連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する『Precious』連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、“苺専門家” として、完熟の苺をおいしく食べるためのお菓子づくりを探求し、農業研究機関などへの苺開発のアドバイザーも務める「ミュウ」代表取締役の渡部美佳さんにインタビュー!
「これからは、もっと世界の人たちにも日本の苺を食べてもらえるような活動をしていけたら」と、“苺道” をまい進する渡部さんに詳しくお話しをうかがいました。
【Kyoto】専門家、苺の道をまっしぐら!苺の可能性を大きく広げたい

烏丸御池にある「メゾン・ド・フルージュ苺のお店」。ショーケースに並ぶたくさんのお菓子の横には、使用している苺の品種と産地が記されたカードが置かれている。おすすめは「プレミアムショートケーキ」。4層に苺をたっぷりサンド、スポンジ部分には苺の果汁を染み込ませてある。苺そのもののおいしさと、すべてが渾然一体となった濃厚な苺ミルクの味わいに、口の中が幸せでいっぱいに。
「生でそのまま食べてほしい苺、生クリームと合わせるとおいしさが引き立つ苺…。それぞれの特徴を使い分けてつくっています。日本は世界のなかでも苺大国で、登録されているだけでも約300品種もあるんですよ。それに、同じ品種でも食べる時期によって味は違ってくる。いちばん得意な時期があるんです。そういうことも少しずつ伝えていけたら」
友人が開いた苺専門店を手伝う形で始まった渡部さんの “苺道”。「特別好きというわけではなかった」けれど、「苺だけならどうにか極めることができるかも」と思った。
「ふたりでなんでもやりました。つくる、売る、企画する。お菓子づくりも初めてだったから仕事の合間に教室にも通って。10年ほどやってから、今のお店をオープンしました。苺って、完熟がおいしいんです。だからうちでは、苺農家さんが孫に食べさせたいと思ういちばんおいしい完熟状態でどさっと送ってもらう。手間がかかるサイズ分けも、形のきれいさも求めません。そういう流通があってもいいんじゃないかなと思っています」
品種開発のためのアドバイスも行う。苺の香りや味を考慮し、生クリームなどの油分との相性や焼き込んだときの水分量など、どんな加工をすると特徴が活かされるのかを検証し伝える。渡部さんはそれを「伴走」と例えた。
「苺の可能性を広げたい。ショートケーキも苺大福も日本で生まれたお菓子です。これからは、もっと世界の人たちにも日本の苺を食べてもらえるような活動をしていけたら」
◇渡部さんに質問
Q. 朝起きていちばんにやることは?
ベランダの植物に水をやって状態を観察。
Q. 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「会うと元気になる」。何かの役に立てているな、と思えると、もっと頑張ろうという気持ちになります。
Q. 急にお休みがとれたらどう過ごす?
山を駆け巡ったり、海へダイビングに行ったり、自然にどっぷり。
Q. 仕事以外で新しく始めたいことは?
音楽でセッションをできるようになりたい。ピアノやサックスなど楽器はやっていたので。
Q. 10年後の自分は何をやっている?
炭か墨を使って苺の世界観を表現した絵を描きたい。モノクロのほうが想像の世界のなかで色が出てくるように思います。
Q. 自分を動物にたとえると?
ぺンギン。何回失敗してもチャレンジを続けるところが似ている。
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- PHOTO :
- 香西ジュン
- 取材 :
- 木佐貫久代