チョコレートの甘さとミントのさわやかさがあいまって、清涼感のあるスイーツとなっている「チョコミント」。夏になると、チョコミント商品がコンビニにもズラリと並んでいますよね。特に2018年はチョコミントの当たり年、チョコミントをこよなく愛する人のなかには、SNSなどで「チョコミン党」を名乗る人も続出しています。
定番のアイスだけでなく、最近では、チョコミント人気の高まりから「こんなものまで!?」というようなチョコミント商品も多く見受けられます。そのせいで、イマイチなチョコミント商品と遭遇して、うっかりトラウマになってしまうことも……。最もおいしいチョコミント商品と出合うには、一体どうすればいいのでしょうか?
そこで、チョコミント好きが高じて『マツコの知らない世界』(TBSテレビ)にも出演したほどのチョコミントマニアであるうしくろさんに、 最高のチョコミントを食べるための条件についてのお話を伺いました。
「チョコミント商品がありすぎてどれがおいしいんだかわからない!」と迷ったら、まずはこちらの条件を思い出してみてください!
最高においしいチョコミントを食べるための5つの条件
■1:ミントのチョコレート商品は「チョコ:ミント=6:4」の割合のものを選ぶ
チョコミントは、ともすれば「歯磨き粉みたい」と揶揄されるように、チョコとミントの絶妙なバランスで成り立っている繊細なスイーツ。この割合でべストなものはあるんでしょうか?
うしくろさんによれば、「完全に個人の好みによるとは思うのですが、僕的にはミントのチョコレートだったら『チョコ:ミント=6:4』くらい、チョコミントアイスやケーキなどのチョコレートでない商品なら、『チョコ:ミント=3:7』くらいがベスト」とのこと。
なぜ、同じチョコミントでも商品によってベストな割合が変わるのでしょうか?
「ミントのチョコレートの場合、それはチョコレートである必要があるため、チョコ感が少し強めの方が好きです。ただ、『チョコミント』を語る以上、ミントはしっかりと味わいたくて、でも最終的にはカカオのほろ苦いなめらかさでミントを包んでほしい、という思いから『チョコ:ミント=6:4』にしました。
チョコミントアイスやケーキなど、チョコレートでない場合は、見た目の色合いの関係もあり、ミントの方が多い方が好きです。3:7 という数字は、チョコチップが混ざった綺麗なミント色のチョコミントアイスを想像しました。基本はミントの爽やかな甘さですが、その中にチョコチップの甘み、食感が感じられる、というのがベストな気がします」(うしくろさん)
この比率を参考にしつつ、自分なりのベストな割合を探してみるのが、好みのチョコミントを見つける第一歩だそう。
「まずは、自分にあったミント感のチョコミントを選ぶことが重要だと思います。今は僕を含め、SNS上にチョコミントの写真とともに、食べた感想を載せてらっしゃる方も多いので、その投稿を見て選ぶといいかもしれません。また、森永製菓さんの『小枝 チョコミント』、『ダース ミント』、『ベイク ミント』でしたら“ミントレベル”というのがパッケージに書いてあるので、選ぶ際のいい目安になると思います」(うしくろさん)
最初は、ミントのチョコレート商品は「チョコ:ミント=6:4」くらい、チョコレートでない商品は「チョコ:ミント=3:7」の割合のものを選んでみてください。これが物足りなかったら、SNSや商品の公式サイトを確認しつつ、自分に合ったチョコとミントの黄金比率を見つけましょう!
■2:チョコレートは「ビターのもの」を選ぶ
チョコミントで大事なのは、やはり基盤となっているチョコレート。チョコミントに合うのはどんなチョコレートなのでしょうか?
「チョコレートでは、ビターチョコの苦みのある甘さが、ミントの爽やかさを消すことなく引き立てて、よく合うと思います。僕はチョコミントづくりに板チョコを使用する場合は、必ずビターチョコを使っています。ですが、苦ければ苦いほど好きというわけでもなく、日本のコンビニエンスストアに並んでいるような、ある程度の甘さのあるビターチョコが最適だと思います」(うしくろさん)
チョコミント商品を選ぶときは、ビターチョコかどうかも確認してみましょう。
■3:外したくないときは、まず「チョコミントアイス」を選ぶ
アイスやチョコはもちろんのこと、クッキーやケーキ、シェイクなど、チョコミント商品は年々増え続けています。中にはチョコミントメロンパンや、キャラメルコーンのチョコミント味など、「それってアリなの?」と、ちょっと疑ってしまうようなラインナップまで。こういった数あるチョコミント商品の中で、まずはどれを選んだら間違いないのでしょうか?
