これ以上減らさないため、少しでも上積みするため、骨を鍛える運動と栄養を

骨はサプリメントなどで一気に強くはできないもの。運動と栄養でコツコツ増やしていきましょう。

今回は、骨粗鬆症専門外来を開設されている「藤沢駅前順リハビリ整形外科」の渡邉順哉先生に、骨を鍛える「運動」と「栄養」について、お話をうかがいました。

渡邉順哉 先生
藤沢駅前順リハビリ整形外科
整形外科医・骨粗鬆症認定医。骨粗鬆症専門外来を開設し、骨粗鬆症の治療に力を入れている。春頃にクリニック名称変更の予定あり。神奈川県藤沢市のほか、今春以降に大阪に分院、2024年末に横浜院を開院予定。

【栄養】カルシウムの吸収を助けるビタミンD

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「骨にはビタミンD・K・B群も大切です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。さらに、骨を壊す働きを抑えます。ビタミンK、ビタミンB6、ビタミンB12も骨質の維持に必要です。ただし、骨の検査を受けることなく、自己流でサプリなどを摂取するのはおすすめできません。自分に必要な栄養を知るためにも、一度骨検査を受けましょう」

【栄養】カルシウムだけではないたんぱく質も大切です

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「栄養面ではカルシウムやたんぱく質を十分に摂取することが大切です。骨の2大材料は、カルシウムとたんぱく質です。カルシウムは一日800mgが必要です。例えば、牛乳ならカップ1杯(200ml)で約220mg(吸収率40%)です。牛乳が苦手な人は小魚などを利用しましょう。たんぱく質は、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などから積極的に摂りましょう」

【運動】エア縄跳びでかかとから骨に衝撃を!

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「運動面では、ウォーキング・ジョギング・ジャンプなど、足裏から骨に刺激が加わるエクササイズがおすすめです。自宅で簡単にできるのは、縄跳び(縄はなくてもOK)やかかと落としなど。会社ではエレベータを使わずに階段を上り下りするのもいいでしょう。週3回以上、一日1時間以上が理想ですが、とにかく習慣化することが大事です」


ホルモン補充療法(HRT)は骨粗しょう症の予防になります

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もしも閉経前で、ホルモン補充療法をしてない場合、ホルモン補充療法は、骨粗しょう症の予防の選択肢のひとつです。ただし、乳がんの治療中など、ホルモン補充療法が使えない場合もあるので、病院やクリニックへ相談してみましょう。

もしも骨粗しょう症と診断されたら…、薬での治療が必要になります

骨粗しょう症と診断された場合は、薬による治療が必要です。骨は1年で1~5歳程度しか若返らないとされ、治療には非常に長い時間がかかります。その間に大きな骨折をしてしまうと、QOLが著しく低下します。だからこそ、骨粗しょう症は早期発見と早期治療が大切です。

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PHOTO :
宗高聡子(静物)、GettyImages
EDIT&WRITING :
木更容子、佐藤友貴絵(Precious)
オブジェ :
石田敦子