「襟帯」ってなんと読む?「えりおび」ではありません!
明日は10月23日ですが、2001年のこの日に発表された画期的な端末といえば…Apple社の初代『iPod』です。2022年にシリーズの販売が終了されておりますが、登場当時は「1000曲もの音楽を携帯して視聴できる画期的な端末」として世界を驚かせました。「音楽を持ち歩く」という発想を最初に具現化したのは、1979(昭和54)年に登場したソニー株式会社の小型カセットプレーヤー『ウォークマン』です。発売前、「録音機能のない端末は売れないのではないか」と危ぶまれたそうですが、「携帯でき、どこでも音楽を聴くことのできる小型・軽量の端末」というイメージを打ち出したことで、世界的な大ヒット商品となりました。『ウォークマン』という名称は現在も、同社のポータブルオーディオプレーヤーのシリーズ名として受け継がれております。本日は「携帯」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
…ということで1問目は「携帯」の「帯」という字の入ったクイズです。
【問題1】「襟帯」ってなんと読む?
「襟帯」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「着物の襟(えり)と帯(おび)」「(山が襟のように、川が帯のように取り巻く意から)山や川に囲まれて、敵の攻撃を受けにくい要害の地」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「和服は、襟帯をしっかり着つけることで、着崩れしにくくなります」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 襟帯(きんたい) です。
「襟帯」は、「着物の襟と帯」という意味でも使われますが、四字熟語「山河襟帯(さんがきんたい)…自然の地形が険しく守りに堅固な地形」の短縮語としても機能します。
さて、2問目は、「携帯する」ことの言い換え、「持」という字の入ったクイズです。
【問題2】「持代」ってなんと読む?
「持代」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「箸の、手で持つ部分」という意味の言葉です。
<使用例>
「お箸は、高い位置に持代を取ると、エレガントな印象よね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 持代(もちしろ) です。
箸の使い方は、和食の作法でも注目される部分です。「持代(もちしろ)」という言葉が自然に使えるとスマートですね。「持代(もちしろ」に対し、「箸の、食べ物などを挟む先端の部分」は「使い代(つか-い-しろ)」と表現します。
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本日は、ポータブルオーディオプレーヤーの歴史に触れながら、
・襟帯(きんたい)
・持代(もちしろ)
などの読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/Sonyホームページ/AV Watchホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