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メズム東京、オートグラフ コレクション「シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)」

東京・竹芝にある五感を魅了するラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」。16Fにあるフレンチレストラン「シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)」は、ビストロノミースタイルのフランス料理を、オープンキッチンのライブ感とともに楽しむことができるレストランです。

繊細なシェフの技と東京だからこそ集まる旬の食材を生かし、“シェフの劇場”という名の通り、まるで舞台を観劇するようにストーリーとともに紡がれるフレンチを堪能できるレストラン「シェフズ・シアター」。

2023年10月4日(水)~2024年1月28日(日)の期間は、『オズの魔法使い』の世界観を表現したランチ&ディナーシグネチャープログラムが提供されます。

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「オズの魔法使い」ランチ&ディナープログラム ランチ ¥6,400~、ディナー ¥12,800~(税・サービス料込み)

1900年にアメリカで出版された『The Wonderful Wizard of Oz(邦題:オズの魔法使い)』は、竜巻によって家ごと運ばれ、魔法の国オズに迷い込んだ少女ドロシーの冒険やさまざまな出会いを描いた文学作品です。ミュージカルや映画でも幅広く知られ、今もなお多くのファンを魅了し続けています。

メズム東京では2022年に1度提供された『オズの魔法使い』のランチ&ディナープログラム。ゲストの強い要望に応え、このたび「ランチ&ディナーシグネチャープログラム」の第5弾としてリニューアル再登場することになりました。

シグネチャープログラムは、物語の前半をランチ、後半をディナーで再現し、ランチとディナーを合わせるとひとつの物語が完成するというもの。今回はPrecious.jpライターが一部お料理を試食させていただいたレポートを交えて、プログラムの魅力をご紹介します。

■1:竜巻からエメラルドの都まで…オズの魔法使い「ランチプログラム」

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ランチプログラム オードブル 「マンチキンたちと話し合い」

ランチプログラムでは、大きな竜巻によってドロシーが家ごと不思議の国オズへと飛ばされる冒険の始まりから、ついにエメラルドの都へたどり着き物語が大きく展開していく場面までを、メニューで表現しています。

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「オズの魔法使い」ランチプログラム

ランチプログラムは、アミューズ、オードブル、魚とお肉で選べるメイン、デセールの4品構成。ひとつひとつのお皿に物語と世界観が表現され、お話を追体験している気分で楽しめます。

物語を追体験できる「ランチプログラム」は4品構成で

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アミューズ「竜巻/The Cyclone」

物語は、主人公の少女ドロシーが愛犬トトとともに、家ごと竜巻で飛ばされるところからスタートします。

アミューズ「竜巻」は、ガラスの器に、エスカルゴバターでソテーしたツブ貝を盛り付け、トマトコンソメのエスプーマを上にかけ、パセリベースのグリーンのピュレで竜巻の渦を表現してマイクロハーブで飾りつけしたひと皿です。

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オードブル「マンチキンたちと話し合い/The Council with the Munchkins」

オードブル「マンチキンたちと話し合い」では小さな人々マンチキンたちを救うシーンを表現。親切な北の魔女が、東の魔女の銀の靴を持ってエメラルドの都へと続く黄色いレンガの道をたどり、オズの魔法使いに会いに行くように伝える場面です。

銀の靴をイメージしたトラウトサーモンのコンフィに白い魔女をイメージしたフロマージュブランのディップを添え、オレンジをベースとしたソースで、黄色いレンガ道が表現されています。

こちらは、実際にライターも試食しました。黄色いレンガの道がとっても華やか! サーモンのコンフィが絶品で、柑橘のソースが、お食事のアクセントになっています。お野菜のシャキシャキ感も◎。目でも舌でも楽しめるお料理でした。

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メイン「森の中の道【魚】/The Road through the Forest」

