【目次】
「ダウンヘア」アレンジ
【1】もみあげがポイントの抜け感「外ハネ」アレンジ
「スタイリングしやすく、まとまりやすくなるよう、カットでかなり調整をしているので、難しいスタイリングは必要ナシ! 毛先を巻いて、もみあげ部分の毛を際立たせてあげるだけで、こなれた印象に見せることができます」(Violet 'jem 代表 スタイリスト 浅沼雄元さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>毛先は全体的に外巻きに
<STEP.2>もみあげ部分のひと束は軽く熱を加えて
<STEP.3>前髪は束にしながら程よい透け感を出す
「スタイリング剤はツヤを出し適度な束感を出す、軽めのオイルがおすすめです」(浅沼さん)
40代に似合う【全方位美人なミディアムボブ】スタイリングに手間暇かけずにこなれたおしゃれ感を!
【2】簡単にモード感を演出できるウェットヘア
鎖骨レングスのミディアムレイヤー。生えぐせが気になるため、オイルベースのグリースを全体になじませてウエットヘアに。うねりや毛先のハネはそのまま生かして。
<アレンジ方法>
<STEP.1>大豆1粒分のグリースをとる
<STEP.2>グリースを両手に広げる
<STEP.3>前髪をかき上げるように塗布
<STEP.4>中間〜毛先にも塗布する
<STEP.5>ハチ周りをタイトに抑える
<ヘアアレンジのコツ>
「グリースは、ほんのり湿らせた髪に使用すると、のびがよくなり、形も決まりやすくなります。特にうねりが気になる前髪は、思いきってかき上げるようにオールバックに。固めることなく髪に柔軟な動きを出すグリースの効果により、前髪の根元に自然な立ち上がりがつき、マスキュリンな印象に。サイド〜バックもグリースを塗布してウエット感を出すと、うねりがニュアンスに早変わり。広がりが気になる毛先やハチ周りのボリュームダウンも簡単です」(Belle omotesando 堀之内大介さん)。
【40代に似合う髪型】梅雨の湿気に左右されず “モード感” を演出する「ウェットヘア」にチャレンジ!
「ハーフアップ」アレンジ
【1】巻かないでできるハーフアップ
「結び目から髪を引き出しているので、根元から髪を立たせるスタイルよりも、頭頂部のふんわり感が長持ちします。また、彼女は白髪の量が多いのですが、このスタイルは分け目がなく、フェースラインや地肌が見えにくいので、白髪をカバーすることもできます」(Double 副店長 西村光太郎さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>頭頂部の髪をとり、両サイドの耳の先端を結んだラインの高さに結ぶ
<STEP.2>束ねたゴムを抑えながら、頭頂部の髪を引き出す
<STEP.3>両サイドの耳の上にかかる髪を束ねてゴムで結ぶ
<STEP.4>3で束ねた結び目の間から、サイドの髪を束ねた毛束を通す
<STEP.5>毛束を左右から引っ張り、結び目のゆるみを締める
<ヘアアレンジのコツ>
「くるりんぱをすることで、後頭部にも立体感が生まれます。簡単なアレンジなのに、正面はもちろん、サイド、うしろ姿、どの方向から見てもスタイルにメリハリができるんですよ」(西村さん)。
【2】毛先がカールするゆるふわハーフアップ
ボリュームはあるものの、トップがペタッとなりやすいモデルさんの髪。「頭頂部の髪を引き出すと、高さが出ます。頭頂部だけでなくお団子にした毛束からも髪を引き出すと、こなれ感が演出できます」(sui 店長 ヘア デザイナー・坂口勝俊さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>ヘアアイロンで毛先を外巻きに
<STEP.2>バームタイプのワックスを髪全体になじませる
<STEP.3>根元にはドライワックスタイプのスプレーを吹きつける
<STEP.4>両耳の先端を結んだ高さに髪を束ねる
<STEP.5>結び目を抑えながら、髪をひとつまみずつ引き出す
<STEP.6>髪を束ねているゴムに、毛束の先だけを通して団子をつくる
<STEP.7>ゴムを抑えながら、団子にした毛束からひとつまみずつ髪を引き出す
<STEP.8>団子の毛先を毛束のゴムに巻き付け、ピンで留める
<ヘアアレンジのコツ>
「このスタイルは、毛先の軽さやお団子のやわらかさが表現できるので、ボリュームを出したい人はもちろんですが、抑えたい人にも向いています」(坂口さん)。
白髪と薄毛が目立たなくなる!「ゆるふわ」ハーフアップの作り方
【3】ねじってとめる簡単ハーフアップ
「顔まわりの後れ毛がパサつくと疲れた印象に見えてしまうので、アレンジの前にスタイリング剤をよくなじませて。シアバターなど柔らかいテクスチャーのものをつけると、みずみずしさ、ツヤ、束感も出すことができます」(大久保さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>右耳上の毛束をねじりながら後頭部へ
<STEP.2>後頭部の中央にピンで留める
