人生を共にし、愛して育てた自分だけの逸品を大公開【「愛しのエルメス」が、私にくれたもの】

世界中を虜にしてやまない「エルメス」の逸品と、それぞれのタイミングで運命的な出合いを果たした女性たち。そんな奇跡ともいえる瞬間のときめきや、長年使っているからこそ気付いた色褪せない魅力など…。“エルメス愛” を自認する『Precious』ゆかりの皆さんの愛情溢れるモノ語りを、お楽しみください!

今回は「MIKAKO NAKAMURA」デザイナーの中村三加子さんに、愛用されているスカーフ『カレ』との出合いやエピソードを教えていただきました。

「MIKAKO NAKAMURA」デザイナー・中村三加子さん「私にとって『カレ』は、スカーフというよりアートのような存在です」

シルク_1,スカーフ_1
今年、ブランド創立20周年を迎えた中村さんの希少な『カレ』コレクションは、90×90cmサイズが中心。シルクツイルが放つ艶、色彩の豊かさもさることながら、美意識の高さが光るラインナップも圧巻!

その数、120枚以上! 中村さんが『カレ』を集め始めたのは10代後半から。美しい柄や色彩を、絵画のような感覚でとらえているといいます。

「かつては、額に入れて楽しんだことも。特にメゾンを象徴する馬のモチーフや、『タヒチ』『ブラジル』『インド』といったテーマ性のあるものが好みです」(中村さん)

きちんと色別に収納しているのは、使用するときに選びやすいという理由から。

「身につけるときもアートのように、ベーシックな装いのポイント使いで楽しみます。ターコイズやカーキ、グリーンは、今でも使用頻度が高いですね。それにかさばらないので、出張には黒や茶系、旅には鮮やかな色を10枚ほど持参。そのたびに一枚一枚広げてみては、正方形の中の世界観に酔いしれています」(中村さん)

※掲載アイテムはすべて私物になりますので、ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。

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PHOTO :
小池紀行(CASK)
EDIT&WRITING :
兼信実加子、安村 徹(Precious)