愛犬と歩く彼女たちの “どこかこなれた” スタイリングを徹底分析
とっておきの相手といるからこそ、おしゃれはもっと楽しめるもの。まるで愛犬とコーディネートしたような、セレブリティたちのスタイルを読み解きます。
セレブリティと愛犬の親愛なる着こなしコレクション
セレブリティと動物との愛溢れるリレーションシップを振り返ると、まず筆頭に挙げられるのが、故エリザベス女王ではないでしょうか。在位中、約30匹もの犬を飼育し、なかでも愛を注いだコーギーは “ロイヤルドッグ” として親しまれています。
ほかにも犬に加え、役づくりのために小鹿のピピンと暮らしたオードリー・ヘプバーンや、インタビュー中に愛犬のプードルとのデュエットを披露したマリア・カラスなど、ほほえましい逸話が多く残されています。
オードリー・ヘプバーンの「フェイマス」は、夫のメル・ファーラーからのプレゼント。小脇に抱えてラブコール!?
犬に服を着せるのがまだ珍しかった時代に、おめかしをした愛犬「トイ」と空港を歩くマリア・カラス。
かの時代と今を比べて大きく変わったのは、“アニマルライツ” と呼ばれる「動物が動物らしく生きる権利」が、社会的リテラシーとして浸透したことが挙げられるかもしれません。飼い主とペットという関係を超えた、もはや家族のような存在。
だからこそセレブリティの散歩スタイルを眺めると、一時期のカジュアル一辺倒とは違う、小粋なコーディネートが増えていることに気付かされます。
まずは、保護団体から迎えたオーストラリアンシェパードの「フィン」をこよなく愛し、仕事に同行する契約を交わしているアマンダ・サイフリッド。レトロシックなスタイルには、フィンの毛色とリンクしたブラウンのパンプスや時計など小物を効かせて。
トーク番組に出演するため、仲よくスタジオ入りするアマンダ・サイフリッド。「フィン」専用のインスタグラムがあり、今やフォロワー多数の人気者。
信頼感と親密感を感じさせる、ノーリードのままひょいと抱える様も、このところ多く見かけるスタイルです。同じジャケットでもデニム合わせにしたヘイリー・ビーバーと、セットアップできめたデミ・ムーア。両者共に風格を醸し出しながら、愛犬が際立って見えるのは気のせいでしょうか。
夫のジャスティン・ビーバーも溺愛している、マルチーズとヨークシャテリアの「オスカー」を抱いて。さりげない肌見せはおしゃれ上級者の証。
チェックのロングジャケットとスリット入りタイトスカートという貫禄あるデミ・ムーア。チワワの「ピラフ」とはいつも一緒で、全仏オープンを共に観戦したことも。
カイリー・ジェンナーが抱えているのは、イタリアングレーハウンド。オールブラックコーディネートを背景にグレーの毛並みが美しく際立っている。
デニムにさらりとジャケットを合わせて散歩するダコタ・ジョンソン。腰に巻いたチェックのシャツが程よいアクセントになっている。
アン・ハサウェイのお散歩スタイルは、フレンチシックな装い。ラブラドールレトリバー「エスメラルダ」の毛色とパープルの首輪がマッチ。
オリヴィア・パレルモとマルチーズテリアの「ミスターバトラー」。旬のシースルーアイテムをさらりと着こなすあたりが、感度の高い彼女らしい。
レザーのシャツワンピースと「ボッテガ・ヴェネタ」のバッグまでブラウンでまとめたオリヴィア・カルポ。愛犬「オリバースプリンクルズ」が褐色の肌とリンク。
相手に敬意を払えばこそ、おしゃれに品と遊び心を加えたくなるもの。それは動物に対しても同じ。愛情表現とファッションは深くつながっていることを、彼女たちは教えてくれるのです。
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- 岡本治子、兼信実加子、本庄真穂、喜多容子(Precious)