【目次】
「アイメイク」4選
「アイシャドウ」の縦塗りメソッド
【メイクポイント】メリハリある強く大きな目は縦塗りで
重く被った腫れまぶたのメリハリづくりに有効なのは、やはり定番のブラウンアイシャドウ。けれども若い頃に覚えた、目のフレームどおりに際から濃い色=締め色、次になじませ色を重ねていく横塗りはたるみ目を強調するだけ。この世代のブラウンアイシャドウは “縦塗り” 限定です。
まずは明るいベージュでまぶた全体のくすみを払い、中央を外して目頭側と目尻側にベージュブラウンを重ねると丸みを帯びた立体目元に。加えて上下の際に淡いブラウンをライン状に入れるだけのシンプル手順。なのに印象的な眼差しになる、一生使える正解の塗り方です。
メイクテクニック、更新してますか?【マット系ブラウンパレット】を使った “美しい立体目元” のつくり方
透け感「アイシャドウ」で艶のあるグラデーションアイ
【メイクプロセス】定番カラーも、目尻にポイントをおいたグラデーションで魅力アップ
1.まぶたをトーンアップし、目の際を締める
Aをブラシにとり、アイホールよりもやや広め(骨のあたり)までのせておく。Bを細いチップにとり、チップを立てて先端を使い、黒目の上から目尻まで細くラインのようにして入れてから、目頭に向かってぼかす。
2.目の際のラインに目尻のみプラスして太く
Bを細いチップに再びとり、目尻よりやや外側からチップ1本分の長さで際に入れたラインの上にのせる。ラインを入れたところと際のラインとをなじませるため、指で目尻から黒目の上までスッとならしておく。
3.艶めき感を黒目の上にのせて
Cを太いチップにとり、目尻から目頭に向かって、下まぶた全体にのせる。Dを薬指にとり、2につなげるようにして、トントンとのせていく。アイホールより広げず、黒目の上まで入れるのがポイントに。
透け感と艶やかさが共存する、トム フォード ビューティ「アイ カラー クォード C 37」|軽やかで今までにない印象に
「アイライナー」でさりげなく目力アップ
目を大きく見せようと、昔のデカ目メイクのように、黒ラインを太く入れたり、ダークなアイシャドウで目を囲んだりしていませんか。それ、すべて【シジミ目(大人の加齢による小さな目)】には逆効果。目を大きく印象付けるには、明るい色で目を大きく拡張しつつ、まつげと黒目をブラウンで強化する【ホタテ目メイク(小さい目をグッと大きく見せる)】が有効です。
【シジミ目(大人の加齢による小さな目)】を目を大きく印象付けるには、第一に、アイシャドウの範囲を今のシジミ目に合わせるのではなく、もうひと回り大きく、目のエリアを360度拡張する意識で塗ること。プラスαでヘア&メイクアップ担当のAYAさんがおすすめするのは、眉頭から目頭にかけてノーズシャドウをひとはけすること。大人が気になる、目と眉の間の余白を埋め、目元の間延び感を解消してくれます。
第二に、まつげと黒目を130%強化すること。黒いアイラインで200%盛る必要はありません。黒で囲むと、かえって目が小さく見えてしまいます。まつげの生え際をインサイドから埋めて、まつげが増えたように見えればOK。インサイドラインのおすすめはダークブラウン。まつげが細く少なくなってきた大人の目の際に、黒のアイラインは悪目立ちすることも。ダークブラウンなら、自然にまつげの密度が上がったように見えます。ふたつの意識改革で、目はもっと華やかに、大きく印象付けることができますよ。
左:小さい目をグッと大きく見せる【ホタテ目メイク】
〇明るいベージュで目のエリアを大きく拡張
〇ダークブラウンのアイラインでまつげと黒目を内側から強調
右:小さい目をさらに小さく見せる【シジミ目メイク】
×黒いアイラインが悪目立ち
×締め色で目の周りを囲んで目が縮む
【メイクポイント】ベージュのアイシャドウで目のエリアを拡張する
アイシャドウの範囲は今のシジミ目に合わせてはダメ。もうひと回り大きく押し広げるように塗りましょう。
1.目と眉の距離を近づけるためノーズシャドウを
年と共に離れていく眉と目を近づけ、目元の間延び感を解消。ノーズシャドウにはこんな効果もあるのです。肌色よりもやや濃いアイブロウパウダーの色を、眉頭から目頭に向かってひとはけするだけ。
2.くぼみの影を消すだけで目尻が不思議と上がって見える
年齢を重ねると目周りには想像以上の赤みやくすみが。特に、目尻のくぼみは、くすみが際立つところ。ここをコンシーラーで埋めるだけで、レフ板効果で影が飛び、目尻がグッと上がって見えます。
3. アイシャドウは塗ったところまでが目!
