年々気温が著しく上昇する夏は、家で過ごす時間もおのずと多くなります。家は最高の寛ぎの場だから、快適に過ごせる環境づくりは最優先にしたい!

雑誌『Precious』8月号では、【夏の家時間が満たされる「暮らしのアイディア」】と題し、少しの工夫で五感から満たされるような、そんな心地いい暮らしのヒントをお届けしました。

今回はその中から、テキスタイルデザイナーで「lagom」オーナーの須長みちよさんのセンス溢れる暮らしの工夫をご紹介します。

暑い夏を美しくしなやかに過ごすために。お気に入りの空間にひとさじの涼感溢れるエッセンスをプラスして、快適なサマータイムを!

須長みちよさん
テキスタイルデザイナー、「lagom」オーナー
軽井沢にあるライフスタイルショップ「NATUR terrace」と、御代田町にある「lagom」の運営に携わる。またパートナーとともに障がいのあるクリエイターのデザイン活動を支援する「konst」を立ち上げる。

素敵な人から学ぶ「暮らしのセンス」拝見!

酷暑でも軽やかに暮らしている人は、夏時間の過ごし方から空間づくり、インテリアアイテムまで上手に涼感を取り入れているもの。どんな空間に、どんな工夫を凝らしているのか。そのセンス溢れる実例を見せてもらいました。

吹き抜ける風を感じるべく家具を夏仕様にレイアウト

家具_1
窓を大きく、仕切りを少なくして。

自然を身近に感じるため、季節に応じて、家具の配置換えをすると語るのは、軽井沢で暮らす須長さん。

「春はデイベッドを陽だまりに、秋はデスクを紅葉に向けて、冬はストーブ周りで団欒を。そして夏は森がにぎやかになる季節。鳥や虫たちの声、吹き抜ける風を室内にたっぷり取り入れるべく、ダイニングセットを窓のそばに移動することもあります」 

家具_2
自然と一体化するような家に。

家具デザイナーであるパートナーによるハンドル付きスツールほか、室内に多くのグリーンもあり、有機的なムードに包まれているのも印象的です。

「風が葉を揺らすと、森と室内がつながったような感覚に。そんなことが夏の幸福感へと導いてくれます」

家具_3
折りたたみの椅子やハンドルの付いたスツールは、パートナーデザインのプロトタイプで、すぐ庭へ持ち出すことができる。スウェーデン人の思想家、エレン・ケイの考え方など、北欧のライフスタイルがデザインの源に。

※掲載アイテムは、すべて私物です。

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EDIT&WRITING :
兼信実加子、安村 徹(Precious)
取材・文 :
本庄真穂
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