あんぱんは、和菓子とパンの魅力を両方兼ね備えた最強のパンのひとつ。子どものころ、おやつによく食べた人は多いはず!

大人になってから食べると、あのちょうどいい甘さが仕事の忙しさや、人間関係のストレスなどで疲れた心を癒してくれますよね。そんな魅惑のあんぱん、食べるときは何気なく選んで袋から出し、そのまま口に運んでいませんか?

それでは、あんぱん本来のポテンシャルが発揮できていない可能性大! 実は食べ方次第では、さらにあんぱんをもっとおいしく食べることができるのです。

今回は、最もおいしくあんぱんを食べる条件を和菓子などを扱う通販サイト・あんこ百貨店から教えていただきました。選び方、食べ方はもちろん、一緒に正しい保存方法をご紹介いたします。

■最高においしいあんぱんを食べるための「7つ」の条件

(1)パンの生地がもっちりしたものを選ぶ

あんぱんのもちっとした皮の食感を味わって

パン屋に行って陳列されたあんぱんを見ると、どれを選べばよいのか悩んでしまいます。おいしいあんぱんを選ぶ際には、どこに気をつければよいのでしょうか。

「あんぱんは文明開化の盛んな時代に、酒饅頭をヒントにつくられました。多くのパンや酒饅頭には水分量が30%以上含まれています。ふたつとも水分量が多いため、やわらかい触感をしているのが特徴的です。これらの性質を持つあんぱんを選ぶには、パンの生地がふんわり、しっとり、もっちりしたものを選んでください」

具体的にいうと、どのような感触なのでしょうか。

「和菓子は『五感でおいしさを味わえるものだ』と言われています。あんぱんが持つ酒饅頭との共通点であるやわらかい触感。饅頭の皮のようなものを選ぶと、あんぱんの風合いをより楽しむことができます」

(2)あんこは滑らかなものを選ぶ

あんぱんの味の魅力と言えば、なんと言っても中身のあんではないでしょうか。あんこはどのようなものを選ぶのが、おいしく味わうためには最適なのでしょうか?

「中身のあんこが滑(すべ)らなものを選んでください。小豆を煮てつくるあんこには、多くの水分が含まれています。あんこは、パンの水分をある程度吸ってしまいます。その結果、パン生地によく馴染みやすいのです。あんこの舌触りが、粒でも漉しでも口どけがよいものを選ぶと、生地との相性をたっぷり堪能することができます」

(3)乳製品と組み合わせて食べる

餡子の旨味と、パン生地の食感を楽しめるあんぱんを食べるときに、何を合わせて飲めばよいのか悩んでしまう人も多いのでは? あんこ百貨店によると、あんぱんは乳製品との組み合わせがいいそうです。

「あんぱんは乳製品とよく合います。牛乳や生クリーム、バターやマーガリンなど、喫茶店やスーパー、コンビニでも、あんぱんと乳製品が組み合わせられた商品をたくさん見かけますよね」

(4)温めて食べる

レンジで温めてより芳醇な味わいを楽しんで!

一工夫するだけで、さらにおいしくなる方法もお聞きしました。

「さらにおいしく食べるおすすめの方法は、あんぱんを温めることです。先ほど、おいしいあんぱんを選ぶときに、お饅頭のようなものを選ぶのがポイントとおすすめしました。お饅頭の湯気がたったホカホカの状態は、格別においしいです。つまり、お饅頭のようにあんぱんを温めると、もっとおいしくいただけます。

さらに、電子レンジやトースターで温めて、生クリームやアイス、バターやマーガリン、クリームチーズなどの、溶けてしまう乳製品を添えて食べてみてください。溶けたミルクの風味が、ふかふかでしっとりもっちりしたパン生地と、甘さが増して滑らかになったあんことあいまって、より芳醇な味わいにしてくれます」

あんぱんが、口の中でとろけてしまいそうな、スイーツに早変わりしてしまう裏技ですね。

(5)コーヒーと一緒に食べる

あんぱんによく合う飲み物はコーヒー

そして温めたあんぱんは、コーヒーがよく合うそうです。

「このあんぱんとさらに合わせて飲んでいただきたいのが、コーヒーです。あんぱんは、温めるとより甘味を感じることができます。甘味と苦味のバランスが調和して、さらにあんぱんのおいしさが引き立ちます。はまること間違いなしの絶品の組み合わせです! ぜひコーヒーと一緒に味わってみてください」

