年々気温が著しく上昇する夏は、家で過ごす時間もおのずと多くなります。家は最高の寛ぎの場だから、快適に過ごせる環境づくりは最優先にしたい!

雑誌『Precious』8月号では、【夏の家時間が満たされる「暮らしのアイディア」】と題し、少しの工夫で五感から満たされるような、そんな心地いい暮らしのヒントをお届けしました。

今回はその中から、『モダンリビング』プロジェクトディレクター・下田結花さんのセンス溢れる暮らしの工夫をご紹介します。

暑い夏を美しくしなやかに過ごすために。お気に入りの空間にひとさじの涼感溢れるエッセンスをプラスして、快適なサマータイムを!

下田結花さん
『モダンリビング』プロジェクトディレクター
『モダンリビング』編集長を経て、2025年より現職。インテリアコーディネーターを育成する「MLクラブ」、個人邸のインテリアのスタイリングを手掛ける「MLスタイリング」を主宰。

素敵な人から学ぶ「暮らしのセンス」拝見!

酷暑でも軽やかに暮らしている人は、夏時間の過ごし方から空間づくり、インテリアアイテムまで上手に涼感を取り入れているもの。どんな空間に、どんな工夫を凝らしているのか。そのセンス溢れる実例を見せてもらいました。

夏の照明は暗めがいい。スタンドライトを活用して

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部屋全体の照明は落とし、窓際に並ぶスタンドライトを灯して。壁や床に落ちる影まで美しい。

都内と北海道・東川町にて二拠点暮らしを実践する下田さんは、涼を取る照明の工夫を教えてくれました。

「気だるさを感じる夏の夜は、照明を少し落として、体感温度を下げてみるのはいかがでしょうか。今はポータブルの照明器具も増えているので、フィットする場所を探し、その陰影を味わってみてください」

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“ブレイクスタイル”はヨーロッパの邸宅のような雰囲気に。

さらなる提案は、カーテンの素材をリネン素材に替えてみること。「カーテンは面積が多いので、部屋の空気感がグッと涼やかになるはず。おすすめは丈を少し長めにして、床にドレスのようにたわませる“ブレイク”。室内の冷気を外に逃がしにくく、上品なムードも楽しめます」

東川町では、朝、庭に出てベリーを摘むのが日課。ガラスの器で涼やかに!

※掲載アイテムは、すべて私物です。

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EDIT&WRITING :
兼信実加子、安村 徹(Precious)
取材・文 :
本庄真穂
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