スマホやパソコンを日常的に使用している私たちは、自然と頭が体より前に突き出た状態に…。この姿勢が癖になることで、首の後ろの筋肉が緊張したままになってしまいます。

目薬をさそうとして、見上げるように首を後ろに反らそうとすると、首の後ろがガチガチに凝っているのを感じる…、そういう人は、首の後ろ側にある「頭板状筋」が伸びたまま固まり、柔軟性がなくなっているのです。

「頭板状筋」とは、首の後ろ側から後頭部にかけて付着している筋肉。この筋肉が凝り固まると首の動きが悪くなり、首コリだけではなく、自律神経にも影響を及ぼし、副交感神経の働きが低下するともいわれています。そのために、頭痛やだるさ、不眠、目の疲れ、イライラが止まらない、など、不快な症状や体調不良につながることも。

そこで、首コリを放置するのは厳禁!と語るエイジングデザイナーの村木宏衣さんに「頭板状筋」をほぐす方法を教えてもらうことに。

前回に続き、適度な圧で筋肉を効率よくほぐせるツール、テニスボールを使用します。手でマッサージするよりも疲れないし、力の加減がしやすいのでおすすめです。ほぐす位置を覚えれば、ゆるめるのは簡単なので、今日から継続してケアしてみてくださいね。

■Step1:ほぐすポイントを確認

首の付け根から背骨の出っ張りの位置まで、ほぐします。頚椎(首の骨)のわき、左右の4カ所をマッサージします。

ほぐすポイントを確認
 

■Step2:テニスボールで圧迫しながら、小さく円を描くようにマッサージを

Step1のほぐすポイントにテニスボールを当てて、優しく圧迫しながら、小さい円を描くように、コロコロとマッサージを。各部位をそれぞれ5回クルクルと転がし、それを3セットずつ行いましょう。

テニスボールで圧迫しながら、小さく円を描くようにマッサージを
 

【テニスボールで頭痛、首コリを解消するメソッド4か条】
1.首を後ろに反らせると痛みを感じる人は「頭板状筋」が凝り固まっている。
2.放置すると、首コリだけでなく、自律神経にも影響を及ぼしやすい。
3.頭痛や倦怠感、不眠、目の疲れなどの不調につながることもあるのでケアは必須。
4.解決策は「頭板状筋」をテニスボールを使って優しい圧でほぐすのが簡単で効果的。

以上、「テニスボールで頭痛、首コリを解消するメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は5月13日の更新です。お楽しみに!

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村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)が発売中。 Instagram
 
体験者:熊本 薫さん
37歳
「首の後ろ側が凝り固まっていても、ほぐすなんて難しい、と思っていましたが、テニスボールを使うと簡単ですね。首を反らせるのも、左右に振り向くのもこんなにしやすくなるとは!首から肩にかけてとても楽に、軽くなりました」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子