる

Step2からあごを戻してから、斜め右上にあごを上げ、次に斜め左上にもあごを上げて、首の前側全体を伸ばします。

斜め右上にあごを上げる
 

【スマホ二重あごがスッキリ!前首伸ばしストレッチ4か条】
1.二重あごの原因はスマホによるうつむき姿勢にあり。
2.首の前側にある舌骨筋群が硬く縮み、あご下のたるみ=二重あごが起こる。
3.解決策は縮みっぱなしの前首を伸ばしてストレッチすること。
4.舌の位置、ストレッチする方向も大事なポイントに。

以上、「スマホ二重あごがスッキリ!前首伸ばしストレッチ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は6月10日の更新です。お楽しみに!

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村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)が発売中。 Instagram
体験者:熊本 薫さん
37歳
「スマホを見続けたあと、首の後ろが凝ったように感じていましたが、前側のケアも重要なのですね。二重あごに大きく関わるとのことで、これは積極的ケアしなくては、と思いました。このストレッチはコツさえ覚えればとても簡単で、首の前側がしっかりと伸びて気持ちがいいし、首コリの軽減にもなりそうなので、こまめに行いたいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子