疲れたるみ顔がキュッと上向きに!険しく見える眉間のシワもゆるむ
側頭筋は、頭の側面からこめかみ、頬骨上までを覆う大きな筋肉で、咀嚼や表情をつくる動きと密接に連動しています。デスクワークの長時間化や無意識の食いしばり、スマートフォンの凝視など、日常的に起こる軽微なストレスが重なってこの側頭筋はいつの間にか硬くなってしまいがち。すると、頬やフェースラインの「持ち上げる力」が失われ、その結果、たるみが起こり、ほうれいせんや目尻のシワが刻まれやすくなるのです。
さらに側頭筋に緊張があると、眉間や目の周囲の表情筋にも波及し、「険しい」「疲れている」「怒っている」ような印象が無意識に定着してしまう恐れも。
では、なぜ「側頭筋を緩めること」がリフトアップや目尻のシワ改善、険しい表情の解消につながるのでしょうか。硬直した側頭筋をほぐすことで、まず筋膜と筋肉の癒着が解消され、筋肉は本来の柔軟性を取り戻します。それによって、頬や目の周り、そしてフェースラインの筋肉が自然にキュッと上へ引き上げられやすくなり、表情も柔和に。さらに血流およびリンパの巡りも改善され、不要な水分や老廃物の排出が促されることで、顔全体がすっきりとした引き締まった印象へと変わっていきます。
今回、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれる「側頭筋ほぐし」は、たった30秒で完了。今すぐにできる簡単な方法なので、ぜひやってみてくださいね。
■Step1:側頭筋をゆるめるポイントを探す
側頭筋はこめかみや耳の上、頬骨につながる位置に広がっています。ゆるめるポイントは頬骨上の少しくぼんだところ。人さし指と中指の腹で頬骨の上のエリアに当てて、「あぐあぐ」と口を大きく開け閉めすると、筋肉の動きを感じるところがほぐすポイントになります。
丸印の3か所をほぐしていきます。
■Step1:人さし指と中指の腹で軽く圧をかけながら小刻みに左右に動かす
口はポカンと開けたまま、ゆるめるポイントに人さし指と中指の腹で軽く圧をかけながら小刻みに左右に動かします。これを1か所につき、10秒行いましょう。左右同時に行ってもOKですよ。
【まとめ|たるみとシワ、険しい顔解消に!30秒の「側頭筋ほぐし」が効く4か条】
1)側頭筋が硬くなると、皮膚や筋膜を引き下げてしまうため、たるみの原因になる。
2)側頭筋を緩めると、頬や目元を引き上げる筋肉が柔軟性を取り戻す。
3)眉間や目元の緊張が取れ、険しい表情がゆるみ、穏やかな顔に。
4)筋膜の癒着が解けて血流とリンパが改善し、顔全体が自然に引き締まる効果も。
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以上、「たるみとシワ、険しい顔解消に! 30秒の「側頭筋ほぐし」が効く」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は11月8日の更新です。お楽しみに!


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- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子

















