立ち方を意識するだけで疲れにくくなり、見た目印象も若返る!
私たちの体は、日常の小さな癖によって少しずつ歪みを引き起こしています。無意識に片足に体重をかけて立つ、スマートフォンを覗き込むときに首を前に倒す——そんな何気ない動作が骨盤を傾け、背骨のラインを歪ませ、反り腰や猫背の原因に。その小さな積み重ねが肩こりや腰痛などの不調を招き、疲れやすくなってしまうのです。

そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが「全員にやっていただきたい!」と教えてくれたのが「歪みを解消する正しい立ち方」です。
まずは鳩尾(みぞおち)から内くるぶしまでが一直線になるように意識して立つことから始めるのですが、体の軸を支える力を養い、背骨や骨盤を安定させてくれる効果が。すると関節や筋肉への余計な負荷が減り、歪みを解消することで腰痛、肩コリが軽減します。
さらに呼吸が深くなるため、血流が促され、全身に酸素が行き渡ります。循環が整えば、疲れにくさや冷えの改善など、体調面での変化も実感できることでしょう。
このように、いいことづくしではありますが、姿勢の改善は一度きりでは身につきません。けれども、毎日の暮らしの中で繰り返し体に教えていくことで無意識でも美しく立てるようになります。食器を洗うとき、ドライヤーをかけるとき、エレベーターや電車を待つ時間など、日常のなかで実践してみてくださいね。
■Step1:今の立ち姿勢を確認
多くの人は足裏のアーチが潰れ、指をうまく使えなくなっています。その結果、重心は前に傾き、お腹や太ももが突き出た立ち姿に。太ももには余計な負荷がかかり張りやすく、体幹は不安定になってしまいます。バランスを取ろうと体のあちこちに力が入り、姿勢は歪みやすく、全体のシルエットまで崩れて見えることに。

■Step2:内くるぶしの上に鳩尾がくるように立つ
内くるぶしから上に向かった延長線上に鳩尾がくるように立つのが理想的な姿勢。最初は体が少し後ろに倒れたように感じますが、それが正しい重心の位置です。そしてこのときに軽くお腹を凹ませます。

■Step3:お尻を中央に寄せるように引き締めて、足指をギュッと握り込む
お尻を中央に寄せるように引き締めます。これは、体幹の安定につながり、骨盤をしっかり支えるようになるので、背骨も整い、正しい姿勢が保ちやすくなります。

次に足のアーチを鍛えるために、足指を根元からしっかり動かすことが大切。小指まで意識してギュッと握りましょう。

正しい立ち方をまとめると以下のようになります。
「内くるぶしの上に鳩尾がくるように立つ」
「お腹を軽く凹ます」
「お尻を中央に引き締める」
「足指をギュッと握る」
さらに頭頂部から糸で上に引っ張られているイメージで姿勢を整えるといいでしょう。

【まとめ|体の歪みをリセットする!老け見え改善「立ち方メソッド」4か条】
1)立ち方が正しくないと骨盤や背骨が歪み、肩こりや腰痛などの不調を招く。
2)正しい立ち方を意識すると関節や筋肉への余計な負荷が減り、歪みを解消。
3)重心の安定が呼吸と血流を深め、疲れにくく体調が整いやすくなる。
4)日常の家事や待ち時間を活かして継続することで不調が減り、美しい立ち姿が定着する。
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以上、「体の歪みをリセットする!老け見え改善『立ち方メソッド』」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は9月27日の更新です。お楽しみに!


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- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子