大きな数の単位、「兆」より上は?

明日、10月22日は『アニメの日』です。アニメといえば、いまや日本が世界に誇るコンテンツのひとつですが、日本初のカラー長編アニメーション映画『白蛇伝』が公開された1958(昭和33)年のこの日にちなんで、記念日が制定されております。アニメは、静止画をコマ撮りして動いているかのような表現をする...ということで、膨大な数の画像が必要になります。ということで本日は「膨大」という概念に関連した日本語クイズをお送りします。

【問題1】「夥しい」ってなんと読む?

「夥しい」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「量や数が非常に多い」「甚だしい」などの意味をもつ言葉です。

「一本のアニメ映画に、夥しい数の画像が使用されているのですね」

「○○○○しい」。
「○○○○しい」。

...さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は... 夥しい(おびただ-しい) です。

「多さの果て」というところでしょうか?
「多さの果て」というところでしょうか?

「夥しい(おびただ-しい)」、読めましたか?「おびただしい」という言葉は、もともと「怯えるほど湛(たた)えた(いっぱいにした)ような」という構成ではないか?という説が有力です。

さて、2問目にまいります。

【問題2】「兆」の次の単位って?

「億(おく、10の8乗)」「兆(ちょう、10の12乗)」の次にくる大きい数の単位(10の16乗)として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:穣(じょう)

2:垓(がい)

3:京(けい)

「兆」の上、「10の16乗」をいう単位はどれ?
「兆」の上、「10の16乗」をいう単位はどれ?

...さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は... 3:京(けい) です。

「兆」より上の単位は、日常ではなかなか使いませんね。
「兆」より上の単位は、日常ではなかなか使いませんね。

「兆」の上の単位は「京(けい、10の16乗)」です。その上が、選択肢にもあった「垓(がい)」で、これは「10の20乗」です。ちなみに、「垓(がい)」の上の単位(10の24乗)は、以下の画像の「じょ」と読む漢字なのですが、この字はなぜか、現在、デジタル漢字変換が不可能なので、画像で作成しました。

「10の24乗」の単位です。

この上の単位「10の28乗」が、選択肢1で登場している「穣(じょう)」です。

***

本日は、10月22日『アニメの日』にちなんで、「膨大」という概念に関連した日本語から、

・夥しい(おびただしい)

の読み方と、

・「兆」より大きい単位

についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本語源大事典』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字文化資料館』(大修館書店)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