<STEP.3> 左耳上の毛束をねじりながら後頭部へ
<STEP.4>ねじった毛束を後頭部の中央でピン留めする
<ヘアアレンジのコツ>
「後頭部の凹みが気になる方は、後頭部の毛束を少し引き出してボリュームを出すと頭の型が綺麗になります。引き出し過ぎると若作りに見えるので注意しましょう。ピンで留めた部分にヘアアクセサリーをつけても素敵です」(Joemi by Un ami 副店長 大久保 瞳さん)。
「ひとつ結び・ポニーテール」アレンジ
【1】ゆるっと上品なひとつ結び
このアレンジのポイントは、潰れやすい頭頂部の髪だけをつまんで引き出しているところ。フロントの髪は引き出さないのが鉄則です。「日本人の頭の型に多いのが〝ハチ張り絶壁〟。ハチが張っている部分の髪を引き出してしまうと頭デッカチに見えてしまうので、つむじ付近にある頭頂部の毛束だけを引き出して、高さと立体感を出してください。ひとつ結びの高さは上すぎると若づくりに見えてしまうので、下の方で結びましょう。落ち着いた雰囲気に見せつつ、ねじりを入れて華やかに。40代でも挑戦しやすいアレンジです」(MAGNOLiA デザイナー KAYOさん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳前とそれ以外の髪に分ける
<STEP.2>うしろの髪を束ねてゴムで結ぶ
<STEP.3>頭頂部の毛束を細かく引き出す
<STEP.4>耳上の髪をふたつに分けてねじる
<STEP.5>ねじった髪の毛束を引き出してゴムで結ぶ
<STEP.6>ねじった髪をうしろで結んだ髪のゴムに巻きつけて、ピンで止める
<ヘアアレンジのコツ>
「つまんだ毛束の量が多いと頭が大きく見えることも。毛束を引き出すときは〝塩ひとつまみ〟くらいのイメージで、細かく引き出してみてください」(KAYOさん)。
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【2】こなれ感のある大人のポニーテール
40代に似合うポニーテールについてJoemi by Un amiトップスタイリストの赤井希望さんは、「結ぶ位置」と「耳周りのボリューム感」が、「若づくりに見えないポニーテール」のポイントだと言います。「長めのミディアムヘアの場合、結ぶ位置は耳半分の上部分くらいが理想。結ぶ位置を下げすぎるとフェースラインが野暮ったく見えたり、疲れた印象、おばさん見えに直結します。〝少し高めで元気に見える〟くらいの位置が若づくりに見えない、ギリギリのラインです。あとは、耳周りのボリューム感も大事。耳上が寂しいと、一気に貧相な印象になってしまいます。耳上にボリュームが欲しいときは、毛束をねじるのが一番です」(赤井さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳前と耳うしろで髪を分ける
<STEP.2>耳うしろの髪をひとつ結びにする
<STEP.3>耳前の髪をねじりながらうしろへ持っていき、毛先をゴムに巻きつける
<STEP.4>巻きつけたらピンで留める
<STEP.5>後頭部の毛束を引き出す
<STEP.6>ねじった毛束もゆるっと引き出す
<STEP.7>前髪を外巻きにする
<ヘアアレンジのコツ>
「髪の豊かさ、若々しさを叶えているのが、後頭部の丸いフォルムです。毛束を思い切り引き出して高めにつくるのがポイントです。あとは前髪をリバースすることで、肌の露出が増えて、上品さ、色っぽさも際立ちます。」(赤井さん)。
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【3】華やかな印象になれるツイストアレンジ
「毛束を中央で分けるとツイストした時に後頭部がくぼんでしまいますが、斜めに分けてツイストさせることで、後頭部の毛束が盛り上がり、自然と高さが生まれます。結ぶ位置は盆の窪のちょっと下を意識すると頭の型が綺麗に見えます」(ZACC vie スタイリスト 宮川勇人さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1> 耳上の毛束を斜めに分ける
<STEP.2>左右に分けた毛束をツイストさせる
<STEP.3>ツイストさせた毛束をひとつにまとめる
<STEP.4>襟足の毛束をねじってゴム付近にピンで留める
<ヘアアレンジのコツ>
「少し下めにまとめているので、髪の内側の白髪が目立ちにくく、40代以降の方にオススメです。後れ毛はあえて出さないのが大人のルール。自然と落ちる毛束だけで十分ニュアンスが出ます」(宮川さん)。
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「お団子・シニヨン」アレンジ
【1】ラフだけど上品な大人のお団子
