頭蓋骨のつなぎ目=「ラムダ縫合」マッサージで顔が引き締まる!

「ラムダ縫合」とは、後頭部で左右の頭頂骨と後頭骨が交わるつなぎ目のこと。頭蓋骨はひとつの塊ではなく、複数の骨が縫合によって精巧に組み合わされています。その周囲には血管やリンパの通り道、さらには目に関わる神経が走っており、全身の巡りや感覚とも密接に結びついているのです。

2人の女性 マッサージの指導をしている
 

そのため、この部位が硬くこわばったり歪んだりすると、骨やその周囲の組織が本来の位置から微妙にずれ、血流やリンパの流れが滞りがちに。老廃物が排出されにくくなり、目の疲れや顔のむくみといった不調が現れやすくなるのです。

そこで朝の習慣におすすめ、とエイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれたのが「ラムダ縫合」周辺をゆるめるマッサージ。骨のつなぎ目が柔らかく動きやすくなることで圧迫されていた神経や血流が改善。滞っていた余分な水分や老廃物が流れて、顔のむくみがスッキリ!さらに頬からフェイスラインにかけての輪郭が引き締まり、リフトアップ効果も。朝のメイク前に行えば気持ちもスッキリ、その日1日を前向きに過ごせることでしょう。

また、夕方に目の奥に疲れや重さを感じたときにも、このマッサージは効果的。目に関わる神経が刺激されて、緊張していた筋肉がゆるむことで眼精疲労が軽減され、リフレッシュ効果が。朝はむくみを整え、夕方は疲れをリセット…と、快適に過ごすためのケアとして、ぜひこのマッサージを取り入れてみてくださいね。

■Step1:頭蓋骨のつなぎ目「ラムダ縫合」の位置を確認

耳の後ろの乳様突起から後頭部の中央に向かってなぞると、指先に小さなくぼみを感じる場所があります。この乳様突起からくぼみを繋いでいるラインが左右の頭頂骨と後頭骨のつなぎ目で、「ラムダ縫合」と呼ばれます。

頭蓋骨のつなぎ目「ラムダ縫合」の位置を確認
 

■Step2:指の腹を使ってシャンプーするようにマッサージする

「ラムダ縫合」の周辺を、人さし指、中指、薬指、小指の4本を使って、シャンプーをするときのような動きで、30秒間マッサージします。

指の腹を使ってシャンプーするようにマッサージする
 

■Step3:ラムダ縫合の上の左右の頭頂骨を挟んで持ち上げる

両手で左右の頭頂骨を挟んで持ち上げたまま、10秒キープ。左右の頭頂骨と後頭骨を引き剥がすイメージで。これを3回行いましょう。

ラムダ縫合の上の左右の頭頂骨を挟んで持ち上げる
 

【まとめ|むくみ&眼精疲労がスッキリ!頭蓋骨マッサージ4か条】
1)「ラムダ縫合」とは頭蓋骨の後頭部のつなぎ目で、神経や血流に深く関わるところ。
2)この部位を優しくマッサージすると血流やリンパが促され、眼精疲労の軽減効果あり。
3)朝のむくみを流しフェイスラインをすっきり整えるので、リフトアップ効果も。
4)夕方の目の重さや疲れを感じたときにも有効で、リフレッシュ効果の高いケア。

以上、「むくみ&眼精疲労がスッキリ!頭蓋骨マッサージ」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は9月20日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「簡単なマッサージなのに、すぐに頭が軽やかになるのを実感。血流が良くなるせいか、目の奥の疲れもスーッと取れていく感覚が心地いいです。さらに首や肩のこわばりまでもゆるんで、デスクワークで溜め込んでいた重さが消える感覚に。簡単なので、隙間時間のリフレッシュにとてもいいですね」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子