「合戦」ってなんと読む?「がっせん」と読まない条件は?

明日、10月21日は『国際反戦デー』です。1966(昭和41)年のこの日、日本で、当時の米軍のベトナム戦争介入に反対する大規模な政治ストが行われ、この動きと呼びかけが全世界の反戦運動団体に広まりました。翌年の同日には、米国の首都でも10万人を超える規模の反戦デモが行われるまでになりました。ベトナム戦争終結後も「世界平和実現のための行動の日」として、世界各地で反戦活動や集会が行われる日となっております。本
日は「戦」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「合戦」ってなんと読む?

「合戦」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:この言葉単独で読むと、「○○合戦」と、名詞のうしろに付くケースと読み方が異なります。

「この地は、かつて、合戦の主戦場となった場所です」

かな4文字です。
かな4文字です。

...さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は... 合戦(かっせん) です。

単体で読むと「がっせん」と濁りません。
単体で読むと「がっせん」と濁りません。

「歌合戦(うたがっせん)」「応援合戦(おうえんがっせん)」など、名詞の後に「合戦」が付くと「がっせん」と1文字目が濁ります。しかし「合戦(かっせん)」単体の場合は、濁らないで読むのが正解です。例えば「関ヶ原の合戦」は「せきがはらのかっせん」で、「がっせん」とは読みません。お間違えのないように。

さて、2問目にまいります。

【問題2】「戦く」ってなんと読む?

「戦く」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「恐ろしさ、寒さ、興奮などのために、体や手足が震える」ことです。

「いまも、戦乱の恐怖に戦く子どもたちがいることを、忘れてはなりません」

「○○○く」。
「○○○く」。

...さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は... 戦く(おのの-く) です。

「戦」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「戦」という字の常用漢字の訓読みは「いくさ」「たたか-う」です。しかし「おのの-く」という読み方もあることから、この字が、戦そのものだけでなく、それが生む恐ろしさも同時に表現する字であることがわかりますね。

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本日は、10月21日『国際反戦デー』にちなんで、「戦」という字の入った日本語から、

・合戦(かっせん)

・戦く(おのの-く)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/東京新聞ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