(6)つぶして食べる

あんぱんはシンプルなパンですが、意外な食べ方でより一層おいしく感じられるそう。

「あんぱんはそのまま食べてもおいしいですが、ちょっとした工夫でさらにおいしく食べられます。あんぱんをつぶして食べてみると、やわらかいパン生地と中のあんこが、より馴染み、しっとりもっちり感がさらに味わえます」

(7)凍らせて食べる

ずらりと並んだパンのなかでもあんぱんは定番のおいしさ

潰す以外にも、あんぱんを凍らせるのもおすすめだそうです。

「温めて食べるのももちろんおいしいですが、凍らせてもおいしく食べられます。冷凍庫で凍らせてみてください。そのまま食べると、中身のあんこが小倉アイスのようになっています。少し解凍させたものは、半生状態になります。どちらも常温で食べたときとは、違った味わいを楽しむことができます」

ぜひ普通に食べないで、温めたりつぶしたり、凍らせたりしてみましょう!


■最高においしいあんぱんを楽しむための「3つの保存方法」

生菓子や和菓子と違い、日持ちするイメージのあんぱんですが、もちもちの食感を味わうには、できればすぐに食べてしまうのが一番です。

しかし、個数を多く購入した場合など、すぐには食べきることができないときでも、おいしさを損なわず食べることができたらいいのに、と思った経験はありませんか? 買っておいたあんぱんの風味を損なわずに保存するにはどうしたらよいかを、あんこ百貨店にお聞きしました。

(1)早めに冷凍する

食べ切れないときは冷凍庫へ

すぐに食べない場合は、あんぱんは生地にもあんこにも水分が多く含まれています。常温では劣化もしやすく、また、冷蔵すると水分が抜けてしまい、生地がパサつき、逆に日持ちもしません。より早く冷凍すれば、あんぱんの風味を損なわずに、おいしいまま保存することができます。

(2)密閉する

あんぱんをラップで包みます。空気に触れにくくさせてカビの繁殖を防ぎ、乾燥から守ります。さらに、食品保存用に使うジッパー付きの袋に入れます。冷凍庫の独特の臭いが移らないようにします。このように密閉することで、防腐効果や生地の乾燥を防ぐだけでなく、あんぱんの風味や質感も損なわずに保つことができます。

(3)個別に保存する

冷凍保存するときには、違う種類のあんぱんと一緒の袋に入れたりすることを避けてください。それぞれ生地に含まれる油脂分やパン特有の臭いなどが、移ってしまう可能性があります。ラップで包んでいたとしても、なるべくひとつひとつ、個々で保存することをお勧めします。こうすることで、あんぱんの風合いが守られます。

最後に、『あんこ百貨店』からアドバイスをいただきました。

「あんぱんは和菓子のお饅頭を思い浮かべて、選んでみてください。きっと、とっておきのおいしいあんぱんを見つけることができるはずです」

一口にあんぱんと言っても、食べ方や選び方で味は大違い。これを機に、手軽な朝食や夜食代わりに、ちょっとした仕事の合間のスィーツとして、いろいろな場面で、あんぱんをもっと楽しんでみてはいかがでしょうか?

あんこ百貨店
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(あんこひゃっかてん)「和菓子がもっと好きになる」をコンセプトに、日本各地のご当地和菓子や老舗あんこ菓子、話題の和スイーツなどを紹介するWEBマガジン兼通販サイト。メディアには出ない地域で愛される和菓屋さんのおいしい和菓子やとっておきの人気和スイーツ、知る人ぞ知る老舗製餡所がつくるあんこ等を厳選し紹介・販売するサイトで、同時に、大学講師や管理薬膳師による和菓子コラム、世界の郷土菓子とあんこのコラボレーションレシピを考案し紹介する企画「世界あんこ化計画」、和菓子関連の書籍紹介など、さまざまな和菓子に関するオリジナルコンテンツを配信し、和菓子の新しい魅力を伝えている。
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この記事の執筆者
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WRITING :
池守りぜね