【目次】

【「道の駅の日」とは?】

■「いつ」?「誰が」決めた?

4月22日は「道の駅の日」です。一般社団法人・全国道の駅連絡会が制定し、一般社団法人日本記念日協会によって、認定・登録されています。

■全国道の駅連絡会ってどんな団体?

「道の駅」に関する情報交換や相互連携などを行い、「道の駅」の質とサービスの向上に努める団体です。

■日付の「由来」は?

「道の駅の日」を4月22日に、また、同日から28日までを「道の駅週間」として制定した経緯について、全国道の駅連絡会は以下のように説明しています。

1)1993年4月22日に、第1回の登録として、103の道の駅の登録が建設省(現国土交通省)に行われたこと。
2)全国的に幅広く認知されている「道の駅」にも記念日を求める声が多かったこと。
3)比較的気候が安定していることから、観光等交流活動が活発になる時期であること。
4)継続的な「週間」としたほうが、利用者・道の駅両者にとって、更なる賑わいの創出の一助になること。

■「目的」は?

道の駅制度が開始されてから、現在全国の「道の駅」は1200駅を超えています。地域の窓口として、あるいは地域活性化の拠点として、「道の駅」はさまざまなかたちで活躍しています。記念日を制定することで「道の駅」間の連携強化や各駅の販売促進、さらなる活気を呼び込むことが目的です。


【ビジネス雑談に役立つ「道の駅」の雑学】

■そもそも「道の駅」って何?

「道の駅」の設置者は市町村などで、国土交通省道路局に申請・登録されています。安全で快適に道路を利用するための道路交通環境の提供と地域の賑わい創出を目的とした施設で、「地域と共につくる個性豊かな賑わいの場」を基本コンセプトとしています。

■「道の駅」のデフォルト設備は?

「道の駅」は、基本的に3つの機能を備えています。24時間無料で利用できる駐車場、トイレなどの「休憩機能」、道路情報、観光情報、緊急医療情報などの「情報提供機能」、文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」です。駅ごとに地方の特色や個性を表現し、文化などの情報発信や様々なイベントを開催することで、利用者が楽しめるサービスも提供していますよ。

■2024年度人気ランキング上位の「道の駅」は?

「道の駅」は、近年、休憩利用やおみやげの購入だけでなく、併設されたキャンプ施設や温泉施設など、ドライブの目的地としても注目を集めています。旅行情報誌「じゃらん」(リクルート)が、全国道の駅グランプリ2024年度版を発表しています。その上位をご紹介しましょう。

第1位 宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」
2024年度第1位に輝いたのは、例年上位をキープしている宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」。ここは農家直送の新鮮野菜や特産品、そして惣菜まで、圧巻の品揃えを誇り、年間300万人以上が訪れる東北屈指の道の駅です。大崎初のイノシシ加工肉「OSAKI GIBIER(大崎ジビエ)」、「五福の伊達ちゃんKitchen」の地元食材を使用した定食やラーメン、カレー、蕎麦など、大崎市の魅力が満喫できますよ!

第2位 群馬県「道の駅 川場田園プラザ」
第2位は「遊べる食べられる」がコンセプトの「道の駅 川場田園プラザ」。広大な敷地には、道の駅内の工房で加工しているヨーグルトを使用した「ソフトクリームCOWBELL」や「田園プラザベーカリー」など、「食」の専門店が点在し、一日ゆっくり過ごすことができます。ドライブ途中の休憩だけでなく、レストランでの食事やテイクアウトメニューなど、「道の駅」そのものを目的に訪れる人が多いのも特徴です。

第3位:山形県 「道の駅米沢」
東北中央自動車道の米沢中央ICからもほど近く、山形県米沢市の玄関口ともなる「道の駅米沢」。レストランやフードコート、ファストフードコーナーには米沢牛メニューが豊富。しかも、ご当地価格で味わうことができるのが魅力。人気のひとつ、米沢りんごを使用した道の駅オリジナルアップルパイは、半年で約1万箱の販売という実績を誇る、地元民にも愛されているスイーツです。
 

第4位:北海道 「道の駅花ロードえにわ」
「道の駅花ロードえにわ」は、地元の食材を使ったパンや恵庭産放牧豚「こな雪とんとん」を使ったオリジナルカレーなど、地元ならではの特産品が盛りだくさん。隣接する「花の拠点 はなふる」も、ガーデンエリアに四季折々の花々が咲き誇り、新しい観光スポットとして親しまれています。花と緑、食に買い物と、もりだくさんに楽しめる道の駅です。北海道の「道の駅」としては、6位にも「道の駅 なないろ・ななえ」がランクインしており、道内だけで127施設を有するエリアでの支持率の高さがうかがえます。

第5位 岩手県 「道の駅 遠野 風の丘」
民話の里として知られる遠野の玄関口となっている「道の駅 遠野 風の丘」は、風車が目印。六角牛山を望み、猿ヶ石川を眼下にした小高い場所に位置し、展望デッキからは田園風景が一望に。フードホールでは三陸魚介や遠野名物バケツジンギスカンのほか、蕎麦、団子、おにぎりなど、地元のソウルフードも楽しめますよ。

■「道の駅マルシェ」の人気商品は?

全国道の駅公式オンラインショッピングサイト「道の駅マルシェ」では、オンラインで全国にある「道の駅」の人気商品を購入できますよ。ジャンルはスイーツから野菜、果物、お酒、粉物、乳製品、レトルト食品と、100品目以上が揃ってバリエーション豊か。そのなかから、人気商品をご紹介します。

1)「道の駅むなかた」限定 宗像産いちごを堪能! 人気の博多あまおう贅沢スイーツ 3種セット 6,480円。

2)「道の駅むなかた」限定 宗像産あなごをふんだんに使用! 宗像あなごめんべい(小) 6個セット 5,400円。

3)「道の駅 南信州とよおか」マルシェ限定 3種ジュースセット(とよマルかあちゃんギフト1) 3,456円。

■「道の駅」に関係する記念日はほかにもある?

・7月16日:道の駅なないろ・ななえの日  

「道の駅なないろ・ななえの日」は北海道函館市に隣接する七飯町(ななえちょう)の一般社団法人七飯町振興公社が制定した記念日です。「道の駅なないろ・ななえ」は七飯町の新鮮野菜や特産品、お土産などを扱い、町の文化や情報発信の場として人気の道の駅。さまざまな「道の駅ランキング」で上位に選ばれる名所として知られています。「道の駅なないろ・ななえの日」は、「道の駅なないろ・ななえ」をより多くの人に知ってもらうことを目的に制定されました。日付の由来は、なな(7)い(1)ろ(6)と読む語呂合わせから。

***

旅の「休憩所」としてだけでなく、今やレジャーの目的として人気上昇中な「道の駅」。地域振興の目的も伴う「道の駅」は店側にとっても出店が難関なため、はずれが少ないと評判です。この春、どこかに出かける予定があれば、ご当地グルメが楽しめる「道の駅」をピックアップして出かけるのもいいですね。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /一般社団法人日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp) /道の駅公式ホームページ(https://www.michi-no-eki.jp/topics/views/682) /一般社団法人 全国道の駅連絡会(https://michieki-day422.com) :