「旅窶れ」ってなんと読む?「たびかまどれ」ではありません!
明日、5月16日は『旅の日』です。これは、松尾芭蕉が奥の細道の旅を開始したとされる日にちなんだ記念日で、旅の心、そして旅人とは何か?という思索を改めて問いかける日…と、日本旅のペンクラブが定義しています。皆さま「旅行」は楽しまれていると思いますが、思索的な意味での「旅」についても、改めて考えてみてはいかがでしょうか? ということで本日は「旅」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「旅窶れ」ってなんと読む?
「旅窶れ」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:旅の疲れでげっそりした様子を言う言葉です。
<使用例>
「自転車で県を縦断しているという学生の顔が、旅窶れのなかにも精悍な感じがあって、まぶしかったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 旅窶れ(たびやつ-れ) です。
大人になると、「旅」といえば楽しみな旅行…というレジャーの感覚ですが、「旅窶れ」をするような道行き、というのも、壮大で憧れを誘いますね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「途次(みち〇〇〇)」ってなんと読む?
「途次」の読み方として正しくなるよう、「みち〇〇〇」の〇に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:「ある所へ向かう途中」という意味の言葉です。
<使用例>
「旅程通りよりも、途次(みち〇〇〇)に見つけたスポットを楽しむような、気ままな旅が好きよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 途次(みちすがら) です。
「途次(とじ)」と音読みしても同じ意味の熟語で、「みちすがら」は意訳的な熟字訓(熟語単位であてた読みがな)です。長く時間を取って思索の旅…と言うのは、忙しい大人には難しいかと思いますが、「途次(みちすがら)」に興味を惹かれたものや場所を探索してみる、という、多少の余裕をもった散策などでも、ちょっとした「旅」を楽しめるのではないでしょうか?
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本日は、5月16日『旅の日』にちなんで、
・旅窶れ(たびやつ-れ)
・途次(みちすがら)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本旅のペンクラブホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