【目次】
デコ出し「ヘアスタイル」6選
【1】センター分けショート
「丸顔さんがショートヘアにするときのポイントははフェースラインはすっきりと出してあげること。そして大切なのは、おでこのシルエット。今回のモデルさんは額が狭く分けグセもあるので、そこを活かして三角シルエットをつくっています。これが顔型カバーに効果的なんです」(THE REMMY スタイリスト 倉田聡子さん)。
<スタイリング方法>根元を立ち上げながら乾かして、ふんわり感キープ!
「根元がしっかり立ち上がるように意識してスタイリングを。それ以外はすごく簡単です。軟毛さんでペタンとしてしまう人は、パーマをプラスするのもおすすめですよ」(倉田さん)。
<STEP.1>根元を立ち上げながら乾かす
<STEP.2>ストレートアイロンで動きを出す
<STEP.3>スタイリング剤で整える
<スタイリングのコツ3か条>
- 乾かすときにしっかりベースをつくる
- 根元を立ち上げながら乾かす
- スタイリング剤をつけすぎない
「根元の立ち上がりがつぶれないように、スタイリング剤はウェットな質感にならないものを選びましょう。なじませるときは勢いよく根元からバサバサと!ドライ前にベース剤を取り入れるのも効果的です」(倉田さん)。
「輪郭出し」と「三角おでこ」で丸顔補整を叶えるマニッシュショートヘア
【2】丸みを持たせたショートボブ
「前髪は重くなりすぎないよう、毛流れをつくりながらカット。ショートボブで浮きがちな襟足はおさまりがいいようタイトに引き締め、メリハリを出すことで女っぽいスタイルに。白髪はさほどありませんが、ちらつく白髪が自然になじむよう、暗すぎないアッシュブラウンのハイライトをところどころに入れています。細く入れたハイライトでふんわり立体的なフォルムに見せる効果も。ボーイッシュに見えがちなショートでも、丸みのあるフォルム&ふんわり見せカラーで程よく女っぽく品のあるスタイルに」(ABBEY 4 スタイリスト 奥平航河さん)。
<スタイリング方法>時短でキレイは、ストレートアイロン使いが決め手!
「生えグセをリセットしツヤを出しには、ストレートアイロンがおすすめです。ショートボブならさっと通すだけで、時短でキレイがかないます」(奥平さん)。
<STEP.1>ぺったりしがちな後頭部にふんわり感を出す
<STEP.2>前髪はアイロンを縦に入れ、斜め後ろに流す
<スタイリングのコツ3か条>
- 丸みを出すようなカットで、ナチュラルにボリュームアップ
- 細く適度に入れたハイライトで、白髪をぼかしながらも立体美人フォルムに
- スタイリングはストレートアイロン使いで。まとまり&ツヤを同時にかなえて
「スタイリング剤は軽めのオイルがおすすめ。手になじませ、耳横くらいから空気を入れるように髪を振りながら塗布すると、チャを出しながらもエアリーな仕上がりに」(奥平さん)。
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【3】おでこ出しマッシュショート
「すそに軽さを出し、後頭部に丸みができるよう調整することで、ふんわりとしたボリュームのあるシルエットに。サイドはパツンとまっすぐに切らず、適度にグラデーションを入れて自然にボリュームが出やすいように整えています。もともとモデルさんは前髪なしのワンレンボブだったのですが、おでこの形がキレイなので、前髪も長めに残しサイドに自然に流しておでこを出すスタイルに。センターパートにすることで、さらにフレッシュでこなれた雰囲気に」(kakimoto arms LaLa Terrace MUSASHIKOSUGI店 スタイリストチーフ 西本寛之さん)。
<スタイリング方法>サイドはふんわり、分け目は自然な立ち上がりを!