40代が気をつけるポイントをZACC raffineスタイリスト・櫻井小百合さんは、「きっちりとまとめすぎると、おばさんっぽい古臭い印象になるので程よくラフに、そして無造作につくるのがポイントです」と言います。「まず、アレンジの前にワックスを髪全体に揉み込んでください。髪の内側につけておくと、ラフさ、無造作な印象がつくりやすくなります。あとはゴムで結ぶ時に毛束が耳にかかるように結びましょう。耳にきっちりとかけてしまうと、一気に老けた印象になりますが、耳を少し出すと、こなれ感、おしゃれな印象になります」(櫻井さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>髪の内側にワックスを揉み込む
<STEP.2>ねじった毛束をひとつ結びにする
<STEP.3>ひとつ結びを上下に分けて、上の毛束をゴムに巻きつけてピン留めする
<STEP.4> 下の毛束を上の団子に巻きつけてピンで留める
<ヘアアレンジのコツ>
「このアレンジのポイントはねじりながら毛束をひとつ結びにすることです。ワックスをなじませた毛束をねじると、根元が立ちやすく、正面から見た時に毛流れのあるラフな印象になります。耳にかけたまま結ぶのが難しい時は、結んだ後に耳上の毛束をゆるっとたるませてください。お団子にした後に引き出そうとするとシルエットが崩れてしまいます」(櫻井さん)。
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【2】毛束で抜け感を出すシニヨン
「シニヨンは、一度ヘアゴムで毛束を輪っか状にしてから、さらに上下に分けてピンで留めていくと作りやすいと思います。簡単にザクザクとした毛束感が生まれるので、カジュアルでラフな印象に仕上がりますよ」(MINX銀座五丁目店 副店長 トップデザイナー 河野沙耶佳さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>髪全体にバームをもみこむ
<STEP.2>耳の高さで結ぶ
<STEP.3>毛束を輪っか状に結び、上下に分ける
<STEP.4>ピンで留めてシニヨンをつくる
<STEP.5>後頭部の毛束を引き出す
<ヘアアレンジのコツ>
「今のファッショントレンドはカジュアルなので、どんなスタイルにも抜け感が必須。そんなラフな雰囲気も、ざっくりとしたシニヨンならつくりやすいはず。流行の首元がつまった服にもぴったりです」(河野さん)。
【3】ルーズだけど崩れないお団子
頭頂部がペタッとしやすいモデルさんの髪。「毛先に動きが出やすいように、デジタルパーマがかかっています。ただ束ねるだけで、後れ毛にも表情が生まれやすくなります」(Double ヘアスタイリスト 西川綾さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>髪をひとつに束ね、ゴムで留める
<STEP.2>束ねたゴムを抑えながら、後頭部から毛束をひとつまみずつ引き出す
<STEP.3>束ねたゴムを抑えながら、毛束を毛先からねじる
<STEP.4>束ねたお団子の根元をゴムで固定
<STEP.5>お団子と後頭部の髪をすくいながら、ピンで留める
<ヘアアレンジのコツ>
「ストレートな髪の方は、アレンジの前にカールアイロンで毛先をランダムに巻いておくと、ニュアンスのある後れ毛がつくれますよ」(西川さん)。
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【4】ピンを使わないデフトバンアレンジ
「毛量があって、うねりやすい方には【シニヨンスタイル】がぴったりです。ピンを使わずにアレンジできるので、まとめ髪が苦手…という方でも気軽に楽しめると思います。また、ゴムで束ねきれなかった髪が出てしまうと、きちんと感がなくなってしまうので、束ねる前にクリームやバームをしっかりなじませておくのがポイントです」(KAYAK by HONEY デザイナー 小室里奈さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>カールアイロンで前髪の中間あたりを外巻きにする
<STEP.2>サイドから後頭部にかけて髪の毛先を内巻きにする
<STEP.3>髪の中間から毛先にかけてヘアクリームをなじませる
<STEP.4>耳たぶあたりにゴムがくるように1つに束ねる
<STEP.5>毛束で輪っかをつくり、その毛先をゴムに通す
<STEP.6>ゴムで束ねた毛先が下になるように、束ねた部分の向きを調整する
<STEP.7>毛先を2等分にする
<STEP.8>2つに分けた毛束を交差させる
<STEP.9>交差した毛先を留めるようにゴムで巻く
<STEP.10>デフトバンの中央の穴にお団子を通す
<STEP.11>デフトバンで結び目を交差させて、布の形を整える
<ヘアアレンジのコツ>
「ご自身でアレンジをすると、どこにピンを留めればいいのか分からない…というお声をよく耳にします。ゴムを使えば束ねたい部分、まとめたい髪を狙って留められるので便利です」(小室さん)。
40代に似合う【大人のシニヨンスタイル】ピンを使わない&野暮ったくならないアレンジをご紹介!
- TEXT :
- Precious.jp編集部