銀の靴に履き替えたドロシーは、カカシと、錆びて動けなくなったブリキのきこりと、臆病なライオンに出会います。カカシは脳みそを、ブリキのきこりは心を、ライオンは勇気を手に入れる願いを叶えてもらうため、オズの魔法使いに助けを求めにドロシーと一緒にエメラルドの都へ向かうことになります。

黒米と黒オリーブのリゾットと黒オリーブのチュイルでブリキのきこり、蕪のピュレと根菜でカカシ、玉ねぎと栗でライオン、それぞれのお料理の色で、仲間たちが表現されています。

ボリュームも満点で、ソースによって多彩な味わいが楽しめるお魚のメイン料理。その時々でおいしい鮮魚が使われるため、訪れるたびに違うお魚のお料理が楽しめるかもしれません。ちなみに試食ではスズキを使ったお料理をいただきました。

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メイン「おそろしいけしの野【肉】/The Deadly Poppy Field」

魚と選べるお肉のメイン料理では「おそろしいけしの野」を表現したひと皿が登場。

試練を乗り越え、エメラルドの都を目指して進むドロシー一行。途中で色鮮やかな花々に魅せられ、気が付くと真っ赤なケシの花畑へ入り込んでいました。深い眠りを誘うケシの花の匂いによって、ドロシーとトトとライオンは眠り込んでしまいます。

お料理では、川俣シャモのムネ肉に鶏のムースをのせ紫キャベツで包んで火を入れ、マデラソースをベースにした紫マスタード、ビーツで風味を加えています。赤い色の野菜の付け合わせとハーブで盛り付けた、まさに真っ赤なひと皿。世界観も抜群です。

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デセール「すばらしいエメラルドの都/The Emerald City of Oz」

ドロシーたちはとうとうエメラルドの都にたどりつきます。何もかもが緑色の都でやっと会うことができたオズの魔法使いから、西の悪い魔女を退治することができたら願いを叶えようといわれ、いったんはあきらめかけますが、やってみようと立ち上がるシーンです。

デセール「すばらしいエメラルドの都」では、青リンゴの軽いクリームと飴細工でエメラルドの都を表現しています。クリームの中には、りんごのコンポート、さつまいもクリーム、しょうがのムース、チョコスポンジ、洋ナシとターメリックのソースが隠され、土台となるサクサクのパイが全体をまとめています。

りんごのシャキッとした酸味と風味で、すっきりとした後味のデセール。甘すぎず、お食事の余韻を楽しめるひと皿でした。

■2:ドロシーたちの旅は続く…オズの魔法使い「ディナープログラム」

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ディナープログラム メイン「偉大なペテン師の魔術」

続くディナープログラムでは、悪い西の魔女との闘いで窮地に追い込まれるシーンから、無事にわが家に帰るフィナーレまでがメニューで表現されています。

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「オズの魔法使い」ディナープログラム

ディナープログラムは、アミューズ、オードブル、メイン(魚と肉の2品)、デセールの、全5品構成です。

物語は佳境から終幕へ…「ディナープログラム」をご紹介

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アミューズ「悪い魔女を探しに/The Search for the wicked Witch」

アミューズでは、西の悪い魔女を倒しに向かうドロシーたちの旅路を表現。物語では、魔女の手下である狼の群れや、カラスの大群、黒い蜂の大群に襲われる危機を乗り越えますが、“黄金の帽子”をかぶり呪文を唱えた魔女に、かかしときこりは壊され、ドロシーとトト、ライオンは魔女に捕まってします。

狼を紅芯大根と梅干しのソースを添えた白身魚のマリネ、カラスをひじきのソースとイカ墨パンを使ったタコのラグーコロッケ、蜂を春菊ソースと野菜のエチュベにハチの巣をイメージしたチュイルで表現しています。魔女の黄金の帽子はホタテとイカのサラダに柑橘系のソースを加え金粉のコルネを盛り付け再現しています。

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オードブル「ドロシー仲間をすくう/The Rescue」

