三半規管を鍛えることで体がしなやかに、パフォーマンスが向上する!
三半規管とは内耳にあり、平衡感覚をつかさどる重要な器官です。「前半規管」「外側半規管」「後半規管」という3つの管で構成され、それぞれにリンパ液が満たされています。体が動くとリンパ液が流れ、その流れをセンサーのように感知して、体がどの方向に回転しているのかを把握できるのです。
フラフラする、めまいがする、体のバランスがとりづらくなる…これは睡眠不足やストレスによって三半規管の機能が低下している可能性あり。また、子供の頃は平気だったジェットコースターが大人になってから苦手になってしまうのは、加齢による三半規管の機能低下によるものなのです。
三半規管がしっかり働くためには、十分な血液が届くことが大事。しかし、日常的にストレスが多いと、体を緊張させる交感神経が優位になり、「アドレナリン」という興奮性のホルモンが分泌される影響で血管が細くなり、血液の流れが悪くなるのですが、その状態が続くと、三半規管の働きも低下してしまうのです。
エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、解決策は三半規管に刺激を与えて、血流をアップさせるためのトレーニングを取り入れること。今回お伝えするのは。首を動かすだけのとても簡単な方法なのに、自律神経のバランス向上にも繋がるので、メンタルケアにも効果的。そして三半規管の機能が整うと、デスクワーク、運動不足が原因で固まっていた体がしなやかになります。トレーニングの効果を実感しやすくするために、初めに体の可動域をチェックしておくのがおすすめですよ。
■Step1:体の可動域を確認
三半規管の機能が改善されると体がしなやかになります。トレーニングの効果を実感しやすくするために、初めに体の可動域をチェックしておきましょう。両腕を前に出して、手のひらを合わせたまま、左右に体をねじります。このときの可動域を覚えておきましょう。
■Step2:目をつぶったまま、首を左右に5回振る
必ず目をつぶって行います。左右に振るのを1セットとして、これを5回行いましょう。
目をつぶってトレーニングを行うことで、視覚情報に頼らずに平衡感覚を鍛えることができ、効果的に三半規管の機能が強化されます。
■Step3:目をつぶったまま、頭を上下に5回振る
次に、頭を上下に振ります。上下を1セットとして、これを5回行いましょう。
■Step4:目をつぶったまま、頭を左右に5回倒す
次に、頭を左右に倒します。左右を1セットとして、これを5回行いましょう。
■Step4:最後に可動域をもう一度チェック
初めに行ったように両腕を前に出して、手のひらを合わせたまま、左右に体をねじります。可動域が大きく広がっているのを実感できることでしょう。
【まとめ|めまいや気分の落ち込み対策に!三半規管トレーニング4か条】
1)フラフラする、めまいがする…これは睡眠不足やストレスで三半規管の機能が低下している可能性あり。
2)大人になってからジェットコースターが苦手になるのも加齢による三半規管の機能低下によるもの。
3)解決策は三半規管に刺激を与えて、血流をアップさせるためのトレーニングを取り入れること。
4)固まっていた体がしなやかになる効果もあるので、体の可動域も広がる。
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以上、「めまいや気分の落ち込み対策に!三半規管トレーニング」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は12月7日の更新です。お楽しみに!
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子