この作品を通して、社会への関わり方や俳優としての責任感を、より強く感じたという岡田将生さん。新しいことにも、どんどん挑戦したいと思っているそうです。
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今年は予想以上に仕事をしたけど、新しいつながりも生まれました
──これまでもPrecious.jpでは、何度か岡田さんのお話を伺っているのですが、「2025年は、さまざまなことを学ぶ年にしたい」とおっしゃっていました。
「それが実は、僕、今年は休むっていっていたのに、意外と働いているんです」
──確かに、そんな印象です。
「いろいろと予定が変わって、毎月仕事で海外にも行ったりして。いや、休みはあるんです。でも結局撮影が始まると、どうしても学ぶ時間が足りなくなってしまって。……そうですね、だから来年の話をしませんか?」
──笑。
「でも、自分のプライベートがものすごく変化してきているので、来年は、もうちょっと視野を広げて、自分を豊かにしていかなくてはと思っています」

新人時代に戻ったような韓国での緊張感が、ものすごく新鮮だった
──「インプットが大事」とも、以前はおっしゃっていました。
「そう、インプットしたいんですけど、なかなか難しい。でも今年は、新しい人のつながりが、すごく生まれました。初めて韓国のドラマにも参加させていただいたのですが、韓国のチームの方々の文化や撮影の仕方を教えていただいて、そういったことが今後生きていく気はしています。来年は、そういうつながりを意識して増やしたいのはありますね」
──『アフター・ザ・クエイク』も、人とのつながりがひとつのテーマに思えますが、岡田さんは実際に、韓国で新しいつながりが生まれたんですね。
「そうですね。全然知らない場所にひとりで行く怖さを、今回勉強できたので。それは本当に、新人のときに戻ったような怖さがあって、ものすごく新鮮でしたね。そういう体験を、どんどんチャレンジしていきたいなって」

──そういう状況に、ワクワクするタイプですか?
「マネージャーもいませんでしたし、通訳の方もはじめましてだったので、不安だらけでした。でも結局行ったらやるしかないので、そうするとワクワクしかないんですよね。迷う前に、現地に行くべきなんだなって思いました」
──何か印象的はエピソードはありますか?
「撮影の仕方が本当に違っていて。テストもほぼなく、スピーディーだけど、同じシーンを何回も撮影するんです。だから、1日かけてワンシーン撮るか撮らないかで。それはある意味で即興的でもあるし、気持ちを新鮮な状態で保ったまま芝居ができる楽しさもありました。でも韓国語しか飛び交ってないので、日本人の僕には何も理解ができないまま、本番が始まってしまう瞬間が何度もあって。迷惑をかけてしまったのはすごく反省しながら、よりフレキシブルに反応していかなくてはと感じたのは、すごく学びになりました。これからも、そういう現場を増やしていきたいですね」
──韓国に限らず、ほかの現場や、ほかの国でもできるかもしれませんね。
「そうですね。もっとチャレンジしていきたいなと思いました」

映画『アフター・ザ・クエイク』 10月3日全国ロードショー!

本作は、ギャラクシー賞を受賞したNHKドラマ『地震のあとで』(2025年4月)と物語を共有しつつ、新しいシーンを加えた1本の映画として再構成されたものです。
■出演:岡田将生 鳴海 唯 渡辺大知/佐藤浩市
監督:井上 剛 脚本:大江崇允 音楽:大友良英
原作:村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』(新潮文庫刊)より
製作:キアロスクロ、NHK、NHKエンタープライズ 制作会社:キアロスクロ
配給・宣伝:ビターズ・エンド
10月3日(金)より、テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国ロードショー。
衣装協力:ザ・リラクス
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 高木亜麗
- STYLIST :
- 大石裕介
- HAIR MAKE :
- 細野裕之
- 取材・文 :
- 湯口かおり