国内6軒のザ・リッツ・カールトンで実施中!駅弁をオマージュしたザ・カリナリー・ジャーニー・キャンペーン「FLAVORS IN TRANSIT 旅する味」を体験
マリオット・インターナショナルが展開するザ・リッツ・カールトン。日本国内にある日光、東京、京都、大阪、福岡、沖縄の6か所のホテルをつなぐ取り組み、ザ・カリナリー・ジャーニー・キャンペーン「FLAVORS IN TRANSIT 旅する味」を2025年11月16日(日)まで開催しています。
本キャンペーンは、「日本の独自文化である“駅弁”に着想を得て、地域の風土や食の伝統をラグジュアリーな美食体験として再解釈する新たな試み」とのこと。各地の食材や調理技法などをもとにしたコース料理やアフタヌーンティー体験型ワークショップなど、各ホテルの個性が光るメニューを展開しています。

ザ・リッツ・カールトン東京で実施された発表会・試食会では、各ホテルの料理長や副料理長が、それぞれのメニューに込められたストーリーを紹介しました。
各ホテルで提供するメニューと当日の様子について、Precious.jpライターがレポートします。
■1:宇都宮発祥の駅弁文化と現代の感性、栃木の恵みを融合した会席「紅葉」/ザ・リッツ・カールトン日光

日光国立公園内に建ち、2025年7月に開業5周年を迎えた「ザ・リッツ・カールトン日光」。「日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光」で、1日10食限定の会席「紅葉」を提供しています。
駅弁発祥の地・宇都宮で当初作られていた笹の葉で包んだおにぎりとたくあんの弁当を再現。さらに、原点に敬意を払いながら、現代の感性と栃木県の恵みを融合させ、新しい形で駅弁文化を再構築しています。
太巻きおにぎりは、那須の大地で育まれた白美人葱をはじめ、前日光牛、烏骨鶏の玉子、清流那珂川で獲れたうなぎなど10種類もの食材を巻いています。
すべてが栃木を象徴する食材のため、「舌の上で栃木を巡る旅を楽しんでいただける」と副総料理長の小泉茂氏。料理をさらに引き立たせる益子焼の器にも注目です。
■2:料理長の3つのストーリーと時間が交差した「Memories from My Childhood 鉄板焼アフタヌーンティー」/ザ・リッツ・カールトン東京

「ザ・リッツ・カールトン東京」は、駅弁をテーマにした「Memories from My Childhood 鉄板焼アフタヌーンティー」を提供中。45Fの日本料理「ひのきざか」にて、1日10食限定での提供。茶懐石を発想に取り入れ、鉄板焼きの技法と日本各地の高級なお茶の繊細なペアリングを組み合わせた唯一無二の食体験です。
原点となるのは、鉄板焼料理長のである大江侑基氏の、祖母の手作り弁当の記憶。最初の一品をお弁当に見立てています。また、サブテーマにあるのは、「旅、母との思い出、生産者の方々との出会い」とのこと。
高知県で契約農家とともに育ったザ・リッツ・カールトン米と同じ品種の「にこまる」、滋賀と高知を代表する土佐赤牛を使った「赤牛生ハムの手毬」や、大江氏が「幼少期に姉と一緒に母へカーネーションを贈り、喜んでもらえた大切な記憶を込めた」というエディブルフラワーの生春巻きなど、日本各地、そして時間をも巡る旅が投影されています。
■3:京都の伝統と四季を五感で感じられる「雅路(みやびのみち)」/ザ・リッツ・カールトン京都

京都・鴨川のほとりに建つ「ザ・リッツ・カールトン京都」。1Fの日本料理「水暉」では、京都の伝統と四季の美しさを映し出した「雅路(みやびのみち)」を味わえます。1日10食の提供です。
「京菜と京揚げ湯葉煮浸し」「じゃこ満願寺とうがらし炒め」「聖護院大根割干し煮」「秋ナスと京豆腐の田楽」など京都の伝統野菜や京豆腐を使用した京おばんざいに加え、「和牛すき焼き煮」や「鯖寿司」「鰆西京焼き」などを詰め合わせています。
お弁当箱には、1898年創業の竹工芸「公長齋小菅(こうちょうさいこすが)」が手がけた創作竹芸品を使い、竹模様を施した風呂敷で包まれて提供されます。
「“旅する味”とは、旅先でしか味わえない風土や文化、そしてその土地の季節を五感で感じていただけるような料理であるべき」という副料理長の岡本亮氏の思いが詰まった一折です。
なお、「鯖寿司」はテイクアウトも可能(¥6,000/税込み)。こちらは1日5食限定のため、気になる方は早めにチェックしてくださいね。
■4:豊臣秀吉に思いを馳せたコース料理「太閤弁当」/ザ・リッツ・カールトン大阪

