働き方が多様に変化しても、ビジネスへの真摯な姿勢を表すのに、ベーシックスーツは最も有効!

そこで、雑誌『Precious』5月号では【新しい時代を駆け抜ける「プレゼンスーツ」の名品】と題し、スーツづくりに一家言あるブランドで、エグゼクティブの知性と個性が輝くとっておきの一着を調査。ディテールやデザインにさりげなく今のムードを薫らせた名品スーツの魅力を、余すところなくご紹介しました。

今回は、存在感のある名品スーツをまとめてお届けします。

◾️1:Celine(セリーヌ)|クラシック&モダンなデザインで端正スーツの更新感をアピール!

ウエストコートを備えた3ピーススーツは、遠目からも佇まいがスマート! ビジネスシーンにおいては、マストでおさえて正解です。

英国風のひねりをきかせた「セリーヌ」のスーツは、クラシカルななかにも大人にちょうどいいモード感をミックス。優しげなシルエットのウエストコートはフェミニンなブラウスとも相性がよく、堅い印象のスーツを和らげる役割も。

上質なウールフランネルのピンストライプからも、エグゼクティブにふさわしい品格が漂って。

ジャケット_1,パンツ_1
ジャケット¥445,500・ウエストコート¥176,000・パンツ¥198,000/予定価格(セリーヌ ジャパン〈セリーヌ バイ エディ・スリマン〉)

着丈に長さのあるジャケットは、程よくウエストシェイプされたデザイン。フレアラインのパンツと相まって、キレ味もたっぷり。

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◾️2:Jil Sander(ジル サンダー)|ポジティブムードを誘うクリーンなボクシーフォルム

研ぎ澄まされたデザインのなかに、モードのエッセンスが散りばめられた「ジル サンダー」らしいスカートスーツ。ニュアンス豊かなピーチカラーも、周囲に親しみやすさを印象づけて。

ボクシーシルエットのジャケットを彩る幅広のラペルやスタンドカラーの襟ぐり、フロントのコンシール(隠し)ボタンなど、計算されたディテールも秀逸。クロップド丈のジャケットに合わせたミディ丈スカートは、両サイドにボックスプリーツを施すことで甘さも抑えられ、軽快な雰囲気。

ジャケット_2,スカート_1
ジャケット¥522,500・スカート¥368,500(ジルサンダージャパン〈ジル サンダー〉)

2枚のバージンウール地を1枚に縫い立てた、高級感溢れるリバー仕立てのスカートスーツ。ジャケットは、総裏仕様。

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◾️3:Giorgio Armani(ジョルジオ アルマーニ)|しなやかさに差がつく!ボーイフレンドフィット

体をゆったり包み込むアンコンストラクテッド(脱構築)スーツに定評のある、「ジョルジオ アルマーニ」。

今季の新作では、カジュアルなボーイフレンドフィットに、肌を滑るようなリッチ感とナチュラルな風合いが魅力のウォッシュドテクノシルクを使用。チベットの自然から着想したという奥行きのあるカラーも相まって、エフォートレスなスーツスタイルが味わえる。

それぞれ単体でも活躍でき、シワにもなりづらいため、出張や長時間の移動に手放せなくなることは必至。

ジャケット_3,パンツ_2
ジャケット¥583,000・パンツ¥396,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)

比翼仕立てのフロントが、ミニマルなデザインを引き立てる。ノーベントでありながら、立体的なパターンメイキングで動きやすく快適。

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◾️4:Loro Piana(ロロ・ピアーナ)|圧倒的なオーラを放つ洗練のダブルブレスト

「ロロ・ピアーナ」のイノベーティブな素材開発によって生まれた、リネンクレープ地のダブルブレストスーツ。撚り合わせたイタリア製のムリネ糸が生地に表情を加え、ヘリンボーンのモチーフと色彩を際立たせて。クラシックなリネン生地よりもシワになりづらい特性をもつファブリックは、汗ばむ季節のビジネスシーンにぴったり。

ハイウエストパンツは、内側に配したウエストバンドでフィット感も抜群。生地に程よくボリュームがあるため、エレガントな落ち感も楽しめる。

ジャケット_4,パンツ_3
ジャケット¥653,400・パンツ¥317,900(ロロ・ピアーナ ジャパン)

ヒップをすっぽり覆うロング丈ジャケットはウエストの高め位置でゆるやかに絞られ、ワイドパンツとのバランスを綿密に計算。パンツは巧みなプリーツによって、歩くたびに優雅なドレープを描く。

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◾️5:Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)|程よい緊張感が心地いいセンシュアルな曲線美

2025年春夏コレクションのテーマ「イタリアン・ビューティー」から誕生した、潔いほどセンシュアルなスーツ。

クロップド丈のジャケットとペンシル型スカートが互いを引き立て合うように、スマートな縦長ラインをつくり出す。ソフトな風合いのウールクレープはストレッチが効いているため、コンパクトでありながら快適な着心地。

「ダッチェスサテン」と呼ばれる最高級シルクのパイピングやくるみボタンが、フォーマルなビジネスシーンに控えめなラグジュアリーを演出して。

ジャケット_5,スカート_2
ジャケット¥561,000・スカート¥204,600(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)

優雅な曲線を描く小ぶりのノッチドラペルが、フェミニンかつエレガントな印象を与えて。旬が薫るクロップド丈のジャケットは、ボタンを開けてラフに着崩しても様に。

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◾️6:Max Mara(マックスマーラ)|巧みなテーラリングが光るフェザーライクな着心地

まるでシャツをまとっているかのようなリラクシーな着心地のスーツは、メンズのテーラリングに由来する「マックスマーラ」の『サルトリアーレコレクション』の新作。

通常よりも2倍以上の時間をかけて仕立てられるスーツは、ジャケットの骨格ともいえる芯地に、馬のたてがみとキャメルの毛を使用。さらに襟周りには130本の手縫いステッチを施し、完璧なプロポーションを追求。

さりげなく内ポケットを低めの位置に設定することで、バストラインを美しく魅せる設計に。

ジャケット_6,パンツ_4
ジャケット各¥500,500・パンツ各¥149,600(マックスマーラ ジャパン)

平織りのバージンウールを用いて仕立てられたスーツはシワになりづらく、ストレッチもきいているため一日中着用していてもノンストレス。ハーフライニングのため、ロングシーズン活躍。

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※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
小池紀行(CASK)
STYLIST :
三好 彩
EDIT :
兼信実加子、安村 徹(precious)