「カジュアルでおしゃれ」「ワインよりも気軽に楽しめる」と、りんご果汁を発酵させて造るお酒「シードル」の人気が、女性を中心に拡大しています。

アルコール度数が低く、りんごの甘みもあるため、その飲みやすさも人気を後押ししているようです。さらに、シードルにはりんご由来の豊富な栄養が含まれていて、グルテンフリーでプリン体もほぼゼロととってもヘルシーなんです!

今回は、シードルの魅力が満載の『シードルの事典』(誠文堂新光社)の監修者である小野司さんにお話をうかがいました。

知ると楽しさが倍増!シードルの基礎知識

“シードル”という名称はフランス語で、英語では“サイダー”、スペインでは“シードラ”など、呼び方は各国で異なる

シードルは、りんごの果汁を発酵させた発泡酒

シードルとは、りんごの果汁を発酵させた発泡酒のこと。“シードル”という名称はフランス語で、英語では“サイダー”と呼ばれます。スペインでは“シードラ”、ドイツでは“アッフェルヴァイン”など、呼び方は各国で異なります。

原料はりんごのみ。自然な甘みや酸味が楽しめるシードル

「基本的にシードルの原料はりんごのみなので、果実の自然な甘みや酸味など、フレッシュな味わいが楽しめます。また、りんごの種類や醸造方法で風味が異なり、国や地域によって多彩な味のシードルが存在します。そのため、“シードルの王道”というものはありません。個性を飲み比べるのが、シードルの味わい方なんです」(小野さん)。

シードルの種類は4種類。どれもアルコール度数は5%前後と低め

種類はおもに4つ。炭酸ガスをとどめた「発泡タイプ」、一次発酵のみ、あるいは炭酸ガスを抜いた無発泡の「スティルタイプ」、りんごを枝につけたまま冬の外気で凍らせてから作る「アイスシードル」、洋梨やマルメロ、ベリー類などのフルーツやハーブ&スパイスで香りづけした「フレーバード・シードル」です。

いずれも、アルコール度数は5%前後と低めであり、アルコールが苦手な方も気軽に楽しめます。いろんな種類を飲み比べてみたいですね!


世界中の銘柄が集まるイベントを開催!盛り上がりをみせるシードル市場

シードルの盛り上がりにより、シードル専門の醸造所が各地に誕生している

シードルの生産量は世界的にも増加傾向にあり、国内外で盛り上がりをみせています。

シードル試飲イベントや『シードルアンバサダー』認定試験も

国内では、2015年にシードルの普及を目指す『日本シードルマスター協会』が設立されると、各地でシードル関連イベントの開催が活発化。2017年7月には、世界6か国80銘柄以上のシードルのテイスティングができる、日本最大級のシードルの試飲イベント『第2回東京シードルコレクション』が開催され、400名のシードルファンが集まりました。

『日本シードルマスター協会』は、シードルやりんごの正しい知識を有する人材を育てるため、『シードルアンバサダー』の認定試験も実施しているそうです。

各産地で造られる“地シードル”は、作り手や地域ごとの個性を楽しめる

国産りんごでシードルを作る農家や醸造家も増えてきている

「シードルの盛り上がりにより、シードル専門の醸造所が各地に誕生しています。地域の特色を反映したシードルが造られるようになり、国産りんごでシードルを作る農家や醸造家も増えてきているんですよ」(小野さん)。

各産地で造られる“地シードル”は、作り手や地域ごとの個性を楽しめるのが特徴。同じ醸造家が手がけたシードルでも、使用したりんごの生産者によっても味が違います。また、複数のりんごをブレンドして造られるシードルもありますが、どのりんごをブレンドするかで、まったく味が違ってくるというのです。


疲労回復や美容にも効果的。シードルに期待できる驚きの健康効果とは!?

シードルはグルテンフリー、プリン体もほぼゼロ

古くから「1日1個のりんごで医者いらず」ということわざがあるように、りんごは健康に良い果物として知られています。

シードルには、疲労回復や血流改善など、女性にうれしい作用も

りんごに含まれるりんご酸やクエン酸には、エネルギー代謝を促進して、疲労を回復させる作用があるそう。また、豊富なポリフェノールは活性酸素働きかけてくれるので、美肌や血流改善、抗アレルギー、コレステロール低下など、若さを保つのに効果的だといいます。

シードルのビタミンやミネラルが「免疫力アップ」や「塩分排出」をサポート

「シードルにもりんごのビタミンやミネラルなどの成分が含まれており、体内のビタミンCを増やしたり、免疫力を上げたりする作用があります。ミネラル成分のひとつであるカリウムも含まれていて、摂りすぎた塩分を排出するのに効果的です」(小野さん)。

シードルはグルテンフリー、プリン体もほぼゼロ!

おいしくて体にも優しいシードル試してみませんか?

さらに、シードルは、今話題の“グルテンフリー”。原材料がりんごだけなので、小麦由来の “グルテン”は含まれません。そして、“プリン体”もほぼゼロだといいます! 健康やダイエットに気を遣っている人には嬉しい限りですね。

以上、シードルの魅力をまとめてお伝えしました。

おいしくて体にも優しいシードル。ビールやワインもよいですが、今夜はシードルを試してみませんか? シードルの事をもっと知りたいという方は、『シードルの事典』(誠文堂新光社)をぜひチェックしてみてください! 基礎知識から、楽しみ方まで、シードルの魅力が満載の1冊です。

シードルの事典
著者名:小野 司(監修)/出版社:誠文堂新光社
ここ数年、世界中でその市場を伸ばしている、りんごのお酒、シードル。本書では、年々躍進する国産シードルをメインに、世界のシードルの「文化」「楽しみ方」はもちろん、シードルの歴史から製法、生産者インタビュー、シードルと料理のペアリングなど、いま知りたいシードル情報を紹介。
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小野司さん
一般社団法人日本シードルマスター協会代表理事
(おの つかさ)東京シードルコレクション実行委員、北海道シードルコレクション実行委員。2005年からシードルの普及活動に携わり、2015年「日本シードルマスター協会」を設立する。長野県飯綱町のリンゴ農家「一里山農園」の4代目でもある。
一般社団法人日本シードルマスター協会 シードルマスター協会イベント
この記事の執筆者
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