スマホやPCの画面を見続けているとき、ほとんどの人が猫背状態。顔だけを正面にむけて、あごを突き出すという姿勢になりがち。すると首の後ろにある後頭骨周りの筋肉(後頭下筋群)に負荷がかかり、まるでロックされたような硬直状態に…。

後頭下筋群が凝ると、ここに密集している神経が圧迫され、脳や目の働きにも大きく影響します。首コリ、肩コリだけでなく、目の疲れやかすみ、偏頭痛に加え、むくみ、たるみのエイジングの引き金にも…!

とはいえ、神経が集中している後頭骨周りの筋肉(後頭下筋群)をぐいぐい揉むのはおすすめできません。さらに、ダイレクトな強い刺激はもみ返しがあったり、気持ち悪くなったりすることも…。そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが考案したメソッドは、負荷をかけすぎずに、優しく後頭骨周りの筋肉(後頭下筋群)を緩めるというやり方。

ポイントは「自然な呼吸をしながら、後頭部を挟んで包んで持ち上げる」こと。力を使わずに、心地よく緩めことができる最善策ですよ。

■Step1:起点となる「乳様突起」の位置を確認

手の付け根の真ん中を「乳様突起」に引っ掛けながら、後頭部を包むように持ち上げるのがこのメソッドの手順。まずは、耳たぶの後ろあたりにポコっとでている「乳様突起」の位置を確認します。

起点となる「乳様突起」の位置を確認
 

次に手のひらで後頭部を包み込むようして、手の付け根の真ん中を「乳様突起」に引っ掛けます。

手のひらで後頭部を包み込むようして、手の付け根の真ん中を「乳様突起」に引っ掛ける
 

■Step2:乳様突起を下から持ち上げながら寄せる

手の付け根の真ん中を使って、乳様突起を下から持ち上げながら中央に寄せていきましょう。「包んで持ち上げて寄せる」くらいの心地いいの圧で行いましょう。これを30秒行ってください。

乳様突起を下から持ち上げながら寄せる
 

【眼精疲労解消&集中力アップに効く【村木さん直伝】後頭部をゆるめるメソッド4か条】
1.パソコン、スマホで長時間見続けると眼精疲労が蓄積。
2.肩コリ、首コリ、偏頭痛に加え、むくみやたるみなどのエイジングにも。
3.解決策は、脳の働きや眼球運動に関わる後頭骨周りの筋肉を緩めるメソッドを。
4.視界も頭もスッキリして、やる気アップ&集中力キープの効果が期待できる。

以上、「眼精疲労解消&集中力アップに効く【村木さん直伝】後頭部をゆるめるメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は4月15日の更新です。お楽しみに!

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村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)が発売中。 Instagram
体験者:今野和美さん
41歳
「頭の後ろがじんわりとほぐれて、疲れて重く感じていた目元、首、肩がとってもラクになるのを実感しました。まるで視界まで広がったような、スッキリ感が。特にスマホで目をすごく使ったなーというときに、行うととても気持ちが良くてリラックスできますね。就寝前に行えばよく眠れそうです」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子