胸の真ん中に縦長にある骨、これが「胸骨(きょうこつ)」です。肋骨や背骨と繋がっていて、胸郭を作り、心臓や肺などの臓器を守っていますし、呼吸機能を助ける役割も。そして、この胸骨に付着しているのが、胸元の大きな筋肉である大胸筋で、この大胸筋を剥がすかのようにつかんでほぐし、リリースするのが今回のメソッドです。

これだけでいいの?と思うかもしれませんが、普段、胸骨やその周りの筋肉のことを意識していない人がほとんど。なので、大抵の人はカチカチに凝り固まっていて、最初はほぐすと痛い、と感じる人もいるでしょう。

硬くなっていた胸元の筋肉がゆるむことで、前に引っ張られていた肩がしっかりと開くようになり、巻き肩、猫背を解消!バストが正し位置に戻り、呼吸もしやすくなるので、自律神経のバランスを整えてイライラしにくくなりますよ。簡単に片手でできるので、こまめにやってみてくださいね。

また、硬くなりすぎてつかめない!という人もいると思いますが、その場合は両手を使って挟み込むようにするのがおすすめです。

■Step1:胸骨(きょうこつ)の位置を確認

胸の中心にある骨=胸骨。この胸骨周りの筋肉をほぐしていきます。

胸骨(きょうこつ)の位置を確認
 

■Step2:筋肉をしっかりとつかみながらほぐしていく

胸骨を中心に大胸筋エリアをほぐしていきます。筋肉をしっかりとつかんで軽くゆらしながら、イタ気持ちいいくらいの力加減で行いましょう。

筋肉をしっかりとつかみながらほぐしていく
 

硬くなりすぎてつまむことができない、という人は、両手を使って筋肉を寄せるようにしてほぐしていきましょう。

両手を使って筋肉を寄せるようにしてほぐして
 

【まとめ|猫背を正してバストアップ!胸骨の筋膜はがしメソッド4か条】
1)胸元の筋膜が硬くなる…これが姿勢の悪さ、バストが下がる原因。
2)肩が前に引っ張られ、肩甲骨の位置がずれて猫背になりやすい。
3)対策は胸の中心にある骨=胸骨(きょうこつ)周りの筋肉をほぐすこと。
4)呼吸もしやすくなり、自立神経のバランスを整える効果も

以上、「猫背を正してバストアップ!胸骨の筋膜はがしメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は11月25日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)が9月4日に発売。 Instagram
 
体験者:長尾優子さん
サービス業
「胸元の筋肉をほとんど意識していなかったので、こんなに硬くなっているなんて、驚きでした。最初は少し痛かったですが、続けるうちにやわらかくほぐれて、痛くなくなりました。自然と肩が開いて姿勢が良くなる実感がありますし、隙間時間にできる簡単メソッドなので、続けやすいのもいいですね」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子