「棒球(ぼうだま)」ってどういうタマ?
明日、10月28日は『豆腐バーの日』です。10(とう)2(ふ)8(バー)の語呂合わせですが、みなさま「豆腐バー」とはどんなものか、ご存知でしょうか? 「豆腐バー」とは、植物性たんぱく質を高配合した、棒状の豆腐のような携帯食品で、サラダチキンのようにいろいろな味付けがあり、昨今はコンビニエンスストアなどにも置かれ、注目されています。植物性原料ということで環境にも優しく、忙しいときやダイエットの味方になりそうですね。ということで、本日は「棒」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「棒球(ぼうだま)」ってどういうタマ?
野球で、俗に「棒球(ぼうだま)」と言えば、どんな球種のことでしょうか? 以下の選択肢のなかから正しい説明を選んでください。
1:威力のない直球
2:捕球できない暴投
3:ピッチャーフライ
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:威力のない直球 です。
野球の用語は、詳しい方は当たり前に使うものの、知らないとわからない…という表現も多いですね。「棒球」とは、投手が力むなどしてうまく投げられなかったような「威力のない直球」を指し、打者にとって打ちやすい投球を指します。「棒」という言葉は「棒立ち」などと使われるように「そのまま、工夫もなくただまっすぐ」という意味でも使われます。ですから「棒球」は「ただまっすぐなだけの投球」というようなニュアンスになります。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「先棒」ってなんと読む?
「先棒」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「他人の手先となって行動すること。また、その人」などの意味で使われる言葉です。
<使用例>
「まさか彼が、専務の企みの先棒を担いでいたとは…見抜けなかったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 先棒(さきぼう) です。
「先棒(さきぼう)」は、もともと、昔の移動手段としての乗り物・駕籠(かご)を担ぐ際「棒の前のほうを担ぐこと。また、その人」を言う言葉です。駕籠に載る客の言う通りの場所に運ぶことから「他人の手先となって行動すること。また、その人」という意味でも使われるようになりました。混同しやすい言葉に「先鋒(せんぽう)」がございますが、こちらの「鋒(ホウ)」は「ほこさき」を意味する字で、「先鋒(せんぽう)」は「戦闘の際に部隊の先頭に立って進むもの」「運動・主張などの先頭に立つもの」「団体戦で最初に戦う人」という意味です。「先棒(さきぼう)」とは成り立ちから違う言葉で、「先棒(さきぼう)」のほうは「片棒を担ぐ手下」というような、主体よりも小者感のあるニュアンス。しっかり区別しましょう。
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本日は、10月28日『豆腐バーの日』の情報をご紹介しながら、「棒」という字の入った日本語から、
・棒球(ぼうだま)
という野球用語の意味と、
・先棒(さきぼう)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