着物で楽しむ東京散策のおすすめは、伝統のある建物と個性豊かな新しさが混在し、どこかミュージアムのような趣のある日本橋や銀座、清澄白河エリア。
雑誌『Precious』1月号では、【小粋にぶらり、アートフルな東京歩き】と題し、かしこまりすぎず、スマートに上品な印象を与えてくれる着物の装いをお届けしました。
本記事では、大政 絢さんがまとう着物スタイルを一挙にご紹介します。
■1:シンプルな結城紬に豊かな柄の藍色の帯で上品にセンスアップ
美しく、ふっくらと暖かで着心地がよく、「紬の王様」とも呼ばれる結城紬の着物。菱形の背景に蝶が舞い、梅の花が彩る、重要無形文化財保持者、玉たま那な覇は有ゆう公こう氏の琉球紅型の帯で軽やかに洗練された装いに。
■2:「銀座の柳」から生まれた穏やかな草木染の紬は、幾何学模様の帯でモダンに
銀座の街路樹の柳を染料にした「柳染」から生まれた、深みのある黄緑の彩りが美しい紬。「森林浴」と題された、樹々の鼓動を幾何学に映し出すような帯を合わせ、小粋に。
■3:ニュアンスのある白の着物を選ぶなら、白大島。伝統ある着物を今の気分で
近頃人気の白の着物で注目したのは、ひらひらと揺れるような大小の花モチーフが印象的な、本場・奄美大島の白大島。明るい黄色の縞模様の帯は、江戸時代に生まれ、現代的な感性を加えた「吉野間道」。小物は、帯の中の差し色からとると、まとまりが生まれる。
■4:ひなげしの帯を主役にした装い。無地の紬を華やかに、自分らしく
3色の糸を用いて生まれた、糸の節やハリのある生地感が温もりを宿す茶系の紬は、帯の合わせ方でさまざまな表情を楽しめる一枚。新春の弾む心を託すように、アートのような存在感を放つひなげしの花の帯を合わせて。
■5:大人に映える、落ち着いたピンクの江戸小紋。梅が彩る帯で麗しく
格式のある「江戸小紋三役」のひとつ、行儀模様の小紋は、甘すぎないピンクの色も絶妙。新しい年、塩瀬の生地に京友禅で梅を描いた帯で優美に。パールの帯留で上品に仕上げて。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 熊澤 透
- STYLIST :
- 青木貴子(WHiTEBOX)
- HAIR MAKE :
- 川原文洋(UM)
- MODEL :
- 大政 絢(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子、喜多容子(Precious)
- 着付け :
- 石山美津江