N.Y.在住ファッション・エディター、ケティ・ヨークがグローバルな視点で提言!【変化の時代の「通勤スタイル」新流儀】

着こなしがカジュアル化し、働き方も自由に変わりゆく今、大人の通勤スタイルの正解とは? 雑誌『Precious』でおなじみ辛口おしゃれ番長、ケティ・ヨークが、日本女性のファッションを観察して、グローバルな視点から検討。信頼感を保ちながら今季らしく着映える新流儀を導き出しました。

【WHO’s Ketty York?】ケティ・ヨーク
N.Y.在住のファッション・エディター。プレシャス初代編集長との縁で、連載を執筆して以来、さまざまな企画で本誌に辛口ご意見番として登場。センスとトレンドチョイスの確かさで、絶大な信頼を寄せられている。

新流儀2:オール黒は素材でメリハリを|透けや艶感を味方につければよりいっそう大人の余裕が香り立つ

街で人気の高かったオール黒の装い。きちんとした印象やモード感を出せるのが魅力ですが、ほかの色以上に無難に陥るリスクも。

「素敵な人もいたけれど、オール黒は地味さが目立つ配色でもあるわ。もっと素材感のメリハリをつけて着こなすべきね。今季は艶や透け感など華やかな素材が出ているのだから、積極的に活用をして」とケティ。具体的には、上品な光沢感のサテンやレザー、穏やかに透けるシフォンやメッシュなどが、ウォーミーな冬アイテムとメリハリをつくりやすく、おすすめです。

また、引き締めカラーの黒だからこそ、シルエットが平板に見えやすいのも要注意。フォルムに遊びや立体感のあるものを選ぶことも、オール黒には必要。ボクシーなアウターやふんわりスカートは、そんな効果を期待できる旬アイテムです。

ケティは、「黒はファッションの基本だから、いつの時代も黒をどうやっておしゃれに着こなすかを私たちは考えるべきじゃないかしら。働く女性は、黒を制しないと」とも。

黒がトレンドとして充実する今季、オール黒をブラッシュアップして、ぜひとも黒を制していきましょう。

オール黒スタイルの女性のイラスト
 

【Ketty’s recommended style】「センシュアルな素材感を取り入れて、もっと黒を魅惑的に磨き上げて!」

「起毛感のあるショートコートに、シャイニーなレザーのクロップドパンツを合わせる、オール黒はどう? 今季トレンドのふわふわとした素材とレザーの光沢がコントラストをなして、メリハリが生まれるわ。ちょっとクセの強いアイテム合わせだけれど、それがシックに仕上がるのも黒のいいところ。足元は重めのコンバットブーツが今の気分。シルバーのチェーンバッグで程よく抜け感を加えて完成よ」

シャイニーな透け感シャツが黒のトーン・オン・トーンに奥行きを表現

大人コーデ_1,アウター_1,シャツ_1,ネックレス_1,ワイドパンツ_1,バッグ_1,靴_1,高級時計_1,時計,イヤリング_1
ジレ¥89,100(カオス丸の内〈カオス〉)、シャツ¥57,200(三喜商事〈バレナ〉)、パンツ¥41,800(モールド〈チノ〉)、ピアス¥60,500・ネックレス¥470,800(ホアキン・べラオ)、時計¥1,089,000(オメガ)、バッグ¥350,900(JIMMY CHOO)、靴¥127,600(トッズ・ジャパン)

柔らかなウールのロングジレに、艶感のあるシャツや微光沢パンツを合わせて、黒同士でもフラットにならない洗練スタイルに。スタッズ付きのバッグやシルバーのボリュームジュエリーが、クールな切れ味をプラス。

モダンなメッシュスカートで重さを感じさせない黒スタイルに

ファッションニュース_1,ジャケット_1,バッグ_2,ブーツ_1,イヤリング_2,ブレスレット_1,スカート_1,ブラウス_1
「マックスマーラ」のジャケット¥261,800・ブラウス¥129,800/参考価格・スカート¥103,400・「スポーツマックス」のバッグ¥106,700(マックスマーラ ジャパン)、ピアス¥63,250・ネックレス¥471,900・バングル¥209,000(ザ・サロン バイ ノーア〈サイモン・アルカンタラ〉)、靴¥206,800(ジャンヴィト ロッシ ジャパン)

ふっくらしたシルエットのプリーツスカートは、テクニカルジャージーのメッシュ生地。ウール系ジャケットにあしらわれたレザーポケットも全身のアクセントに。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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問い合わせ先

PHOTO :
佐藤 彩(静物)
STYLIST :
望月律子(KIND)
ILLUSTRATION :
齊藤木綿子
EDIT&WRITING :
長瀬裕起子、福本絵里香(Precious)