「僕はチョコミントのお菓子の種類の中で、アイスがいちばん合うと思っています。もともとアイス自体が好きというのもありますが、ミントの爽やかさとアイスの冷たさが合わさることで、より清涼感が増しておいしいです。アイスでしたらサーティワンさんの『チョコレートミント』がおすすめです。こちらも店舗が多く、手軽に食べられます。チョコミントアイスといえばサーティワンといっても過言ではないほど定番です。
カフェ・ド・クリエさんの『ソルベージュ ミントチョコ』もおすすめです。チェーン店で店舗も多く、手軽に飲めます。また、ミント感が控えめなので、初めて食べる方にもぴったりだと思います。
ミント強めがいいという方は『ソルベージュ エクストラミントチョコ』という同時発売のミントが強いものがおすすめです。どちらも鮮やかなミント色で、チョコミントの良さが詰まっています。
最近はアイスやチョコにとどまらず、クッキーやケーキ、蒸しパンなどのチョコミントもたくさん出ています。ただ、やはり合わないものだったり、『あれ?』となる商品もあったりするので、非常に難しいですね」(うしくろさん)
定番のアイスがやっぱり一番おいしいのですね。外したくないときはチョコミントのアイス商品から選んでみるのがよさそうです。
■4:次にチョコミントの蒸しパン&たい焼きを選ぶ
定番のアイスがいちばんおいしいとはいえ、これだけ世間にチョコミント商品があふれていれば、試してみたら意外と合う、そんな商品もあるはず。うしくろさんに聞くと、それは『チョコミント蒸しケーキ』(PASCO)と『チョコミントたい焼き』(くりこ庵)だそう。
「少しパサパサのイメージのある蒸しパンに、チョコミントを合わせるのは驚きでした。それに加えて、パンなのにミント感が控えめでなく、しっかりと主張しているのです。見た目もミント色で、かなり攻めてるなと思いましたが、おいしくて大好きです。2018年も7月1日から発売されています。
また、『チョコミントたい焼き』(くりこ庵)もすごく攻めていながら、おいしいです。あんこが真っ青で食べるのをためらってしまいそうですが、温かいチョコミント、しかもあんこ! 新感覚で、とてもおいしかったです。ただし残念ながら今年の販売は終了してしまいました」(うしくろさん)
初めて食べるチョコミント商品は、果たして自分に合うミント感かどうか?がおいしく感じられるかのポイントになりますが、やはりこちらも、SNSの口コミなどが参考になりそうです。
「なかなか見るだけで判断するのは難しいかもしれませんが、使われているチョコが『ミルク』か『ビター』かだったり、ミントが『ミントホイップ』か『ミントソース』かだったりと、今まで食べたなかで好きだったものが使われているチョコミントですと、おいしいと感じられるかもしれません。 ただこれは、たくさん食べてきた中での判断材料なので、チョコミントを感想付きでSNSに載せている人の投稿を見て判断するのが、やはりいちばん簡単だと思います!」(うしくろさん)
SNSで調べるときは、単純にTwitterの検索ボックスに商品名を入れても探すのもいいですが、うしくろさんのような詳しい人のTwitterアカウントから、その商品の感想を確認するのも参考になりやすいのでオススメです。
■5:「常温と冷蔵」でミント感の違いや、食感の違いを食べ比べて楽しむ
では、チョコミントの食べ方で、よりおいしく味わえるようなものはあるのでしょうか。
「チョコミント商品を買ったら、常温と冷蔵でミント感の違いや食感の違いを、食べ比べて楽しむのもおすすめです。不二家さんの『サロンドゥルック ミントソルベ』というミントチョコは、常温でもおいしかったのですが、冷蔵庫で冷やすと周りのチョコがパリッとして、ひんやりと清涼感が増し、とてもおいしかったです。
基本的にクリームの入っているチョコミントは冷凍庫で凍らせます。こうすることで、中のクリームがアイスのようになっておいしいものが多いのです。でも、たまに生地が固くなって、おいしくなくなってしまうものもあるので、ご注意を」(うしくろさん)
冷やしたり凍らせたりすることで、チョコミントの食感の違いを楽しめるんですね。一石二鳥の味わいがうれしいです。さらに、一緒に楽しむ飲み物については、「特に合うというものはないと思うので、好きな飲み物と一緒に食べるのがいいと思います」とのこと。
「ただ、僕は甘いものを食べるときには、スイーツの甘さを感じたいのと、飲み物からまで糖分を取ることがあまりよくないかなと思っているので、ほぼ必ず無糖のアイスティーを飲んでいます」(うしくろさん)
チョコミントを楽しむときは、うしくろさんにならって無糖のアイスティーを組み合わせるのもよさそうです。
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夏本番を迎え、清涼感あふれるチョコミントが、ますますおいしく感じられそうな季節。今回紹介したチョコミントをおいしく食べるための条件を念頭に、まずは自分に合ったミント感のチョコミントを探すことから始めてみませんか?
うしくろオフィシャルブログ「Choco Mint Days」
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- Mami Azuma