【目次】
カールアイロンで「外ハネ」スタイル



「肩につくくらいのレングスだとどうしてもハネてパサついて見えがちですが、あえてハネをつくりしなやかな動きに。広がりやすい髪もくびれをつくってバランスよく見せ、きちんと感とおしゃれ感を共存させたスタイルです。まとまりがありながらも動きが出るので、ペタッとしがちな髪に立体感が欲しいという方にもおすすめです。
ベースは鎖骨くらいの長さのミディアム。顔周り中心にレイヤーを入れ、前髪から自然な流れをつくっています。すそはワンレングスに。バックのみ表面にグラデーションを入れておさまりを出しながらも、動きが出やすいスタイルに。肩につく長さなのでハネやすいのですが、あえての自然な動きに見せています。また、首元にくびれをつくり、ひし形に見せることで、まとまりのよさとおしゃれかつ華やかな印象をバランスよくかなえています」(ABBEY 店長 横田雄哉さん)。
■スタイリング術:前髪はカーラーで立体感を、顔周り&毛先はニュアンス出し
「カーラーとアイロンを使ってふわっとしたフォルムに整えることで、硬い印象の髪も柔らかくしなやかな動きを。より印象度が高い仕上がりになります」(横田さん)。

1:前髪はカーラーでセット

前髪はカーラーで立体感アップ。前髪がふわっと整うだけで、顔立ちに奥行きが出て小顔効果も狙える。
2:顔周りの毛束はリバース巻きで抜け感を

顔周りは明るさと抜け感を出すため、リバース巻きに。中間から毛束を挟み、スッと毛先に向かって抜くくらいでOK。
3:毛先は外巻きで快活な動きをプラス

毛先は外巻きにして動きを出す。やや太めのアイロンを使うとカールがぐるんと強くなりすぎず、しなやかに揺れるような動きに。首元にくびれができ、バランスのいい仕上がりに。
「スタイリング剤は軽めのオイルを。毛先を中心になじませてしっとりとツヤ感もアップ」(横田さん)。

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ストレートアイロンで「内巻き」スタイル



「レングスは鎖骨くらい。全体的にレイヤーは入れず、スライドカットで軽さを出しています。前髪はサイドに流すこと前提で、サイドに自然につながるようカットしています。ワンレンではなく長めにでも前髪をつくっておくことで、結んだときに顔周りにさらりと毛束がかかるので、小顔効果にもなりますし、こめかみ部分の白髪を自然にカバーする効果も。耳にはかけられず、目の下でゆるいカーブがつくれるくらいの絶妙な長さで前髪を作るのがポイント。顔の面長感も和らぎバランスよく見せてくれ、こなれ感もアップします」(BEAUTRIUM GINZA マネージャー、ヘアスタイリスト 鈴木由香さん)。
■スタイリング術:顔周りの毛束は頭上でうしろに向かって巻く
「このスタイルの場合、ボリュームは抑えつつ、自然な動きは出したいので、カールアイロンではなくストレートアイロンを使うのがおすすめ。ツヤを出しながら、さりげなく軽やかなニュアンスを出していって」(鈴木さん)。

1:ツヤを出しながら毛先は内巻きに

全体的に根元からストレートアイロンを通して面を整えてツヤを出してから、毛先はスッと内巻きに。いったん内巻きに整えておくことで、肩に髪がかかってランダムでナチュラルな動きが出せる。
2:顔周りにかかる髪は、上に持ち上げながらニュアンス出しを

両サイドの顔周りにかかる髪は、上に持ち上げながらうしろに流すようにしてカールさせて。頭上で巻いてさらりと顔周りに毛束が落ちることで、自然な毛流れに。
スタイリングには潤いを与えながらまとまりを出す、トリートメントミルクがおすすめです。パサつきがちな毛先には少量、オイルもプラスして」(鈴木さん)。

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はねる毛先を活かした「パーマ」スタイル



「鎖骨の長さの前下がりベース。前側にあごの位置からレイヤーを入れています。軽くならないようにしながら、抜け感のある動きになるように調整しました。全体的にうねりのある髪質なので、うねる動きを活かしたパーマを中間から毛先にプラス。クセをカバーしながらスタイリングも簡単に!」(PearL アートディレクター CHIEさん)。
■スタイリング:パーマスタイル成功のカギは「自然乾燥」!
「今回は、自然と美しいひし形フォルムになるようにカットしているので、7割ほど乾かしたあとは保湿をしっかりして自然乾燥。触らないのがいちばんなんです!」(CHIEさん)。

1:トリートメントムースをなじませる

パーマのかかっている部分を濡らしたら、トリートメントムースをなじませる。顔まわりもしっかりムースがつくようにオールバックにしながらなじませて。
2:弱風で7割まで乾かす

ドライヤーの弱風を根元に当てて、7割ほど乾かす。
3:バームをもみ込む

バームを手のひらにのばし、毛先から軽く握るようにもみ込み、自然乾燥して完成。
「ドライヤー前のトリートメントムースには、乾燥対策の他、パーマの柔らかい質感を出す効果も。夏は紫外線ダメージでパサつきやすいので、保湿は忘れずに! 髪の潤いは若々しさを演出してくれます」(CHIEさん)。

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うねりを活かした「ウェーブ巻き」スタイル



「ドライヤーでざっと乾かしただけでも、アイロンで巻いたときにも、扱いやすさをメインに考えてカットしています。顔周りを中心に、バックにも適度にレイヤーを。ベースは程よく軽さを出したミディアムボブ。生えグセやうねりが気になるエイジング毛の場合、レイヤーを適度に入れたほうがその髪質を活かしたスタイルが楽しめます。生え際の白髪やおでこのシワをカバーするためにも、前髪は必須です。やや長めにカットし、程よく透け感を出し重くならないようバランスを整えています」(broocH スタイリスト 西山洸平さん)。
■スタイリング術:大きめのウェーブ巻きで、うねりやクセを味方につける!
「うねりやクセが強くなってきたエイジング毛は、大きめのウェーブ巻きで軽やかな動きを。レイヤーが程よく入っているので、手軽に巻きやすいのがこのスタイルの魅力です」(西山さん)。

1:毛先は外巻きに

毛先は全体的に外巻きに。アイロンは26mmくらいのやや細めのほうが、ウェーブのニュアンスが出やすく巻きやすい。
2:中間部分は1回転半くらい巻き込んでウェーブ巻きに

中間部分の髪をアイロンではさみ、1回転半くらい巻き込むようにしてウェーブをつくっていく。顔周りはしっかりめに巻き、華やかな動きを出して小顔効果を狙って。さらにサイドやうしろもざっくりとでいいので巻いて、ルーズなニュアンスを出していく。うしろ髪が巻きにくい場合は、うしろは毛先を外巻きにするだけでもOK。
3:トップ部分はアイロンの熱を加えて立ち上がらせる

ぺったりしてボリュームが出にくいトップ部分は、毛束を持ち上げ、根元にアイロンをあてて熱を加えて立ち上がりをつくって。毛は挟まずに熱を加えるだけで、根元が自然にふんわりと!
「スタイリング剤はバームとオイルを手のひらで混ぜて使うのがおすすめ。毛先を下からくしゅくしゅもみ込むように塗布し、手に余ったものでトップや前髪を整えて」(西山さん)。

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- TEXT :
- Precious.jp編集部