「サイドは自然なボリューム感を出したいので、アイロンではなくブローでふんわりと整えていきます。ぺたっとしていると所帯じみて見えがちな分け目は、”ダッカール”というくちばしのような形のクリップを使うのがおすすめ。分け目をまたぐようにして髪をダッカールで10分程度ホールドしておくだけで手軽に、根元から自然な立ち上がりをつくることができます」(西本さん)。
<STEP.1>サイドはロールブラシでボリューム出し
<STEP.2>分け目の立ち上げには”ダッカール”使い
<STEP.3>分け目をまたぐようにしてダッカールで根元をホールドする
<STEP.4>サイドの髪を少し耳にかけて毛量調整を
<スタイリングのコツ3か条>
- マッシュショートは顔周りのハイライトで軽やかさ&こなれ感が劇的に上がる
- ぺたっとしがちな分け目は、根元から自然にふんわり立ち上げるスタイリングのひとワザを
- サイドは適度に耳にかけて毛量調整することで、より知的かつ好感度の高い仕上がりに
「スタイリング剤は粘性のあるやわらかめのワックスがおすすめ。流行りのオイルやバームなどウェットなスタイリング剤だとボリュームが出しづらくペタッと見えてしまいがちなので、スタイリング剤はあくまでも軽やかな質感のものをチョイスして」(西本さん)。
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【4】ゆるふわパーマボブ
カットはワンレンボブをベースに、パーマと連動して動きが出やすいよう、耳後ろあたりの内側にレイヤーを入れています。毛先は厚みを残しつつ、適度に毛束の間に隙間をつくるようにして柔らかな動きが出やすいよう調整しています。パーマは太めのロットでゆるく、まとまり感はキープしながらも自然な動きが出るように中間から毛先を中心に。前髪はリップラインくらいで長めに単独でカットし、顔周りにニュアンスをつくり、フェースラインもキレイに映えるフォルムにこだわっています」(Cocoon スタイリスト 松村果穂さん)。
<スタイリング方法>濡れた状態からざっと乾かして、スタイリング剤で整えるだけ!
「パーマをかけているので、ざっと乾かすだけで映えるスタイルに。ぺったりしがちなトップの根本からしっかりと乾かし、ふんわり感を出して。サイドや顔周りは軽く濡らしてパーマ感を出した後、スタイリング剤をつけながら微調整するだけでキマります」(松村さん)。
<STEP.1>トップは分け目をほぐすように乾かす
<STEP.2>根元からオールバックにワックスを塗布していく
<STEP.3>顔周りと毛先を最後に整えて
<スタイリングのコツ3か条>
- クセ生かしのパーマで、無理なく自然にふんわりボリュームアップ
- パーマに合わせた絶妙カットで、柔らかな動きのあるスタイルに
- ぺったちしがちなトップ部分は、ふんわり仕上げる乾かし方が肝!
「スタイリングには柔らかめのクリームワックスがおすすめ。ふんわり仕上げながらも、柔らかな動きをキープできます」(松村さん)。
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【5】タイトなウェットボブ
硬くてニュアンスが出づらいという方はもちろん、髪が細くてボリュームが出づらいというお悩みの方にもおすすめなスタイルです。肩につくかつかないかくらいのボブベース、毛先は適度にすいて、洗って乾かしただけでも外ハネしやすくスタイリングしやすいよう調整しています。前髪は目より下くらいの長さでつくっています。ワンレングスではないので、オールバック以外のスタイリングをしたときでもこなれたニュアンスに見えるのがポイントです」(AMATA 店長 スタイリスト ERIさん)。
<スタイリング方法>毛先は外ハネに、ウェット系スタイリング剤でタイト&シャープに
「全体的にはタイトにまとめて今っぽさを出していますが、毛先は外ハネに軽く巻くことで女性らしい華やかさも適度に出て、バランスのいいスタイルに。アイロンはストレートアイロンを使うのが手軽なうえ、ぐるんとならずにこなれた外ハネが作れます」(ERIさん)。
<STEP.1>毛先はアイロンで外ハネに
<STEP.2>スタイリング剤をつけて髪をタイトに整える
<STEP.3>くしを通し、面を整える
<スタイリングのコツ3か条>
- ボリュームが出づらい髪でもあえてのタイトスタイリングで大人の余裕を感じるスタイル
- サイドはタイト、毛先は外ハネ、コントラストでおしゃれ感アップ
- スタイリング時はツヤ出しスタイリング剤+くし使いで、さらにこなれた雰囲気に
「スタイリング剤はツヤが出て髪がしっかりまとまるグリース系がおすすめ。サイド以外の部分の髪には毛先を中心に、もみこむようになじませて」(ERIさん)。
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【6】顔周りにニュアンスを出したミディアム
「こちらの”ヘルシーなレイヤーミディアム”は、こけてきたフェースラインをカバーしながら華やかな印象に見せたい人に、髪質や毛量を問わずにおすすめのスタイルです。モデルさんの髪は、1本1本が太さはノーマルながらも硬めでニュアンスが出づらく、ボリュームも少なめ。ベースは鎖骨ちょっと下くらいの長さで、顔周りにたっぷりとレイヤーを入れています。クセに合わせてサイドやバックはすいて毛量調整をしていますが、後ろには段は入っていないのでざっと乾かしただけでもまとまりやすいスタイルに。前髪は鎖骨くらいで長めにカットし、顔周りにニュアンスが出やすいようにしています」(MINX ginza central ディレクター 河野沙耶佳さん)。
<スタイリング方法>フロントは斜め巻き。顔周り&前髪はふんわりと
「ドライヤーでざっと乾くと外ハネっぽいまとまりのあるスタイルに。カジュアルながらもより華やかな印象に見せるために、アイロンで巻くひと手間をプラスして」(河野さん)。
<STEP.1>レイヤーの角度に合わせて毛先を斜めに巻く
<STEP.2>顔周りはリバース巻きに
<STEP.3>前髪はスプレーをかけて自然な立ち上がりをキープ
<スタイリングのコツ3か条>
- こけてきて面長感が増した顔立ちは、レイヤースタイルで華やかさに
- 丸みを意識したシルエットで、よりナチュラルでヘルシーな雰囲気に
- レイヤー部分は斜め巻きに、顔周りや前髪はふわっと感を出すスタイリングでバランスよく!
