年々気温が著しく上昇する夏は、家で過ごす時間もおのずと多くなります。家は最高の寛ぎの場だから、快適に過ごせる環境づくりは最優先にしたい!

雑誌『Precious』8月号では、【夏の家時間が満たされる「暮らしのアイディア」】と題し、少しの工夫で五感から満たされるような、そんな心地いい暮らしのヒントをお届けしました。

今回はその中から、イラストレーター・緒方 環さんのセンス溢れる暮らしの工夫をご紹介します。

暑い夏を美しくしなやかに過ごすために。お気に入りの空間にひとさじの涼感溢れるエッセンスをプラスして、快適なサマータイムを!

緒方 環さん
イラストレーター
多摩美術大学卒業後、2年間のパリ滞在を経て、創作活動に。SUMIGAを創出し、国内外のアパレル、コスメブランドへの作品提供を行う。雑誌や書籍の装画などでも活躍。

素敵な人から学ぶ「暮らしのセンス」拝見!

酷暑でも軽やかに暮らしている人は、夏時間の過ごし方から空間づくり、インテリアアイテムまで上手に涼感を取り入れているもの。どんな空間に、どんな工夫を凝らしているのか。そのセンス溢れる実例を見せてもらいました。

水、植物、伝統工芸をミックスして情緒あるコーナーに

家具_1
浅草の桶職人・三浦玉舟さんによる金魚桶は、10年ほど前に直接工房に伺って譲ってもらったもの。

季節の香りや天窓から差し込む日の傾きなど、都心でも四季折々を感じることを大切にしている緒方さん。夏の逸品は、職人による金魚桶。金魚などを飼育して粋なインテリアとして楽しんでいたものを、昨年から2匹の猫と暮らすようになり、今年からは水トクサを入れて眺める暮らしに。

「壁には自作の夏らしいSUMIGAを飾って。絵もお軸のように季節で掛け替えるようにしています。インドの青銅器や蚤の市で手に入れた水滴を合わせれば、夏のミックススタイルの完成です」

家具_2
もう25年ものという睡蓮の花。美しく花開くことで、毎年、夏の訪れと終わりを知らせてくれるそう。

※掲載アイテムは、すべて私物です。

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EDIT&WRITING :
兼信実加子、安村 徹(Precious)
取材・文 :
本庄真穂
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