「当事者意識」とは、ある事柄に対して関係者であるという自覚のこと。「当事者意識が低い」のはビジネスパーソンとしていただけませんが、現代ではそんな若者も多いようです。今回は「当事者意識」について学びます。

【目次】

「当事者意識」が低いのは自己保身?
「当事者意識」が低いのは自己保身?

【「当事者意識」とは?基礎知識】

■意味

「当事者」とは、「その事柄に直接関係している人」、そして、「意識」は、ここでは、「自覚」や「態度」といった意味です。つまり、「当事者意識」とは、自分自身がその事柄に直接関係するとわかっていること、関係者であるという自覚のこと。どんな仕事であれ、どんな立場であれ、ビジネスシーンでは誰もがそれぞれもっているべき意識ですね。

■使い方

「当事者意識」は「ある」「ない」で語られたり、「当事者意識が低い」というように程度を示しながら使用します。どちらかというとネガティブな文脈で使われることが多い熟語です。


【「使い方」がわかる「例文」5選】

では、具体的にどのような文脈で使えるのか、例文を見てみましょう。

■1:「仕事はチームプレイだから、ベテランも新人も関係なく、全員が当事者意識をもって取り組むべきだ」

■2:「ひとりでも当事者意識が欠如していると、重大な事故を起こしかねない」

■3:「当事者意識をもたせるためにも、それぞれの役割をはっきり示したほうがよい」

■4:「当事者意識が低い従業員の士気を高めるのも、管理職の重要な仕事だ」

■5:「当社は従業員の当事者意識を育むためのプログラムを採用しています」


【「当事者意識」を言い換えると?対義語は?】

「当事者意識」は、「責任意識」「責任感」「主体性」などが類語となり、言い換えることができます。例えば「当事者意識が高い」を言い換えると、「責任意識が高い」「責任感が強い」「高い主体性」などとなります。

対義語は「第三者意識」や「部外者意識」「他人事(ひとごと・たにんごと)」などが当てはまるでしょう。「当事者」の対義はほかに「傍観者」が挙げられます。


【「英語」で言うと?】

「当事者意識」という熟語を示す英単語はありませんが、約束や義務、責務、責任などの意味をもつ[commitment]や、[sense of ownership]などで表すことができます。

・Employees have to work with sense of commitment.(従業員は当事者意識をもって仕事に取り組まなければならない)

・employees with low sense of ownership(当事者意識が低い従業員)

・He has a strong of ownership.(彼には強い当事者意識がある)


【「当事者意識」がもたらすメリット】

「当事者意識」の使い方がわかったところで、なぜ必要なのか解説しましょう。

■なぜ「当事者意識をもつ」ことがメリットなのか?

「当事者意識」の高い人は責任感があり、果たすべき自分の役割をしっかり理解しています。仕事に対してプロ意識も高いので、常にスキルアップを目指して努力を続けます。その結果、業務や作業の効率がアップしたりミスが少くなったりするなど、いいことだらけ。しかも他者に与える影響も大きいので、本人だけでなく、雇用主や上司にとっても好ましいのです。

■「当事者意識」を高めるには?

ところが、「責任を負いたくない」「出しゃばりたくない」「目立ちたくない」などといった思いから、「あえて当事者意識をもつことを避ける」人もいるようです。また、経験不足から何をすればいいのかわからず「もちたくても当事者意識をもてない」という人も。

そういったケースの場合、その人に「仕事はチームプレイである」ということを伝え、理解してもらうことが大切です。また、あなたが上司や先輩など、指導する立場であれば、「具体的な指示を与える」や「ある程度の決定権をもたせる」「結果をせかさない」「決断する時間を与える」「成果を正当に評価する」など、できることはいくつもあるはずです。

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5月の連休も明けて、日常のペースも安定感がでてくる時期、新社会人のみなさんも、自分の心地いい仕事スタイルを探る余裕もでてきたかもしれません。「当事者意識」は積極性につながるので、結果にかかわらず周囲からの評価は高くなります。どんな役割であれ、「当事者意識」を高くもって臨みたいものです。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『デジタル大辞泉プラス』(小学館)/『使い方のわかる 類語例解辞典』(小学館)/『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)/『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)/ :