アイシャドウ(A)は最大で眉尻の手前まで拡張してOK。目の下も同じベージュで拡張します。黒目の終わりから目尻までは、もうワントーン明るい色(B)をのせると、目が上向きフォルムに。
【メイクポイント】ブラウンのアイラインで目の存在感を強化する
まつげと黒目を強調するならインサイドライン。ダークブラウンでまつげの根元を埋めるだけで目力アップ。
1.ビューラーはアイラインの前にするのがいい
いつもはマスカラの前にするビューラー、これからはぜひインサイドラインの前にして。まつげの根元が見えやすくなり、インサイドラインを入れやすくなります。
2.インサイドラインでまつげを増やし黒目を大きく
苦手という人も多いインサイドライン。一筆書きの必要はなく、まつげの生え際を裏側から点で埋めるだけ。指でまぶたをしっかり持ち上げると描きやすくなります。色はダークブラウン。
3.インサイドの次はアウトサイド。眼差しをグッと印象的に!
今度はまぶたの表から目の際に細くダークブラウンのアイシャドウ(C)でラインを。Wラインにすることで、インサイドラインのガタつきが解消され、一体感がアップ、目のフレームも強化されます。
目力増強メイク【黒は逆効果、ブラウンこそ大きく見せる色】メイクテクを伝授!
「アイライナー」と「単色シャドウ」で気取らないメイク
【メイクポイント】隠しアイラインで目元のフレームをさりげなく強化
年齢と共にどうしても弱くなってくる目力。とはいえ、目元を強調しようとして、アイラインをしっかり引いてしまうと、メイク感が出すぎてしまいます。かといって、まったくアイラインを引かないというのも、プレシャス世代だと目元がぼんやりしてしまうのも事実。そこで提案したいのが、まつげとまつげの隙間を埋めるライン。密集したまつげに見せるための隠しラインです。入れるアイライナーの色を黒ではなく、ブラウンにしておくと、より自然で柔らかな印象に仕上がります。
1.事前にまつげの根元をアップ
2.まつげの下からジグザグ埋める
3.アイシャドウを際に細く入れる
“メイクしてます感”がないのに美しい!目元を自然で柔らかな印象に仕上げる「隠しアイライン」
「リップメイク」3選
ボルドーブラウン「リップ」でシックに
【メイクポイント】ブラウンリップで、ギャップ惚れを狙う
「マスクを外した瞬間、ハッとするほどシックなブラウンのリップを塗っていたら、ギャップ萌えを超えてギャップ惚れを狙えるはず。ブラウンは締まって見えやすいので、少しだけオーバーリップに塗ると女っぷりが上がります」(ヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロさん)。
マスクを外した瞬間主役になる。落ちない「ブラウンリップ」でギャップ惚れを狙う
赤みブラウンの「リップ」で色気がアップ
「大人の女性の深みと包容力を引き立てる、赤み系のブラウンリップ。ドラマティックなコントラストの効果で、肌の明るさも引き立ちます。怖くならずに色っぽくつけこなすには、角を立てずに丸みを強調して塗るのがポイントです」(小田切さん)。
【メイクポイント】ブラウンリップは、1mmオーバー&丸みで色気が宿る
「唇が引き締まって見えるブラウンリップは、オーバーに塗ってもトゥーマッチに見えません。いつもより1mmオーバーリップにして、唇の山に丸みを持たせるように塗ると、ほどよく色っぽい雰囲気に仕上がります」(小田切さん)。
唇の立体化が増す「リップペンシル」
リップペンシルは、後退して消えた唇の赤みを描き足し、ふくよかな唇につくり変えるのが役目。唇の地色に近いサーモンピンク系が定番色だと多くの人が思い込んでいるけれど、大人のくすみ唇には明るすぎて引き締まらず、唇の輪郭を描き変えるまでにはいたらない。
そこで使用すべきは「メイクアップフォーエバー」の『アーティストカラーペンシル 608』、一択です。パウダリーな濃いブラウンなので、唇はもちろん顔色まで暗く沈みそうと思うかもしれませんが、実は唇に立体感をつくる影を演出するベストカラー。細く引いたあとに、指で軽くなでてぼかすというのが正しい使い方で、特に下唇は底辺より1〜2mm下まで描き足せば、簡単に厚みを演出。理想のふくよか唇につくり変える優秀アイテムです。
【メイクプロセス】痩せた唇に唯一無二のマットブラウンで“影を描く”
1.下唇は約1〜2mm下まではみ出して厚みをつくる
2.指で優しく擦り、描いたラインを唇と肌になじませて影をつくる
気になるリップを【理想の “ふくよか唇”】に! 唯一無二の「メイクアップフォーエバー」リップペンシルに注目
- TEXT :
- Precious.jp編集部