俗に言う「春財布」ってどんなお財布?春に財布をどうするの?
明日、2月23日は国民の祝日・天皇誕生日ですが、「つつみ(223)=包み」の語呂合わせで、『風呂敷の日』という記念日にも制定されています。風呂敷の歴史は1000年以上続いており、繰り返して使えて環境保全にも役立つ…ということで、その価値を広くアピールしよう、という願いが込めらているそう。一枚の布でさまざまな形状のものを運べる、という点でも、携帯しやすさ、機能面ともに優秀ですし、日本の伝統を感じるところも魅力的なアイテムですよね。明日からの3連休、風呂敷のしゃれた包み方にトライしてみてはいかがでしょうか? 本日は「布」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「不織布」ってなんと読む?
「不織布」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「繊維を合成樹脂その他の接着剤で接合し布状にした、織らない布」のことです。
<使用例>
「私は荷物が増えたときのために、不織布のエコバッグと風呂敷を、いつも携帯しているわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 不織布(ふしょくふ) です。
「不織布(ふしょくふ)」は、マスクの素材としても定番ですので、正解できた方が多かったと思います。しかし、「織」の音読み「ショク」がやや難しいこともあり、「ふしょくふ」という音と「不織布」表記が結びつかず、誤った読み方をしてしまう…という例もあるようですので、クイズでおさらいしておきました。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「春財布」ってどんな財布?
「春財布」といえば、俗にどんな財布を言う言葉でしょうか? 以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:金運を呼び込む財布
2:金運に見放される財布
3:恋愛運を上げる財布
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:金運を呼び込む財布 です。
「春」は「張る」に通じる、という解釈で、「お金がたくさん入って張る(=ぱんぱんになる)財布」というわけです。ですので、春に財布を購入すると良い、と言われています。これと対になるのが「秋財布」で、「秋」は「空き」に通じるので、秋に財布を買うのはよろしくない、と言われます。俗説ではありますが、日本の言葉遊びの文化が表れていておもしろいですね。
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本日は、2月23日『風呂敷の日』にちなんで、「布」という字の入った日本語から、
・不織布(ふしょくふ)
の読み方と、
・春財布(はるさいふ)
という言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