「スタイリングには軽めのオイルがおすすめ。少量をなじませてツヤ感アップ」(河野さん)。
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デコ出し「ヘアアレンジ」3選
【1】オールバックアレンジ
髪を束ねたり編んだりできないショートヘアでも、印象をガラッと変えられるアレンジが楽しめます。今回、ご紹介するスタイルが大人のオールバック。pinceau代表の山岸亜由美さんは、「カーラーで巻いて毛先に動きを出しておくと、マニッシュなスタイルでも上品な大人の女性らしいスタイルになります」とのこと。頭頂部にボリュームがない髪でも、「頭頂部から後頭部にかけて根元を立たせるようにカーラーで巻いておけば、ボリューム感が出せます。トップがペタンコになりやすい方にもおすすめのスタイルです」(山岸さん)。
<スタイリング方法>髪質を選ばない大人のオールバックのつくり方
クセとうねりがあり、1本1本が太くて毛量が多いモデルさんの髪。「毛量は内側で調整して、表面にツヤを出しやすくしています。うねりやクセはアイロンなどで伸ばすのではなく、あえて生かすようにスタイリングすると動きが出せます」(山岸さん)。
<STEP.1>前髪は斜めにリバース巻きにする
<STEP.2>頭頂部から後頭部、両サイドを根元を立ち上げるようにカーラーで巻く
<STEP.3>髪をかき上げるようにスタイリング剤をなじませる
<STEP.4>サイドの髪をなでつけるようにとかす
髪をなでつけるスタイリング剤は『トリエジューシージュレ 7』80g ¥1,760(ルベル)が山岸さんのおすすめ。「ワックスとポマードの中間のような仕上がりになります。いちばんハードな10ではなく、7のジュレなら毛束が固まりすぎないので使いやすいですよ」(山岸さん)。
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【2】かきあげアレンジ
「ベースは丸いフォルムのマッシュ。前髪をおろしていると可愛らしい雰囲気ですが、かき上げるとクールな雰囲気にも。ウェットな質感によって、ゆるくかかっているパーマの存在感も増し、色気もグッと増します。様々な表情を楽しめるのがこのアレンジの特長です」(Cocoon スタイリスト 泰斗さん)。
<スタイリング方法>ウェットな質感と前髪で印象チェンジ
<STEP.1>ワックスを根元から全体に揉み込む
<STEP.2>前髪をかき上げる
<STEP.3> バランスを見て整える
「スタイリングするときは、ある程度ラフさを残すように心がけて。濡れた髪質でビシッと整えてしまうと、強い印象になるだけでなく古臭い感じになることも。パーマのニュアンスを活かすように意識してください」(泰斗さん)。
【3】ざっくりハーフアップくるりんぱ
髪が硬く、ボリュームも多いモデルさんの髪質。「ハーフアップにしてから、くるりんぱをするとボリュームがほどよく抑えられます。うるおいが足りないので、毛先にツヤが出るようなスタイリング剤をなじませておくと、束感を出しつつ、パサつきも抑えられて一石二鳥ですね」(DIFINO akasaka 副店長 根本将平さん)。
<アレンジ方法>タイトに束ねずざっくりまとめる、毛先にカール感を出す
<STEP.1>毛先を揉み込むようにドライヤーをあてる
<STEP.2>ドライヤーを当てた部分にツヤを出すスタイリング剤をなじませる
<STEP.3>耳の先端より上にある髪を手ぐしでまとめて束ねる
<STEP.4>結び目の上に、くるりんぱ用の穴を開けて毛束を通す
髪が硬くて多い剛毛でもキレイに決まる、大人の「くるりんぱ」はこれ!
- TEXT :
- Precious.jp編集部