大阪の玄関口・梅田に位置する「ザ・リッツ・カールトン大阪」。5Fの日本料理「花筐(はながたみ)」では、豊臣秀吉に思いを馳せた「太閤弁当」を味わえます。
太閤弁当は、旬「炙り帆立と芋茎のカボスぽん酢掛け、叩きおくら」、椀「鮑と松茸の煮麺、針葱」、鮮「本日のお造り三種」、箱盛り、水物の5品からなるコース料理。
箱盛りには、「花筐」で楽しめる寿司、鉄板焼、炭火焼、天ぷら、会席の5種類のダイニングをそれぞれ“駅”に見立て、「大阪寿司」「なにわ黒牛の鉄板焼しゃぶ」「河内鴨の炭火焼き」など、各セクションから一品ずつを盛り込んでいます。電車の車体に見立てたお弁当箱には、豊臣秀吉の馬印である瓢箪があしらわれています。
なにわ伝統野菜や伝統的な調理法も取り入れた料理から、大阪の歴史と豊かな食文化を感じ取れます。
■5:自分で作ったお弁当箱でいただく「博多曲物ワークショップ&特製弁当」/ザ・リッツ・カールトン福岡

福岡県の地下鉄天神駅から徒歩5分という好立地に建つ「ザ・リッツ・カールトン福岡」。18Fの日本料理「幻珠(Geunju)」で提供しているのは、「博多曲物ワークショップ&特製弁当」です。
プログラムの利用者は、福岡県無形文化財の「博多曲物(まげもの)」のお弁当箱を作るワークショップに参加。職人に教わりながら、桜の皮を縫い付ける過程を体験できます。
さらに、完成したお弁当箱に料理人がお料理を盛り付け、博多織の風呂敷に包んで八女茶と共に提供。利用者は、客室または「幻珠」でお弁当をいただくことができるという贅沢なプログラムです。
気になるお料理は、会席「鰻せいろ風飯 秋の吹き寄せ弁当」、鮨「海鮮ばらちらし 秋の吹き寄せ弁当」、鉄板焼「九州産黒毛和牛牛そぼろ飯 秋の吹き寄せ弁当」からお好きなものを選べます。
お弁当箱は持ち帰ることができるので、自宅に帰ってからも旅の余韻に浸れそうです。
■6:島の自然に育まれた味わいとおもてなしの心が詰まった「和琉小会席弁当」/ザ・リッツ・カールトン沖縄

沖縄県名護市に位置する「ザ・リッツ・カールトン沖縄」では、沖縄の家庭料理や伝統工芸、食材の香り、土地に息づく想いを詰め込んだ「和琉小会席弁当」をいただけます。
鰹節と味噌に熱湯を注いで作る即席の味噌汁で、沖縄の家庭で古くから親しまれている「かちゅー湯」から始まり、「車海老豆腐よう和え」「島蛸柔らか煮ジーマミー豆腐」「ラフテー」、沖縄伝統の炊き込みごはんを沖縄県産黒毛和牛で包み込み、月桃の葉で蒸し上げた「月桃香る 黒毛和牛ジューシーおにぎり」などのお食事を会席仕立てで堪能できます。
なお、ランチタイムは3F「ロビーラウンジ&バー」で、夜は3F「ダイニング グスク」で提供されます。
好きな料理をトレイに乗せてお弁当を完成させる体験型の試食会

Precious.jpライターが参加した、ザ・カリナリー・ジャーニー・キャンペーン「FLAVORS IN TRANSIT 旅する味」の発表会。各ホテルの説明が終わると、試食会会場の入口で木製のトレイと箸を手渡されました。

各ホテルのブースでは、「FLAVORS IN TRANSIT 旅する味」のメニューから3〜5品を提供。このトレイに好きな料理をのせて、“自分だけのお弁当”を完成させる趣向と聞き、ワクワクしながら各ブースを巡りました。

