『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしをご紹介します。第59回は、「ロングワンピース」にクローズアップします。
「ワンピースは一枚で着られて、ちょっとしたお出かけに便利なアイテム。とはいえ、デザインによってはかしこまり過ぎてしまうことも。学校行事のように見えてしまうのを避けるためには、しっかり丈があり、歩くたびに美しく揺れるシルエットを選ぶのがおすすめです」と望月さん。ご自身によるコーディネート実例&解説とともにご覧ください。
■1:さりげない肌見せが地味な印象を回避「スリットデザイン」
「黒のワンピースは、大人の女性がまとうと”喪服感”が漂ってしまうことも。そこでデコルテや袖スリットの肌見せという辛口ディテールのデザインを選ぶと、揺れる丈感との相乗効果で地味見えを避けてくれます」(望月さん)
ときにパールを合わせるのも不安な黒のワンピース。これくらいキレ味いいデザインなら、躊躇なく楽しめそう! 露出したデコルテに対して長袖なのでバランスがよく、肌見せも気になりません。
■2:大人に似合う程よい華やかさ「からし色」
「エアリーな素材で歩くたびに揺れると軽やかなワンピース。この面積でアクセントカラーを選ぶと印象が強過ぎてしまいますが、こちらはブラウンとイエローの中間のような色味でベーシックカラーに近く、気負わず取り入れやすいと思います」(望月さん)
シックなトーンにおしゃれ上級者のムードが漂います。
「黒やネイビーはフォーマルシーンで他の人と重なりがち。こちらは色と丈感と揺れるデザインで、個性的な着こなしが楽しめます」(望月さん)
■3:ケープをレイヤードしたような「ひとクセデザイン」
「学校行事的なスタイルになりがちなネイビー。ですがその品のよさで、このくらいデザイン性の高いワンピースも落ち着いたムードにまとめてくれます」(望月さん)
ロング丈やケープの洒落感高いディテール。清楚なカラーを選ぶことで大人に似合う、シックな装いに仕上がります。
人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第59回は、「ロングワンピース」にフォーカスしました。
ボリュームある丈感で歩くたびに揺れるドラマティックさが、大人のエレガンスを演出。ぜひ、これから年末年始にかけて出番の増えるワンピース選びの参考にしてみてください。
●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。
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料金:1名/¥11,000、2名以上/1人¥5,500(MAX 3名まで予約可能)
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 黒石あみ(小学館)
- WRITING :
- 神田朝子