目の前に広がる青い海と空を眺め、波の音に耳を澄ませながら、ゆったりと温泉に浸かる…。息をのむほど美しいオーシャンビューは、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
そんな贅沢な時間を過ごせる宿を、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんが厳選! 短期集中連載でご紹介します。今回お届けするのは、徳島県鳴門市にある「ホテルリッジ」です。

公式サイト
森と海に囲まれたプライベートオアシスで自然に溶け込む極上ステイ
鳴門駅から車で約20分、徳島空港からは車で約30分。「ホテルリッジ」は、瀬戸内海国立公園内の高台に位置し、鳴門海峡を眼下に望む総客室数9戸のプライベートオアシス。7万坪の広大な森の中に、宿泊棟、スパ施設、レストランなどが点在し、安らかな開放感にひたる休日を約束してくれます。

「こちらの宿のコンセプトは、“五感の至福”。森に囲まれた高台という絶好のロケーションで、海を眺め、鳥のさえずりや波音に耳を傾け、潮風を感じ、そして瀬戸内の贅を尽くした美食を味わう…という心身共に満たされる特別な旅時間を過ごせる環境です」(植竹さん)

「お食事に定評のある宿ですが味覚が満たされるだけでなく、実は地下1500メートルから汲み上げた自家源泉があり、宿泊者専用のスパ施設でその湯を堪能することもできます。泉質は、単純温泉。肌によくなじむ優しい浴感の湯で、湯温も程よく、ずっと浸かっていられるような心地よさです」(植竹さん)

「開放的な空間に内湯と露天風呂、チェアを設えたデッキがあり、天候によっては大鳴門橋や淡路島まで見渡せることもあります。もともと客室数が少ない上、お料理を目当てに訪れるゲストが多いためか、温泉が混み合うこともありません。ときどきデッキで一休みしながらのんびりリゾート気分にひたりつつ湯浴みを楽しむことができました」(植竹さん)


客室は、3つのタイプに分かれ、和奏2室(各65平米)、洋奏6室(各65平米)、そして贅奏スイート 1室(120平米)の計9室で全室オーシャンビュー。特に1室限りの「贅奏スイート」は、窓一面に瀬戸内海と緑豊かな島々が織りなす壮大なパノラマビューが広がり、非日常へと誘われます。

窓を開けてテラスに出れば、瀬戸内の自然をより間近に感じることができ、刻々と変わる空と海の色彩を眺めるのはまさに至福。日常の喧騒を離れ、ゆるやかな時間に身を委ねるうちに心身が浄化されるのを実感できることでしょう。

創作フレンチも和懐石も絶品!瀬戸内の恵みをこだわりの空間で味わう
こちらの宿には、「カリフォルニアテーブル」と「万里荘」という2つの特色あるレストランがあり、それぞれ異なる雰囲気と料理でゲストをもてなします。

まず、カリフォルニアテーブルは、 瀬戸内海の旬の食材を取り入れた創作フレンチを提供。新鮮な地元の恵みを軽やかで洗練された味わいに仕上げたコース料理が好評です。また、鳴門の穏やかな陽光を感じられる空間も魅力で、春から秋にかけては広いウッドデッキのテラス席での食事を楽しむこともできます。

万里荘では、旬の食材を全国から厳選し、阿波の味覚の極みを堪能できる和懐石料理を提供。全国から集められた宮大工たちが和の技の粋を競った数寄屋造りの建物も見応えがあります。
料理のクオリティは「料亭クラス」と食通から評されることもしばしば。月見台から星や月の光を眺めたり、鹿威し(ししおどし)の音を聞いたりと、日本の伝統的な建築と静寂な空間の中でゆったりと食事を味わうことができ、舌だけでなく心にも響く珠玉の環境がセッティングされています。

以上、徳島県鳴門市の「ホテルリッジ」をご紹介しました。自然の景観美、温泉、居心地のよい客室、そして美食…と癒しの条件を兼ね備えたこちらの宿は、まさに大人のためのプライベートオアシス。夏にたまった疲れを一掃しエネルギーをチャージしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ホテルリッジ
- 住所/徳島県鳴門市瀬戸町大島田中山1-1
客室数/全9室 - 料金/朝夕2食付き 2名1室 洋奏¥150,340~(税込)、和奏¥162,440~(税込)、贅奏¥380,240~(税込)
- TEL:088-688-1212
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- TEXT :
- Precious.jp編集部