シーサーや益子焼の器など、その土地の文化を感じるディスプレイも旅気分を高めてくれます。

目の前で天ぷらを揚げたり、すき焼きを煮たりするなど調理する様子も見られました。

最初に組み合わせたのはこちらの6品。
ザ・リッツ・カールトン京都の「鯖寿司」は、ふっくらとした鯖の身から広がる昆布の香りとまろやかな酢飯を楽しめます。「和牛すき焼き」は、肉の旨みを引き立てる甘めの味付けが後を引くおいしさです。
ザ・リッツ・カールトン沖縄の「ミヌダル」は、蒸し焼きにした豚肉に黒胡麻ペーストをまとわせたもの。胡麻と豚肉の香ばしさを感じる風味豊かな一品です。
中でもライターの一押しは、「椎茸 毛蟹 菊花ジュレ」。毛蟹を茹でた出汁を使用した旨味とコクを感じるしいたけのムースに、さわやかな菊花のジュレと毛蟹が加わり、より奥行きのある味を楽しめます。

ザ・リッツ・カールトン東京の「東京Xの角煮」は、角煮の上に卵黄の醤油漬けと木の芽をあしらっています。香ばしさと旨みが凝縮された角煮と濃厚な卵黄、それを引き締める木の芽の香り…。絶妙な組み合わせが忘れられず、何度も記憶を反芻してしまいました。
ザ・リッツ・カールトン福岡の「胡麻間八」は、ふっくらとした肉厚のカンパチを味わえる満足度の高い一品です。
このほか、ザ・リッツ・カールトン日光の「栃木十景おにぎり」と、おにぎりにぜひ合わせたいと思ったザ・リッツ・カールトン沖縄の「かちゅー湯」もいただきました。
「栃木十景おにぎり」は、大葉の香り、次に牛肉の旨み、卵の甘みなど、食べ進めるうちにさまざまな味や香りが変化するさまを感じられます。「かちゅー湯」は、鰹節と合わせ味噌の風味を感じながらもすっきりとした味わい。心を落ち着かせてくれる一杯です。
東京、日光、京都、大阪、福岡、沖縄。それぞれの土地で生産された食材や根付いた文化、料理長たちの思いが込められた「FLAVORS IN TRANSIT 旅する味」の料理を通じて、その土地をより深く知ることができそうです。
なお、ホテルごとに実施日や時間が異なるため、詳細は公式サイトをご確認ください。
問い合わせ先
- 「FLAVOR IN TRAINST 旅する味」
- ザ・リッツ・カールトン日光
- 会席「紅葉」
- 提供期間/ 〜2025年11月16日(日)※土日祝のみ
- 提供場所/1F「日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光」
- 提供時間/ディナー ※前日17:00までの要予約(2名から)
- TEL:0288-25-5776(レストラン予約)
- 住所/栃木県日光市中宮祠 2482
- ザ・リッツ・カールトン東京
- 「Memories from My Childhood 鉄板焼アフタヌーンティー」
- 提供期間/〜2025年11月16日(日)※土日のみ
- 提供場所/45F 日本料理「ひのきざか」
- 提供時間/14:00~ ※1部制、前日20:00までの事前予約制
- TEL:03-6434-8711(受付時間 10:00~20:00)
- 住所/東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン
- ザ・リッツ・カールトン京都
- 「雅路」「鯖寿司」
- 提供期間/〜2025年11月16日(日)※定休日を除く
- 提供場所/1F 日本料理「水輝」
- 提供時間/雅路はランチタイム、鯖寿司の受け取り時間は日本料理「水輝」営業時間内(11:30~14:00、17:30~20:00)
- TEL:075-746-5522(レストラン予約)
- 住所/京都府京都市中京区鉾田町543 鴨川二条大橋畔
- ザ・リッツ・カールトン大阪
- 「太閤弁当」
- 提供期間/〜2025年11月16日(日)
- 提供場所/5F 日本料理「花筐」
- 提供時間/ディナー ※利用日前日21:00までの要予約
- TEL:06-6343-7020(レストラン予約)
- 住所/大阪府大阪市北区梅田2-5-25
- ザ・リッツ・カールトン福岡
- 「博多曲物ワークショップ&特製弁当」
- 提供期間/〜2025年11月16日(日)
- 提供場所/18F 日本料理「幻珠」
- 提供時間/9:30~13:00 または 15:00~18:30
- TEL:092-401-8882
- 住所/福岡県福岡市中央区大名2-6-50 福岡大名ガーデンシティ
- ザ・リッツ・カールトン沖縄
- 「和琉小会席弁当」
- 提供期間/〜2025年11月16日(日)
- 提供場所/ランチは3F「ロビーラウンジ&バー」、ディナーは3F「ダイニング グスク」
- 提供時間/「ロビーラウンジ&バー」11:00~13:00、「ダイニング グスク」17:00~21:30 ※利用日前日12:00までの要予約
- TEL:0980-43-5555
- 住所/沖縄県名護市喜瀬1343−1
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- TEXT :
- 畑菜穂子さん ライター
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- EDIT :
- 小林麻美