ラグジュアリーなホテルに泊まってひとりの時間を過ごす時間は、贅沢そのもの。日々の忙しさから一時離れ、くつろぎの時間を過ごせるのは、なんともうれしいものです。体が休まることに加えて、精神面への効果やメリットもあるようです。

そこで今回は、旅行ではなく、週1ホテルステイを実践している女性起業家の体験談や、専門家によるアドバイスから、「ひとりで過ごす高級ホテル」選びのポイントをご紹介します。

ある女性起業家の「週1ホテルステイ」体験談

ある女性起業家はなぜ「週1ホテルステイ」をするようになったのか?

栃木の書道教室を主宰し、その経験から起業・開塾コンサルタントを行う片岡由美さんは、週1回、都内のホテルへ宿泊しているのだそう。どのような目的があるのでしょうか。

「毎日の生活がダラダラしないよう、メリハリと刺激を与える意味で、一週間に一度、自分と向き合う時間を過ごすのが目的です。この時間を取ることで、自分の現在地や目標、今後、どのように展開していくかなどを改めて再確認します」

片岡さんがこのような週末ホテル暮らしを始めたのは、ある人物の影響なのだとか。

「以前、月1でホテルに宿泊し、一切の電波を遮断して、1か月の反省と今後の展望を考える時間を創っているという経営者の方の習慣をうかがったとき、とてもいい習慣だと感じ、私も実践するようになりました」

また、片岡さんは、次のようなメリットを感じているそうです。

「自分の身を置く空間を変えることで、気持ちも一新されます。また、ホテルではあえて携帯電話は使わず、何かを書くときには紙とペンだけにしています。普段利用するSNSや情報をシャットアウトすることで、頭がよりクリーンになります。気持ちも前向きになり、やる気が生まれてくるのです」

週末の「ひとり高級ホテル滞在」がもたらすメリットとは?

週末にひとりでホテルステイをするというライフスタイルは、多くの女性にとって憧れるもの。世代・トレンド評論家の牛窪 恵さんは、ときどき「ひとり」で高級ホテルに宿泊することについて次のように話します。

「私もよくひとりでホテルに泊まります。それは『おひとりさま』の言葉を世に広めたから、と見られがちですが、それだけではありません。周りに気を使わず、ひとりになって自分の内面と向き合う時間は、仕事やプライベートにと忙しい女性にとって大切な時間だからです。

その効果は、主にふたつ。ひとつは、窓外に宝石のように煌めく夜景を眺められる、あるいは水と緑豊かな自然に囲まれるなど、ラグジュアリーホテルの非日常空間が女性を日常的な雑念から解放し、心を癒してくれること。また、もうひとつは、ダイニングやバー、ラウンジ、スパなどで極上のホスピタリティーを体感することで、心地よい緊張感が生まれ、内面が凛として洗練されていくことです」

週末のひとり高級ホテルステイがもたらすメリット

高級なホテルへの宿泊は、牛窪さんのお話以外にも、まだまだメリットがあるようです。ホテルジャーナリストの松澤壱子さんは、次のように話します。

「高級なホテルは自分を高め、非日常を楽しむための贅沢な空間。明日からまた頑張ろうと思える力をもらえるパワースポットでもあります。また5ツ星以上の高級なホテルはリフレッシュもできて、ゲストもそれなりの方が多いので、ファッションやマナーなども磨かれ、いいことづくめ。さらに仕事にもいい影響が生まれます。私も30~40代のころ、仕事でちょっと落ち込んだときなどに、キラキラしたホテルの空間に身を置くだけで、元気になれました。ニューヨーカーの友人もこう言っていました。『打ち合わせも、できるだけ高級なホテルのラウンジでするの。するとそれなりの仕事が舞い込むのよ』」

「週末ホテルステイ」にふさわしいホテル選びのコツ4つ

週末のひとり高級ホテルステイは、非日常の贅沢空間に癒しがあるだけでなく、週明けからの仕事や日常にもプラスの影響が得られるようです。ぜひ一度、そのメリットを享受したいもの。そこで、週末ホテルステイにおすすめのホテル選びのコツをおふたりに伺いました。

週末ホテルステイにふさわしいホテル選びのコツ4つ

■1:まずはいろんなタイプのホテルを体験

「まずは『都市型』『リゾート型』『クラシック型』など、あえていろんなタイプの初めて訪れるホテルに泊まってみること。そうすることで、自分にとってどういう場やホスピタリティーが心地よいのか、すなわち自分との『相性』が見えてきます」(牛窪さん)

■2:「空間」を重視して選ぶ

「料金や駅から近いなどの立地だけでなく、『空間』を重視して選ぶこと。過去の宿泊者のブログやSNSも参考に、いろんなタイプの部屋やロビー、ラウンジなどを俯瞰的に見ると、『ここに身を置いたら癒されそう』など、宿泊実感が湧いてきます」(牛窪さん)

■3:「ルームサービス」が充実したホテルを選ぶ

「ルームサービスのメニューについて、ホテルの公式サイトで調べたり、電話かメールで事前に尋ねてみましょう。一般に、ルームサービスに力を入れるホテルは『お部屋でゆっくりしてほしい』という思いが強いホテルです。きっとくつろげるサービスや配慮が期待できるでしょう」(牛窪さん)

■4:最終的にはホテルマンの「電話対応」で決める

「基本は、同じ感性を持つホテル好きの友人や先輩たちからの情報収集を。でも一番のコツは、泊まりたいホテルをいくつか選択して、予約する前に電話をし、スパやレストラン、その他のサービスの内容を聞いて、その対応で決めるというのがベターです。いいホテルのホテルマンは電話応対も必ず素晴らしいのです」(松澤さん)

週末の高級ホテルステイは、忙しい私たちにひとときの贅沢と癒し、そしてポジティブに明日を踏み出すためのリフレッシュの優れた機会といえそうです。早速、自分好みのホテル探しからはじめてみしょう。

片岡由美さん
GRAND BLUE合同会社 代表
(かたおか ゆみ)1984年生まれ。栃木県出身在住。 学生時代から良い学校に行き、安定した良い会社に就職しようという日本独自の古い教育に疑問を抱き、21歳でたった一度しかない人生を自分でコントロールする決意をする。 2012年6月、生徒0人から「青瑤書道教室」を起業。わずか4年半、女手ひとつで家を建て業界の注目を集める。5年目GRAND BLU合同会社設立。個人の依存から豊かで自由な自立を掲げている。
GRAND BLUE合同会社
青瑤書道教室
牛窪 恵さん
世代・トレンド評論家
(うしくぼ めぐみ)「おひとりさま」「草食系男子」「年の差婚」などの流行語を世に広める一方で、数々の連載やテレビ出演でも知られる。大のホテルフリークで、『大人を磨くホテル術』(高野登氏と共著)ほか著書も多数。
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牛窪 恵公式Blog
 
松澤壱子さん
ホテルジャーナリスト、エッセイスト
(まつざわ いちこ)世界のホテル、スパ、レストランなどの取材で1年の半分以上を海外で過ごす。旅、グルメ、ファッション関連の記事を新聞、雑誌などに寄稿。著書に『世にも美しいホテル』など。ファッション、ライフスタイルをテーマにした、ホテル講座の講師としても活躍。
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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利