骨盤を整えてデスクワークの負荷を軽くする「仙骨ストレッチ」

座りすぎによる腰痛の大きな原因のひとつは、仙骨や仙腸関節まわりの動きが制限されることにあります。仙骨とは骨盤の中央に位置し、背骨と下半身をつなぐ土台。仙腸関節とは、仙骨と腸骨(骨盤の左右の大きな骨)をつないでいる関節のこと。その可動性が失われると骨盤や背骨に余計な負担がかかり、腰痛が悪化しやすくなるため、デスクワークが多い人はケアが必須。

二人の女性 ストレッチの指導をしている
 

今回、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのは、腰痛対策に効果的な「脚を左右に倒すストレッチ」なのですが、最大のポイントは仙骨を意識すること。腰がストレッチされるだけでなく、体の土台から整い、安定する効果があることで、骨盤全体の傾きや背骨のバランスが整い、腰への負担が軽減。長時間座って悪化する腰痛の解消に効果的なのです。また、骨盤と背骨の左右差が自然に整うため、姿勢や歩き方にまで美しく変わっていきますよ。

さらに腰やお尻の奥にある筋肉、梨状筋や腰方形筋、大臀筋のストレッチ効果も高く、凝り固まった筋肉がやさしくほぐれる効果も。血流が促され、酸素や栄養が行き渡りやすくなり、腰の重さや痛みのもととなる老廃物もスムーズに代謝され軽やかに!ぜひ就寝前の習慣に取り入れてみてくださいね。

■Step1:仰向けに寝て、手を頭上にあげて思いっきり開く

仰向けに寝て、手を頭上にあげて思いっきり手のひらをパッと大きく開きましょう。このときにウエストがしっかりと伸びているのを感じてください。

仰向けに寝て、手を頭上にあげて思いっきり開く
 

■Step2:右足の足首を直角にしたまま、真上にあげる

右足の足首を直角にして、真上にあげます。このとき膝が曲がらないように注意しましょう。

右足の足首を直角にしたまま、真上にあげる
 

■Step3:仙骨を意識しながら、上げた右足を左側に倒す

骨盤の真ん中にある仙骨から回転させるように、上げた右足を左側に倒します。そして親指を2秒間、床につけましょう。

仙骨を意識しながら、上げた右足を左側に倒す
 

次に倒した右足を真上に戻します。これを10回繰り返して。左足も同様に行いましょう。

倒した右足を真上に戻します
 

【まとめ|座りすぎ腰痛を解消!仙骨ストレッチ4か条】
1)長時間の座り姿勢は腰や骨盤に負担が集中し、腰痛を引き起こす。
2)ポイントは骨盤の中心にある体の土台、仙骨周りを緩めること。
3)仙骨ストレッチで骨盤と背骨全体のバランスが整い、腰痛解消に。
4)骨盤と背骨が整うことで、姿勢や歩き方まで美しく変わる。

以上、「座りすぎ腰痛を解消!仙骨ストレッチ」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月4日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「腰や肋骨周り、そしてお尻がしっかりとストレッチされる感覚です。座り姿勢によるこわばりが和らぎ、腰も背中も軽くなりますね。最初はハードめなストレッチだと思ったのですが、慣れるとスムーズにできるし、体の深い部分に効いている感じがしますし、続けるほど、自分の体が整っていく実感があります」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子