オードブルで表現されているのは、ドロシーが西の魔女をやっつけて、仲間と共に自由を取り戻すことができるシーンです。

車エビ、ハマグリ、魚介のコンソメを使用したゼリー寄せと、緑の魔女を表現したグリーンハーブのチュイルを飾ったグリーンハーブのムースを作り、バケツ型の器にいれた温かいハマグリベースの出汁で調理した蕪のブルテをかけていただきます。溶けていくムースで、まさに魔女が水に溶けているシーンを再現しています。

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メイン「偉大なペテン師の魔術/The magic Art of the Great humbug」

物語は佳境へ。西の魔女を倒し再びエメラルドの都へ戻ったドロシーたちに、オズの魔法使いは、自分はペテン師、ただの人間であることを明かします。

落胆する一行に、それぞれの望むものは、魔法を使わなくとも手に入ると言い、かかしには針や詰め物をして作った脳みそを、ブリキのきこりには絹で作ったハート型の詰め物を、ライオンには緑の瓶に入った勇気の出る飲み物を渡します。メイン料理では、そんな印象的な場面が表現されています。

鯛のパイ包み焼にレモンバームの風味を加えた魚のムース、ドライトマト、チョリソーのスライス、ジャガイモのスライスを綺麗に並べ、フルーツタルトのような見た目に。アメリケーヌをベースとしたコブミカン、シトロネル、ココナッツ等を加えたソースを添えた華やかなひと皿です。

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メイン「気球はどうやってとんだか【肉】/How the Ballon was Launched」

オズはドロシーを気球に乗せてカンザスへ帰すことにしますが、飛び立つ時に走り出したトトを追いかけたドロシーは気球に乗りそびれ、結局オズだけが気球に乗って行ってしまいました。エメラルドの都の兵隊から、南のよい魔女グリンダなら助けてくれるかもしれないと教えられ、ドロシーたちは再び旅に出ます。

味噌を使用したマリナードに半日漬けた国産牛をロースト。セップの風味を纏ったパートブリックを半円形に加工して気球を作り、白いセロリラブのピュレ、パースニップ、ニョッキ、パールオニオン等の白いクリーム煮で雲を表現しています。

半円状の気球を模したパートブリックの中にお料理が入っており、気球を開くワクワク感や面白さも堪能できます。

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デセール「なつかしいわが家へ/Home Again」

最後はデセール「なつかしいわが家へ」。ドロシーが南の魔女グリンダの力を借り、銀の靴を使って懐かしいカンザスの大草原へ帰っていくシーンです。

クロレラのスポンジケーキにキャラメルムース、栗のコンポート、かぼちゃのムースでガトーを作り抹茶のチュイル、ハーブで草原をイメージ。竹炭で着色したヨーグルトとベルガモットのアイスクリームで銀の靴を表現。

見た目からは想像できない味を魔法の世界を楽しむように味わってほしい、とのことです。


メズム東京の『オズの魔法使い』をテーマとしたランチ&ディナープログラムは、お食事でその世界観を楽しめるのはもちろんのこと、店内では物語をテーマとした音楽が流れるなど、五感でその素晴らしさを堪能することができます。

プログラムはランチとディナーで物語が完結するため、両方楽しむことで、よりその世界観に浸れそう。ホテル近隣の劇場では、オズの魔法使いに関連するミュージカル公演が2023年10月より開幕予定のため、観劇と合わせて楽しむのもおすすめなのだそうですよ。

日中は浜離宮恩賜庭園の爽やかな緑、夜は都心の煌めく夜景に包まれ、華やかでダイナミックなアートが目を引く「シェフズ・シアター」。不朽の名作の世界観を堪能できるランチ&ディナーを、ぜひご賞味ください。

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この記事の執筆者
フリーランスの編集者・ライター。グルメやスイーツ、ライフスタイル系の記事執筆・編集を中心として活動中。元システムエンジニア、プログラマの経験を持つ。二児の母。趣味は料理、SNS、写真を撮ること、美味しいものを食べること。麺類と辛いもの、自分のために買うご褒美スイーツが特に好き。
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EDIT :
小林麻美